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第4章 深い森に迷う二人の姉
第259話 帰るべき場所
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港町グレンドールを解放した日の夜。
五年ぶりに魔王軍の占領から解放された人々は盛大に祝杯をあげていた。解放の立役者であるクレアたちも宴席に招かれていた。
町の中央にある広場に宴会場が設けられた。広場にはテーブルが並べられ、料理が乗った皿がたくさん置かれていた。
「ウォルフ兄さん……」
料理を口へとかきこむオリビアの横でクレアはテーブルを見渡していた。治療を終え回復したはずのウォルフがいないのだ。彼女は料理を食べながらウォルフを探し視線を動かしていた。
「あっ!」
ローブを着た修道士と連れ立って宴会場から出て行くのが見えた。すぐにクレアは席を立ちウォルフを追いかける。
「いた……」
広場を出て崩れて家屋が並ぶ路地裏にウォルフがたっていた。彼は右手には小さな紙が握られて前に修道士は静かに立って居た。
クレアに気づいた修道士はウォルフの耳元で、なにやらささやき彼女へ向かって歩いて行く。すれ違う際に修道士はクレアに頭を下げ横を通りすぎていった。慌ててクレアは修道士に頭をさげウォルフへと近づき声をかける。
「ウォル……」
「クソ!!!!」
怒鳴ってウォルフは手紙を握りしめた。驚いたクレアはビクッとなって背筋を伸ばす。気配を感じたウォルフは視線を後ろに向けた。
「クレア……」
振り向いたウォルフに怯えた顔をするクレアが映った。彼はクレアを見て何も言わず真顔でまた背中を見せた。
「後で…… 一人で港に来てくれ」
ウォルフはクレアにそう告げると去って行った。
その日の深夜…… 静かな波の音だけが届く桟橋に、ウォルフに呼び出されたクレアがやって来た。月が照らす桟橋に一人でたたずんでいたウォルフにクレアは声をかける。
「ウォルフ兄さん…… はっ!!!」
振り向くと同時にウォルフは腰に剣を抜きクレアに斬りかかった。しかし、クレアはなんなく反応しウォルフの剣を防いだ。一年前であればクレアは彼の剣に反応できず、あっさりと切り捨てられていただろう。二人は剣越しに見つめ合う。眉間にシワを寄せ必死の形相のウォルフを見る、クレアはいきなり斬りかかられやや困惑した表情をしていた。
「なっなにを!? ウォルフ兄さん!?」
「チッ!! やっぱりな……」
舌打ちをしたウォルフは力を抜きゆっくりと剣を引く。クレアは警戒しながら後ずさりして距離を取り剣を下にして口を開く。
「ウォルフ兄さん? いきなりなんですか?」
「何か…… 僕はパーティを抜ける……」
淡々とウォルフはクレアに自分がパーティを抜けることを告げた。急なことにクレアは激しく動揺する。
「なっなんで!? ウォルフ兄さんは私達の手本で……」
「うるさい!!! もう君達とはやっていけないんだよ!! じゃあな……」
ウォルフは振り返りクレアに背中を向けた。
「これで…… 良かったんだ…… 僕は…… オフィーリア様…… クソ!!!」
目に涙を浮かべ港から去るウォルフの後ろ姿、クレアが彼を最後に見た最後の姿だった。ウォルフが涙を拭うと同時に彼のポケットから一枚の紙がひらひらと落ちた。紙は握り潰されてクシャクシャになっている。
クレアは落ちた紙を拾った。
「これは…… 手紙…… 嘘…… そんな……」
ウォルフのポケットから落ちたのは手紙だった。ウォルフは実力不足から、クレア達のパーティから抜けたいと教会に申し出ていた。手紙はそのことに対しての返信だった。手紙には申し出を却下するという一言と聖女オフィーリアのサインが書いてあった。
そして手紙の最後には実力が足りなければ、勇者の盾となり散れという文言と共に聖女の印が押されていた。
「うっ!!!」
クレアの顔を苦痛に歪む。目の前が真っ暗になり宙に浮かぶような感覚に襲われる。漆黒の空間の中に取り残されたようなクレアに不安や恐怖がわき起こる。
「…… ちゃん! えちゃ…… ん!!!」
声が聞こえた。クレアの表情はぱあっと明るくなった。必死に泳ぐようにしてクレアは声が聞こえる方向へと向かって行くのだった。
