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第1章・ただの高校生が・・・
(mission7)狙われる太郎
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二人のテロ事件被害者の遺族は僕達に銃口を向ける。どうやら報道で僕の顔を知り、ミアーマに到着した僕達を運良く見かけて狙っていたようだ。恐らく彼らは僕達に耳を貸そうとはしないだろう・・・いや貸す筈がない!!自分の身内を殺した(と思っている)者の言葉など聞きたくないだろう。
「さあ・・・地獄で謝ってこい!!」
「仇を今日晴らす!!」
「(僕達はもうおしまいだ・・・!!)」
絶望に陥った僕達だったが・・・
「死ねっ!!」
「やめろ・・・!!」
二人が僕達に発砲しようとした瞬間、店の入り口にいた男性が二人を止めたのである。
「あ、あんたは!?」
「俺はミアーマの保安官・・・【ルイス・サビルテード】という。よろしくな・・・!!お前達が狙うべき犯罪者は太郎や太郎の周りの連中じゃねえ・・・」
「邪魔をしやがって!!死ねっ!!」
二人を制止してくれた保安官を名乗る男性に二人は発砲した・・・のだが・・・彼は蚊を手で捕まえて握るかのように何かを掴むとなんと掴んだのは2発の銃弾だった。
「・・・ああ・・・俺達の銃弾!?」
「危ないだろ・・・店内で発砲すんじゃねえ・・・お前達、テロを許さないつもりが貴様達も同類だぞ・・・!!」
「くそっ!!覚えとけよっ!!」
逃げようとする二人であったが保安官の男性は二人の背中の服の襟を掴んだのである。
「貴様達には話がある。ちょっと取り調べさせてもらう・・・」
「くそ・・・!!」
「あ・・・ありがとうございます・・・!!」
「お前が容疑者の子か。命を狙う輩は他にもいるから気を付けやがれってんだ。」
「は・・・はい!!」
保安官の男性は感謝の言葉を出した僕に警告をしてくれたのである。どうやら他にも僕の命を狙っている輩はたくさんいるようだ。
「リュウさん・・・僕の命を狙う人達はまだまだいるみたいですね・・・」
「そうだろうな。君のことを犯人だと信じている人も多いし、協力ばかりか命を狙われる機会も多いだろう。これでもう分かっただろう?」
「?」
「君は兵器を奪還するだけでなく、事件の犯人も逮捕しなくちゃならないと・・・!!」
「でも僕は戦えないし兵器を見つけれてないしどうすれば・・・!!」
「太郎くん・・・それは心配しなくても良い。僕と出会った時点で強いバックがついているし、旅の途中で必ず強くなれるときが来るよ。」
「リュウさん・・・!!」
「戦い方なら俺も教えてやる!!」
「マスタードさん・・・!!」
僕は不安な表情をしていたが周りの励ましを受けて少しずつ自信を持った表情に変わってきたのであった。だが・・・
「お!!例のクソガキだな!!」
「囲いうちにして殺せ!!」
何と店の周りを僕を狙う連中でいっぱいになっていたのである。恐らく二人が連絡したのだろう・・・
「・・・さてここは僕の番だな。」
「リュウさん!?」
「二人とも怯えなくていいよ。僕が護るから・・・」
リュウさんは怯えるトルドさんとボーガンさんを安心させるために声をかけると外へ出たのである。
「(リュウさん!!殺されますよ!!)」
{店の入り口付近}
店の周りには僕を狙う連中ばかりなのにリュウさんは自殺行為とも言える外へ出るという行動に出たのである。
「お前!!仲間か!?」
「そうだな・・・」
「全員やっちまえ!!」
「オーっ!!」
危険な状態にも関わらず余裕の表情を見せるリュウさんだったが・・・突然、剣を天にかざしたのである。
「少し熱いぞ。逃げるなら今だぞ・・・」
「何っ!?」
すると突然、雨雲がやって来て雨が降ってきたのである。雨は突然超ゲリラ豪雨となり、集まった人達は皆、苦しそうな表情をして逃げたのである。
「熱いっ!!何だこの雨は!?」
「当たってしまうとやけどする!!逃げろ!!」
どうやらとても熱い雨のようだ。気がつけば店の周りには誰もいなくなったのである。しかしリュウさんが濡れていないのと店の周り以外の地面が濡れていないことから店の周りだけに雨が降っていたようだ。
「太郎くん、これで君を狙う輩達は暫く来ないだろう。」
「あ・・・ありがとうございます・・・!!」
リュウさんの技を見て僕は羨ましく思ったと同時に今の自分が相当危険な状態にあるということが分かり、不安になってきた。だけど兵器を奪還出来ないと命はない・・・だからこそ今を必死で生きようとも決めたのだ!!
