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第2章・新たなる太郎のはじまり
【mission27】キョウイチ・コザヤマ
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ー某会議場ー
【会議内容】テロ対策会議
【参加】※役職は当時(物語上の呼称は現在の役職)
●ホワイティー・ロイド=自然生活副長官=
●シャラン・エース
●タカアキ・キナシ
●ショーン・デリング=テロ対策長官=
●ランディー・ホットニー
●アーサー・ルーサー=元テロ対策長官=
●ガーデニー・ペロ=公安統括委員長=
●テップ・アキマック
(※当時役職なしなのになぜペロ公安統括委員長はアキマックを『委員長』と呼ぶのか?)
ーー
先程の会議の続きだがこの会議は僕の判決が下る前とあって僕のことについてはあまり触れていない。しかし僕のこれからについて深く関わる会議でもあるようだ。先程過去の殺人行為を明かしてペロ生活安全対策長官に対して怒りを露にしたアキマック公安統括委員長はある質問をする。
「ガーデニーよ、お前は何の役職にも就いていない私をなぜ『委員長』と呼ぶのだ?」
「え、ああ!そうですね。もうスペード総裁と話をしたのですが次期公安統括委員長はアキマックさんに決定したんです。」
「ほぉ、私に媚を売る気かあの男は?」
「いえ、スペード総裁はアキマック委員長に力を貸してほしいのですよ!」
「都合が良いな。先日のテロ事件の捜査の際に彼と事件と本当に繋がりがあるのか確認しろと忠告したのにそれを無視して何が『力を貸してほしいのですよ』だ!人をバカにするのも大概にせえ!」
「ああ、やはりあの一件で怒ってらっしゃいましたか。」
「当たり前だ!新しい人事もどうせ私へ媚を売って私の取り巻きを利用しようと企んでいるだけだろ!」
「そんなことないですよ委員長!」
「くっ!好きにしろ!私は協力しないからな!」
「ははは、了解しました!」
「(クソッ!あの野郎の取り巻きは本当にろくなやつが居ない!)」
ペロ生活安全対策長官に突然要職を任命されたアキマック公安統括委員長はその都合の良すぎるスペード総括長官に対して怒り心頭であった。キナシ自然生活副長官はペロ生活安全対策長官の顔を見ながら呟く。
「(この人・・・絶対何かしでかしそう・・・)」
このキナシ副長官の不安が後に実現化するとは誰も知らないのであった。
◆◆◆◆
ここで一つ気になるワードが飛び出している。それはアキマック公安統括委員長の『彼と事件と本当に繋がりがあるのか確認しろ』という発言だ。この『彼』が誰かは分からないが時期的な部分とペロ長官がテロの件に関して発言していたことから僕の事件では?と思われるがそこのところの詳細は不明だ。
◆◆◆◆
話は僕らの研究所での調査に戻り、例の映像調査の続きが行われていた。
ー研究所ー
モニターに映る何かを積んだトラックは7時37分にどこかへと走り出して行ったのである。
「あ、トラックが発車しました!」
「すまんが太郎君、ここまでだ!」
「え!?」
「映すことが出来る映像はその時君がいた範囲から1キロ以内・・・つまりビルの近くまで行くことができないんだ!」
「・・・!?」
実は西川博士の再現力には当然限界があり、記憶を語った人物から半径1キロ以内の範囲しか映像が見れないのである。つまりトラックは映像から見えなくなったので遠い場所へと移動したとみられる。
「ああ、くそっ!・・・ん?ちょっと待ってくれ太郎君。もしもし・・・私だ西川だ!」
悔しそうな表情をしていた西川博士はこの世界のスマートフォンらしきもので電話に出ると少し希望を抱いたのか表情が緩んでいた。
「そうか!そうか!頼む!時間があるときでいいから来てくれ・・・って今からでも大丈夫か!?すまない!ありがとう!」
そして電話を切った西川博士は笑顔で僕に話し掛けてきたのだ。
「太郎君、やったよ!」
「え?何がでしょうか?」
「映像の件に関して最強のスペシャリストが来てくれるそうだ!」
「スペシャリスト?」
「ああ、『チョウカイジ科学研究所解析チーム第3班』元班長の【キョウイチ・コザヤマ】現・コザヤマ研究所所長だよ!」
「コザヤマさん?」
西川博士のいうスペシャリストとはチョウカイジ科学研究所というこの世界で有名な科学研究の名門に所属していた人物で研究所ナンバー3の肩書きを持っていた人物だそうだ。どうやらその人物にかかれば映像問題に進展があるという。西川博士は僕の肩を両手で叩くと笑みを浮かべていた。
「キョウイチなら何とかしてくれる!!」
「は、はあ・・・!」
僕は残念ながらコザヤマさんという方のことを知らないので喜ぶことはまだ出来ないが西川博士が喜ぶのだから信頼できる可能性は高い!