クレアの意識が徐々にはっきりしてゆっくりと目を開ける。ぼやけた視界に黒い髪の男の輪郭がすぐ目の前に見えた。
「義姉ちゃん! 義姉ちゃん!!」
聞こえるグレンの声、クレアのぼやけた視界がはっきりとして彼の姿がはっきりとしてくる。
「大丈夫? すごいうなされて……」
目を開けたクレアにグレンが声をかけた。就寝したクレアは勇者候補に選ばれた頃のことを夢で見ていた。ガーラム修道院を確認したグレンとクレアはツリーローダーの宿に戻っていた。
「グレン君!!!!」
「わっ!!!」
いきなりクレアは飛びつくような勢いでグレンに抱き着いた。勢いよく抱き着かれて面食らったグレンはクレアに声をかける。
「どっどうした?」
「……」
肩を震わせるクレア、グレンの胸に抱かれ泣いているようだ。グレンはほほ笑むと優しく彼女を抱きしめ頭を撫でるのだった。
しばらくして…… クレアの震えは止まりグレンは義姉を抱きしめていた手を緩めた。
「落ち着いたか?」
「はっはい…… ごめんなさい」
「気にするなよ」
うなずいてゆっくりとグレンの胸から顔を離すクレアだった。彼女の目は真っ赤になり潤み頬には涙の痕が残っている。二人は狭いベッドの上で見つめ合う。ほほ笑んだグレンはクレアの目からこぼれた涙を指で拭い、また彼女の頭を優しく撫でたのだった。目をつむって撫でられたクレアはグレンに視線を向け口を開く。
「怖い…… 嫌な夢を見ました…… 勇者候補になった頃の……」
先ほどまで見ていた夢の話をするクレアだった。話を聞いたグレンが気まずそうに口を開いた。
「それって…… ウォルフってやつの?」
「はっ!? もしかして私…… 彼の名前を……」
グレンの言葉にハッとするクレアだった。夢を見ている時にクレアは寝言でウォルフの名前を呼んでいた。顔を真っ赤にして首を横に振るクレアだった。
「違うんです! 私は…… グレン君が…… うぅ……」
恥ずかしそうにして顔を背けるクレアに、にんまりと笑うグレンだった。実はクレアが言った寝言にウォルフは入っていたがそれ以上にグレンの名前を呼んでいたのだ。
「わかってるよ…… あいつは幼馴染で古い付き合いなんだろ?」
「はい…… 彼は……」
クレアは静かにウォルフに付いて話を始めた。二人は家が隣同士だった兵士の家に生まれた、ウォルフは幼い頃から村を守るために剣を振るっていた。彼女は訓練をするウォルフを実家の窓からよく見ていたという。
「木の実を森に取りに行った時に魔物に襲われて時に彼が駆けつけて……」
「ふーん」
楽しそうに話すクレアにグレンは不満げに口を尖らせていた。いくら幼馴染とは言えグレンはクレアの口から他の男の名前が出るのは気に入らなかった。
「なっなんですか……」
「別に…… クレア義姉ちゃんが楽しそうだなってさ……・」
「えっ!? それは…… その……」
クレアは顔を真っ赤にしてうつむいた。グレンは彼女の態度から、クレアがウォルフを想っていたことを察した。
「やっぱり…… この!!」
「ふぇ!?!?!?」
腕を伸ばしたグレンはクレアを抱き寄せて強引に口づけをした。
「ん…… んん…… んちゅ……んんんん!!」
自分を刻み込むようにグレンは激しくクレアに口づけをする。苦しくなったクレアは肩に手をあてて彼を強引に突き放す。
「ぷは!! グッグレン君?」
「今…… クレアは…… 俺のだからな」
「はっはい…… もちろんです…… もう…… ふふふ」
笑ったクレアはグレンの頬に手を当て優しくキスをした。クレアは彼を見つめ静かにうなずいた。
「ずっとですよ…… ここが私が帰る場所で…… あなたが帰る場所です…… あっ!!!」
直後にグレンの左手がクレアの腰を抱えた起こす。ベッドの脇に彼女を立たせ窓がある奥の壁にクレアの手をつかせグレンは彼女の背後に立った。
「やさっ…… ううん…… グレン君の好きにしてください」
グレンの手がパジャマの裾に伸び裾をまくり上げた。むっちりとした太ももとクレアが履く黒い下着があらわになる。彼はクレアの腰に手を置いて腰から太ももにかけ手を滑らせていく。
「ふふ」
執拗に腰から下を撫でまわすグレンにクレアは後ろを向いて微笑む。
「んん……」
黒い下着の中にグレンの手が入り込み、そのままゆっくりと静かにクレアの下着をずり下していった。
