ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第12章・ヒナの国造り

ウィングフィールドの謎②

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しかし3人の前に3人組の男女が集まったのである。

「誰だお前ら!?」

少し巨体の男は軍平厚真(ぐんだいら・あつま)といい、身体中から縄を発生させる『縄踊り(ダンシング・ロープ)』の特殊能力(リミットアビリティ)を持つ。

「あははは……彼らはW(ウイユ)様の野望を妨害する悪い子達じゃないの?」

少し色気のある拳銃を所持しているこの女は真藤寺リラ(まとうじ・りら)で“気”を自分のパワーとして吸い取り、力を高める“気力系”の能力である『力の向上(パワーアップ・オーラ)』を取得している。

「あなた達は我々の敵のようですね……」

丸眼鏡にスーツ姿の男は区本意光眞(くほい・みつざね)といい、身体から有害物質を発生させる特殊能力『害粉(ガス・スポア)』の能力者。

「3人も能力を持ったやつらがお出迎えとはWは部下に恵まれてるなあ!!」

林平は苦笑いのような表情でそう語ると直露は言った。

「そんなこと言っている場合じゃないですよ…………みなさん、はじめまして。議員の日紙直露です。あなたたちはここへ何しに来たのでしょうか?」

するとリラは目を閉じて語る。

「私たちはあなた達の様子を見に来たのよ。あなた達はこのビルには必ず入れさせないんだから!!」

しかしリラは目を開けると彼女の目の前から3人はいなくなっていたのである。

「……ってあら!?」

「バカ野郎!何のための見張りだよ!!」

「ごめんなさい……厚真……彼らを追いかけましょう!!」

3人は早速アジトに戻り3人の行方を追うのであった。しかし厚真はなぜか体格に似合わず他の二人よりも足が速かったのである。

「あら、厚真は本当に足が速いわね。」

「鍛えているからな、リラよ。」

「ふっ、あなた達は足の話題よりまず彼らを捕まえることを考えましょうか。」

「そうだったな!」

とにかく3人を追いかけるのはいいが……アジトの入口に見張りがいなくなっていたのだ。そこに遅れてヒナが到着したのである。外川、市山とやって来たヒナは3人で侵入したのである。すると入ってすぐに三方向に分かれ道があり、皆はどうしようか迷ったのである。 

「あれ、三方向に分かれてる……」

「外川さん、どうします?」

「とにかく適当にいっちゃんは右!ヒナちゃんは左!俺は真ん中!」

外川は早速3人の行く先を決めたのであった。言われた通りに行くヒナだったが目の前にはリラが居たのである……

「あら、泥棒猫ちゃん……はじめまして……!」

「あ……あなたは……」

ヒナはリラと会ってしまったのである。勿論彼女との闘いのはじまりであった。
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