ー一方、同日のある会議室ー
【会議内容】今後のスペード政権について
【参加】
《司会進行》ウネービ・ヤギ政権報道記者連盟代表
●ケンセイ・レンダイジ=事務統計副大臣=
●カルーア・ボーガン=司法副長官=
●ライアン・ホットニー=全国民行動副長官=
(※ランディ・ホットニーテロ対策副長官は弟)
●クロワシ・キシイケメン=防衛副長官=
●ヒートン・ニシスミヨシ=資産運用副長官=
就任会見を終えたスペード政権の副長官達が早速会議場を借りて【ウネービ・ヤギ】政権報道記者連盟代表の進行で何らかの会議をするようだ。もちろんこれまでの経緯から僕の話題が浮上する可能性はかなり高い。するとヤギ氏は各副長官に対して議論を始めるよう指示する。
「皆様方、この度は副長官就任おめでとうございます。」
『ありがとうございます!』
「さて今回は就任会見を終了していきなりで申し訳ございませんが今後について語り合っていきたいと思います。では意見のある方どうぞ!」
すると手を上げた人物がいた。彼は新・資産運用副長官の【ヒートン・ニシスミヨシ】である。
「ではニシスミヨシ資産運用副長官!」
「はい、今回のスペード政権で是非とも取り組みたいことがあります。それは私の故郷である『ウィンガタウン』の再興です。」
「なるほど・・・!」
ニシスミヨシ資産運用副長官によると14年前に『ウィンガタウン』にてある事故が発生したらしく現在その町は復興の兆しすら見せていないという。
「ウィンガタウンは私のふるさとです!スペード政権が華咲いたからには何としてでも取り組みたいのです!」
「よく言ったな!流石だ!」
「ありがとう、ライアン!」
故郷のために何かをしたいというニシスミヨシ資産運用副長官に対し、【ライアン・ホットニー】全国民行動副長官は檄を飛ばしていた。この会議の前半では僕の話題は全く出なかったようだが一方で【ケンセイ・レンダイジ】事務統計副大臣は何も喋らなかったのである。そしてそのレンダイジ事務統計副大臣はある資料を読んでいた。それは・・・
“テロ事件の被疑者情報について”
この資料に目を通していたレンダイジ事務統計副大臣の目付きはかなり鋭かったのだ。
ー研究所ー
僕達がモニターで調べられる範囲のことを調べていたらパレスさんの研究所の研究主任がやって来て【キョウイチ・コザヤマ】さんと【カズオ・ピョンタン・シングウジ】さんというコザヤマさんの助手も一緒に居たのであった。
「やあ!西川さん!」
「ああ、キョウイチ!よく来てくれたありがとう!」
「はじめまして、村山太郎と言います。」
僕はコザヤマさんに挨拶をするとコザヤマさんは笑みを浮かべて頷いたのであった。
【会議内容】テロ対策会議
【参加】※役職は当時(物語上の呼称は現在の役職)
●ホワイティー・ロイド=自然生活副長官=
●シャラン・エース
●タカアキ・キナシ
●ショーン・デリング=テロ対策長官=
●ランディー・ホットニー
●アーサー・ルーサー=元テロ対策長官=
●ガーデニー・ペロ=公安統括委員長=
●テップ・アキマック
(※当時役職なしなのになぜペロ公安統括委員長はアキマックを『委員長』と呼ぶのか?)
ーー
先程の会議の続きだがこの会議は僕の判決が下る前とあって僕のことについてはあまり触れていない。しかし僕のこれからについて深く関わる会議でもあるようだ。先程過去の殺人行為を明かしてペロ生活安全対策長官に対して怒りを露にしたアキマック公安統括委員長はある質問をする。
「ガーデニーよ、お前は何の役職にも就いていない私をなぜ『委員長』と呼ぶのだ?」
「え、ああ!そうですね。もうスペード総裁と話をしたのですが次期公安統括委員長はアキマックさんに決定したんです。」
「ほぉ、私に媚を売る気かあの男は?」
「いえ、スペード総裁はアキマック委員長に力を貸してほしいのですよ!」
「都合が良いな。先日のテロ事件の捜査の際に彼と事件と本当に繋がりがあるのか確認しろと忠告したのにそれを無視して何が『力を貸してほしいのですよ』だ!人をバカにするのも大概にせえ!」
「ああ、やはりあの一件で怒ってらっしゃいましたか。」
「当たり前だ!新しい人事もどうせ私へ媚を売って私の取り巻きを利用しようと企んでいるだけだろ!」
「そんなことないですよ委員長!」
「くっ!好きにしろ!私は協力しないからな!」
「ははは、了解しました!」
「(クソッ!あの野郎の取り巻きは本当にろくなやつが居ない!)」
ペロ生活安全対策長官に突然要職を任命されたアキマック公安統括委員長はその都合の良すぎるスペード総括長官に対して怒り心頭であった。キナシ自然生活副長官はペロ生活安全対策長官の顔を見ながら呟く。
「(この人・・・絶対何かしでかしそう・・・)」
このキナシ副長官の不安が後に実現化するとは誰も知らないのであった。
◆◆◆◆
