ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第16章・ステラガーデン編

ラビリンシングタウンの歴史とグリーンウッドフィールドの国破壊①

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 その頃、ラビリンシングタウンの駅の近くの喫茶店で男性二人が会話していたのである。男性の名は『下頼したらいチビ』と『鳳園おおとりぞの鷹春たかはる』である。鷹春はグリーンウッドフィールド関連の新聞記事を目に通してはある不安を抱いていたのであった。


 「もしかしてまた……何かが起こるかもしれないな……」


 「何がですか鷹春さん?」


 「このステラガーデンもそうだが、このラビリンシングタウンでもね……」


 鷹春は突然不気味に語り始めたのでチビは焦りだした。


 「鷹春さん、それはないでしょう。今、ラビリンシングタウンは本当に平和な地でして……ほら見てください。ビルがならんで高速道路もあってこんな場所が戦火の舞台になるはずが……」


 「チビ……君はラビリンシングタウンの歴史を知っているか?」


 「ラビリンシングタウンの歴史……ですか?」


 「ああ……この地のどこかに眠ると言われる“城刀じょうとう”を巡り、400年ほど前に戦争が起きた。」


 「!?」


 「当時、ラビリンシングタウンを本拠地としていた日尻家の分家筋や鳳園家に下頼家、それに橿原家も城刀をめぐる戦いに巻き込まれた。」


 「………………!!」


 「そういや俊彦さんも日尻家の血を引いていたな……」


 鷹春はラビリンシングタウンの昔を語り出すとチビは真剣に話を聞くしかできずにいた。だが城刀を巡る戦いとステラガーデンの一件になんの関係があるのか……と思いきや鷹春は続きを語った。


 「ステラガーデンの件で死刑囚を救おうと少なくともとある軍隊は動き出している。城刀を手にいれようとしていた連中が軍団でラビリンシングタウンに責め込んできたのと被るのだ……」


 「確かに話は似ている……」


 「ああ。城刀は橿原家が守護しており、当時は橿原家の当主だった“シャトー”がそれを護る役目だったのだ。」


 400年ほど前に城刀を巡る戦いが繰り広げられた際に橿原シャトーはラビリンシングタウンを護るために戦い、そして……


 「シャトーは敵の剣によって倒れた!!ラビリンシングタウンを護るために命を落としたのだ!!」


 一方のクライドディーゼルに乗っていた橿原磐彦も何かを語る。


 「先祖、橿原シャトーは平和から離れつつあったラビリンシングタウンの戦乱を収めようと身を捨てた!!しかし城刀は今もラビリンシングタウンにある。その城刀を巡り再び戦乱が起きるだろう。かつてのラビリンシングタウン……そして今のステラガーデンのように!!」


 「!?」


 橿原の発言に竜太達は驚く。再びラビリンシングタウンが戦火に包まれるというのだ!!
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