その日の夜…… クレアは自分にグレンを激しく刻まれたのだった。
五年ぶりに魔王軍の占領から解放された人々は盛大に祝杯をあげていた。解放の立役者であるクレアたちも宴席に招かれていた。
町の中央にある広場に宴会場が設けられた。広場にはテーブルが並べられ、料理が乗った皿がたくさん置かれていた。
「ウォルフ兄さん……」
料理を口へとかきこむオリビアの横でクレアはテーブルを見渡していた。治療を終え回復したはずのウォルフがいないのだ。彼女は料理を食べながらウォルフを探し視線を動かしていた。
「あっ!」
ローブを着た修道士と連れ立って宴会場から出て行くのが見えた。すぐにクレアは席を立ちウォルフを追いかける。
「いた……」
広場を出て崩れて家屋が並ぶ路地裏にウォルフがたっていた。彼は右手には小さな紙が握られて前に修道士は静かに立って居た。
クレアに気づいた修道士はウォルフの耳元で、なにやらささやき彼女へ向かって歩いて行く。すれ違う際に修道士はクレアに頭を下げ横を通りすぎていった。慌ててクレアは修道士に頭をさげウォルフへと近づき声をかける。
「ウォル……」
「クソ!!!!」
怒鳴ってウォルフは手紙を握りしめた。驚いたクレアはビクッとなって背筋を伸ばす。気配を感じたウォルフは視線を後ろに向けた。
「クレア……」
振り向いたウォルフに怯えた顔をするクレアが映った。彼はクレアを見て何も言わず真顔でまた背中を見せた。
「後で…… 一人で港に来てくれ」
ウォルフはクレアにそう告げると去って行った。
その日の深夜…… 静かな波の音だけが届く桟橋に、ウォルフに呼び出されたクレアがやって来た。月が照らす桟橋に一人でたたずんでいたウォルフにクレアは声をかける。
「ウォルフ兄さん…… はっ!!!」
振り向くと同時にウォルフは腰に剣を抜きクレアに斬りかかった。しかし、クレアはなんなく反応しウォルフの剣を防いだ。一年前であればクレアは彼の剣に反応できず、あっさりと切り捨てられていただろう。二人は剣越しに見つめ合う。眉間にシワを寄せ必死の形相のウォルフを見る、クレアはいきなり斬りかかられやや困惑した表情をしていた。
「なっなにを!? ウォルフ兄さん!?」
「チッ!! やっぱりな……」
舌打ちをしたウォルフは力を抜きゆっくりと剣を引く。クレアは警戒しながら後ずさりして距離を取り剣を下にして口を開く。
「ウォルフ兄さん? いきなりなんですか?」
「何か…… 僕はパーティを抜ける……」
淡々とウォルフはクレアに自分がパーティを抜けることを告げた。急なことにクレアは激しく動揺する。
「なっなんで!? ウォルフ兄さんは私達の手本で……」
「うるさい!!! もう君達とはやっていけないんだよ!! じゃあな……」
ウォルフは振り返りクレアに背中を向けた。
「これで…… 良かったんだ…… 僕は…… オフィーリア様…… クソ!!!」
目に涙を浮かべ港から去るウォルフの後ろ姿、クレアが彼を最後に見た最後の姿だった。ウォルフが涙を拭うと同時に彼のポケットから一枚の紙がひらひらと落ちた。紙は握り潰されてクシャクシャになっている。
クレアは落ちた紙を拾った。
「これは…… 手紙…… 嘘…… そんな……」
ウォルフのポケットから落ちたのは手紙だった。ウォルフは実力不足から、クレア達のパーティから抜けたいと教会に申し出ていた。手紙はそのことに対しての返信だった。手紙には申し出を却下するという一言と聖女オフィーリアのサインが書いてあった。
そして手紙の最後には実力が足りなければ、勇者の盾となり散れという文言と共に聖女の印が押されていた。
「うっ!!!」
クレアの顔を苦痛に歪む。目の前が真っ暗になり宙に浮かぶような感覚に襲われる。漆黒の空間の中に取り残されたようなクレアに不安や恐怖がわき起こる。
「…… ちゃん! えちゃ…… ん!!!」
声が聞こえた。クレアの表情はぱあっと明るくなった。必死に泳ぐようにしてクレアは声が聞こえる方向へと向かって行くのだった。
クレアの意識が徐々にはっきりしてゆっくりと目を開ける。ぼやけた視界に黒い髪の男の輪郭がすぐ目の前に見えた。
「義姉ちゃん! 義姉ちゃん!!」
聞こえるグレンの声、クレアのぼやけた視界がはっきりとして彼の姿がはっきりとしてくる。