「さてもうすぐ来るよ。」
「まさか・・・あの・・・」
「ああ・・・あの例の真犯人とやらが・・・」
そうだった。リュウさんの言葉で思い出したが今日の夕方にはテロ事件の首謀者がミアーマの村長と会話をするのだ。その前後に首謀者を捕らえて兵器の場所を聞き出すのが今の目的なのだ。
「リュウさん・・・いつ来ると思いますか?」
「夕方だからあと1・2時間くらいはあるね。それまでこの村に滞在するのは少し危険だな・・・」
「確かにこいつの狙う連中のことを考えるとそのまま滞在するのは相当危険だ。まずはどうしよう・・・」
リュウさんもマスタードさんも僕の危険な状況を理解してくれていた。そしてリュウさんからある提案が出たのである。
「それなら・・・時間潰しにミアーマコットンを採りに行こう!!」
「貴様!!ただ自分が金儲けしたいだけだろ!!」
リュウさんの提案にさすがにマスタードさんも切れたのだが・・・
「違うよマスタード君!!村の外れなら太郎くんを狙う輩はいないだろうしむしろミアーマコットンがあれば真犯人に接近することが出来るはずだよ!!」
「・・・あ!?そうか・・・それなら一石二鳥だな。よーし、採りに行くか。」
「ぼ・・・僕は・・・?」
「大丈夫だ。太郎くんはとりあえず村の外れに行って何があるか調査してほしい。」
「はい!!」
{ミアーマの郊外}
郊外へとやって来た僕達はそれぞれ別行動を取り、僕はある地下道の入口を発見したのであった。
「(ん?これは地下道の入口?)」
それは地下鉄の駅の入口のようなもので階段を降りて地下に向かうのだ。僕は階段を下りて先へと進んでいたが・・・
「さて・・・この先には何があるんだろう?」
「あるのは貴様の死だ・・・!!」
「誰だ!?」
僕は声のする後ろを見ると四人の男性がいたのであった。そして前を向いて逃げようとすると前にも3人の男性がいたのだ。
「貴様・・・あの雨から避難してここに来たら出会えたようだな・・・」
「(出会いたくなかった・・・)」
僕はまさかの絶体絶命のピンチであった。1対7では勝てるはずもなく事実上のゲームオーバーである。
「さあ・・・地獄で謝ってこい!!」
「仇を今日晴らす!!」
「(僕達はもうおしまいだ・・・!!)」
絶望に陥った僕達だったが・・・
「死ねっ!!」
「やめろ・・・!!」
二人が僕達に発砲しようとした瞬間、店の入り口にいた男性が二人を止めたのである。
「あ、あんたは!?」
「俺はミアーマの保安官・・・【ルイス・サビルテード】という。よろしくな・・・!!お前達が狙うべき犯罪者は太郎や太郎の周りの連中じゃねえ・・・」
「邪魔をしやがって!!死ねっ!!」
二人を制止してくれた保安官を名乗る男性に二人は発砲した・・・のだが・・・彼は蚊を手で捕まえて握るかのように何かを掴むとなんと掴んだのは2発の銃弾だった。
「・・・ああ・・・俺達の銃弾!?」
「危ないだろ・・・店内で発砲すんじゃねえ・・・お前達、テロを許さないつもりが貴様達も同類だぞ・・・!!」
「くそっ!!覚えとけよっ!!」
逃げようとする二人であったが保安官の男性は二人の背中の服の襟を掴んだのである。
「貴様達には話がある。ちょっと取り調べさせてもらう・・・」
「くそ・・・!!」
「あ・・・ありがとうございます・・・!!」
「お前が容疑者の子か。命を狙う輩は他にもいるから気を付けやがれってんだ。」
「は・・・はい!!」
保安官の男性は感謝の言葉を出した僕に警告をしてくれたのである。どうやら他にも僕の命を狙っている輩はたくさんいるようだ。
「リュウさん・・・僕の命を狙う人達はまだまだいるみたいですね・・・」
「そうだろうな。君のことを犯人だと信じている人も多いし、協力ばかりか命を狙われる機会も多いだろう。これでもう分かっただろう?」
「?」
「君は兵器を奪還するだけでなく、事件の犯人も逮捕しなくちゃならないと・・・!!」
「でも僕は戦えないし兵器を見つけれてないしどうすれば・・・!!」
「太郎くん・・・それは心配しなくても良い。僕と出会った時点で強いバックがついているし、旅の途中で必ず強くなれるときが来るよ。」
「リュウさん・・・!!」