ここで一つ気になるワードが飛び出している。それはアキマック公安統括委員長の『彼と事件と本当に繋がりがあるのか確認しろ』という発言だ。この『彼』が誰かは分からないが時期的な部分とペロ長官がテロの件に関して発言していたことから僕の事件では?と思われるがそこのところの詳細は不明だ。
◆◆◆◆
話は僕らの研究所での調査に戻り、例の映像調査の続きが行われていた。
ー研究所ー
モニターに映る何かを積んだトラックは7時37分にどこかへと走り出して行ったのである。
「あ、トラックが発車しました!」
「すまんが太郎君、ここまでだ!」
「え!?」
「映すことが出来る映像はその時君がいた範囲から1キロ以内・・・つまりビルの近くまで行くことができないんだ!」
「・・・!?」
実は西川博士の再現力には当然限界があり、記憶を語った人物から半径1キロ以内の範囲しか映像が見れないのである。つまりトラックは映像から見えなくなったので遠い場所へと移動したとみられる。
「ああ、くそっ!・・・ん?ちょっと待ってくれ太郎君。もしもし・・・私だ西川だ!」
悔しそうな表情をしていた西川博士はこの世界のスマートフォンらしきもので電話に出ると少し希望を抱いたのか表情が緩んでいた。
「そうか!そうか!頼む!時間があるときでいいから来てくれ・・・って今からでも大丈夫か!?すまない!ありがとう!」
そして電話を切った西川博士は笑顔で僕に話し掛けてきたのだ。
「太郎君、やったよ!」
「え?何がでしょうか?」
「映像の件に関して最強のスペシャリストが来てくれるそうだ!」
「スペシャリスト?」
「ああ、『チョウカイジ科学研究所解析チーム第3班』元班長の【キョウイチ・コザヤマ】現・コザヤマ研究所所長だよ!」
「コザヤマさん?」
西川博士のいうスペシャリストとはチョウカイジ科学研究所というこの世界で有名な科学研究の名門に所属していた人物で研究所ナンバー3の肩書きを持っていた人物だそうだ。どうやらその人物にかかれば映像問題に進展があるという。西川博士は僕の肩を両手で叩くと笑みを浮かべていた。
「キョウイチなら何とかしてくれる!!」
「は、はあ・・・!」
僕は残念ながらコザヤマさんという方のことを知らないので喜ぶことはまだ出来ないが西川博士が喜ぶのだから信頼できる可能性は高い!
ー一方、同日のある会議室ー
【会議内容】今後のスペード政権について
【参加】
《司会進行》ウネービ・ヤギ政権報道記者連盟代表
●ケンセイ・レンダイジ=事務統計副大臣=
●カルーア・ボーガン=司法副長官=
●ライアン・ホットニー=全国民行動副長官=
(※ランディ・ホットニーテロ対策副長官は弟)
●クロワシ・キシイケメン=防衛副長官=
●ヒートン・ニシスミヨシ=資産運用副長官=
就任会見を終えたスペード政権の副長官達が早速会議場を借りて【ウネービ・ヤギ】政権報道記者連盟代表の進行で何らかの会議をするようだ。もちろんこれまでの経緯から僕の話題が浮上する可能性はかなり高い。するとヤギ氏は各副長官に対して議論を始めるよう指示する。
「皆様方、この度は副長官就任おめでとうございます。」
『ありがとうございます!』
「さて今回は就任会見を終了していきなりで申し訳ございませんが今後について語り合っていきたいと思います。では意見のある方どうぞ!」
すると手を上げた人物がいた。彼は新・資産運用副長官の【ヒートン・ニシスミヨシ】である。
「ではニシスミヨシ資産運用副長官!」
「はい、今回のスペード政権で是非とも取り組みたいことがあります。それは私の故郷である『ウィンガタウン』の再興です。」
「なるほど・・・!」
ニシスミヨシ資産運用副長官によると14年前に『ウィンガタウン』にてある事故が発生したらしく現在その町は復興の兆しすら見せていないという。
「ウィンガタウンは私のふるさとです!スペード政権が華咲いたからには何としてでも取り組みたいのです!」
「よく言ったな!流石だ!」
「ありがとう、ライアン!」
故郷のために何かをしたいというニシスミヨシ資産運用副長官に対し、【ライアン・ホットニー】全国民行動副長官は檄を飛ばしていた。この会議の前半では僕の話題は全く出なかったようだが一方で【ケンセイ・レンダイジ】事務統計副大臣は何も喋らなかったのである。そしてそのレンダイジ事務統計副大臣はある資料を読んでいた。それは・・・
“テロ事件の被疑者情報について”
この資料に目を通していたレンダイジ事務統計副大臣の目付きはかなり鋭かったのだ。
ー研究所ー
僕達がモニターで調べられる範囲のことを調べていたらパレスさんの研究所の研究主任がやって来て【キョウイチ・コザヤマ】さんと【カズオ・ピョンタン・シングウジ】さんというコザヤマさんの助手も一緒に居たのであった。
「やあ!西川さん!」
「ああ、キョウイチ!よく来てくれたありがとう!」
「はじめまして、村山太郎と言います。」
僕はコザヤマさんに挨拶をするとコザヤマさんは笑みを浮かべて頷いたのであった。
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