「大丈夫? すごいうなされて……」
目を開けたクレアにグレンが声をかけた。就寝したクレアは勇者候補に選ばれた頃のことを夢で見ていた。ガーラム修道院を確認したグレンとクレアはツリーローダーの宿に戻っていた。
「グレン君!!!!」
「わっ!!!」
いきなりクレアは飛びつくような勢いでグレンに抱き着いた。勢いよく抱き着かれて面食らったグレンはクレアに声をかける。
「どっどうした?」
「……」
肩を震わせるクレア、グレンの胸に抱かれ泣いているようだ。グレンはほほ笑むと優しく彼女を抱きしめ頭を撫でるのだった。
しばらくして…… クレアの震えは止まりグレンは義姉を抱きしめていた手を緩めた。
「落ち着いたか?」
「はっはい…… ごめんなさい」
「気にするなよ」
うなずいてゆっくりとグレンの胸から顔を離すクレアだった。彼女の目は真っ赤になり潤み頬には涙の痕が残っている。二人は狭いベッドの上で見つめ合う。ほほ笑んだグレンはクレアの目からこぼれた涙を指で拭い、また彼女の頭を優しく撫でたのだった。目をつむって撫でられたクレアはグレンに視線を向け口を開く。
「怖い…… 嫌な夢を見ました…… 勇者候補になった頃の……」
先ほどまで見ていた夢の話をするクレアだった。話を聞いたグレンが気まずそうに口を開いた。
「それって…… ウォルフってやつの?」
「はっ!? もしかして私…… 彼の名前を……」
グレンの言葉にハッとするクレアだった。夢を見ている時にクレアは寝言でウォルフの名前を呼んでいた。顔を真っ赤にして首を横に振るクレアだった。
「違うんです! 私は…… グレン君が…… うぅ……」
恥ずかしそうにして顔を背けるクレアに、にんまりと笑うグレンだった。実はクレアが言った寝言にウォルフは入っていたがそれ以上にグレンの名前を呼んでいたのだ。
「わかってるよ…… あいつは幼馴染で古い付き合いなんだろ?」
「はい…… 彼は……」
クレアは静かにウォルフに付いて話を始めた。二人は家が隣同士だった兵士の家に生まれた、ウォルフは幼い頃から村を守るために剣を振るっていた。彼女は訓練をするウォルフを実家の窓からよく見ていたという。
「木の実を森に取りに行った時に魔物に襲われて時に彼が駆けつけて……」
「ふーん」
楽しそうに話すクレアにグレンは不満げに口を尖らせていた。いくら幼馴染とは言えグレンはクレアの口から他の男の名前が出るのは気に入らなかった。
「なっなんですか……」
「別に…… クレア義姉ちゃんが楽しそうだなってさ……・」
「えっ!? それは…… その……」
クレアは顔を真っ赤にしてうつむいた。グレンは彼女の態度から、クレアがウォルフを想っていたことを察した。
「やっぱり…… この!!」
「ふぇ!?!?!?」
腕を伸ばしたグレンはクレアを抱き寄せて強引に口づけをした。
「ん…… んん…… んちゅ……んんんん!!」
自分を刻み込むようにグレンは激しくクレアに口づけをする。苦しくなったクレアは肩に手をあてて彼を強引に突き放す。
「ぷは!! グッグレン君?」
「今…… クレアは…… 俺のだからな」
「はっはい…… もちろんです…… もう…… ふふふ」
笑ったクレアはグレンの頬に手を当て優しくキスをした。クレアは彼を見つめ静かにうなずいた。
「ずっとですよ…… ここが私が帰る場所で…… あなたが帰る場所です…… あっ!!!」
直後にグレンの左手がクレアの腰を抱えた起こす。ベッドの脇に彼女を立たせ窓がある奥の壁にクレアの手をつかせグレンは彼女の背後に立った。
「やさっ…… ううん…… グレン君の好きにしてください」
グレンの手がパジャマの裾に伸び裾をまくり上げた。むっちりとした太ももとクレアが履く黒い下着があらわになる。彼はクレアの腰に手を置いて腰から太ももにかけ手を滑らせていく。
「ふふ」
執拗に腰から下を撫でまわすグレンにクレアは後ろを向いて微笑む。
「んん……」
黒い下着の中にグレンの手が入り込み、そのままゆっくりと静かにクレアの下着をずり下していった。
その日の夜…… クレアは自分にグレンを激しく刻まれたのだった。
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