「戦い方なら俺も教えてやる!!」
「マスタードさん・・・!!」
僕は不安な表情をしていたが周りの励ましを受けて少しずつ自信を持った表情に変わってきたのであった。だが・・・
「お!!例のクソガキだな!!」
「囲いうちにして殺せ!!」
何と店の周りを僕を狙う連中でいっぱいになっていたのである。恐らく二人が連絡したのだろう・・・
「・・・さてここは僕の番だな。」
「リュウさん!?」
「二人とも怯えなくていいよ。僕が護るから・・・」
リュウさんは怯えるトルドさんとボーガンさんを安心させるために声をかけると外へ出たのである。
「(リュウさん!!殺されますよ!!)」
{店の入り口付近}
店の周りには僕を狙う連中ばかりなのにリュウさんは自殺行為とも言える外へ出るという行動に出たのである。
「お前!!仲間か!?」
「そうだな・・・」
「全員やっちまえ!!」
「オーっ!!」
危険な状態にも関わらず余裕の表情を見せるリュウさんだったが・・・突然、剣を天にかざしたのである。
「少し熱いぞ。逃げるなら今だぞ・・・」
「何っ!?」
すると突然、雨雲がやって来て雨が降ってきたのである。雨は突然超ゲリラ豪雨となり、集まった人達は皆、苦しそうな表情をして逃げたのである。
「熱いっ!!何だこの雨は!?」
「当たってしまうとやけどする!!逃げろ!!」
どうやらとても熱い雨のようだ。気がつけば店の周りには誰もいなくなったのである。しかしリュウさんが濡れていないのと店の周り以外の地面が濡れていないことから店の周りだけに雨が降っていたようだ。
「太郎くん、これで君を狙う輩達は暫く来ないだろう。」
「あ・・・ありがとうございます・・・!!」
リュウさんの技を見て僕は羨ましく思ったと同時に今の自分が相当危険な状態にあるということが分かり、不安になってきた。だけど兵器を奪還出来ないと命はない・・・だからこそ今を必死で生きようとも決めたのだ!!
「さてもうすぐ来るよ。」
「まさか・・・あの・・・」
「ああ・・・あの例の真犯人とやらが・・・」
そうだった。リュウさんの言葉で思い出したが今日の夕方にはテロ事件の首謀者がミアーマの村長と会話をするのだ。その前後に首謀者を捕らえて兵器の場所を聞き出すのが今の目的なのだ。
「リュウさん・・・いつ来ると思いますか?」
「夕方だからあと1・2時間くらいはあるね。それまでこの村に滞在するのは少し危険だな・・・」
「確かにこいつの狙う連中のことを考えるとそのまま滞在するのは相当危険だ。まずはどうしよう・・・」
リュウさんもマスタードさんも僕の危険な状況を理解してくれていた。そしてリュウさんからある提案が出たのである。
「それなら・・・時間潰しにミアーマコットンを採りに行こう!!」
「貴様!!ただ自分が金儲けしたいだけだろ!!」
リュウさんの提案にさすがにマスタードさんも切れたのだが・・・
「違うよマスタード君!!村の外れなら太郎くんを狙う輩はいないだろうしむしろミアーマコットンがあれば真犯人に接近することが出来るはずだよ!!」
「・・・あ!?そうか・・・それなら一石二鳥だな。よーし、採りに行くか。」
「ぼ・・・僕は・・・?」
「大丈夫だ。太郎くんはとりあえず村の外れに行って何があるか調査してほしい。」
「はい!!」
{ミアーマの郊外}
郊外へとやって来た僕達はそれぞれ別行動を取り、僕はある地下道の入口を発見したのであった。
「(ん?これは地下道の入口?)」
それは地下鉄の駅の入口のようなもので階段を降りて地下に向かうのだ。僕は階段を下りて先へと進んでいたが・・・
「さて・・・この先には何があるんだろう?」
「あるのは貴様の死だ・・・!!」
「誰だ!?」
僕は声のする後ろを見ると四人の男性がいたのであった。そして前を向いて逃げようとすると前にも3人の男性がいたのだ。
「貴様・・・あの雨から避難してここに来たら出会えたようだな・・・」
「(出会いたくなかった・・・)」
僕はまさかの絶体絶命のピンチであった。1対7では勝てるはずもなく事実上のゲームオーバーである。
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