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第2章 闇に沈む鉱山を救え
第71話 お届け物です
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ここはロボイセの北にある教会。日暮れを向かう時間ではあるが、礼拝堂はたくさんの人が祈りを捧げていた。夜通し採掘を行うことも珍しくない鉱山の町では夕方に祈りを捧げる者も多い。
「おらおら! キビキビ歩け!」
金属の大きな扉が勢いよく開かれ怒号が響いた。正面がステンドグラスに彩られた広い広い礼拝堂を、礼拝堂の中を後手に縛られた男と女が静かにとぼとぼとうつむいて歩いていく。
祈りを捧げていた信者達は連れて行かれる男女に好奇の眼差しを向けていた。祭壇の前では一人の男が膝をつき祈りを捧げていた。
男性は黒い神官服に身を包んだふくよかな体格に白髪まじり短髪で青い目をし見た目は優しさが溢れている。男の名前はゴールド、年齢は四十八歳。司教である彼は聖女オフィーリアよりロボイセの統治を任されている。
騒然とする礼拝堂、静かに目を開けて祈りをやめたゴールド司教は、騒ぎに驚くことなく冷静な感じで振り返った。まるでこういうことが起こると予想していたように……
「いくら異端者とはいえ。ちょっと言葉が乱暴ですよ…… へっ!?」
振り返りながらゴールド司教は余裕な表情で諭すようなことを口にしていた…… だが、彼は正面をむいて顔をあげた途端に口を開け呆然とし黙り込んでしまった。礼拝堂を茶色のズボンを履いて上半身が裸の男と、短いスカートの上に上半身は下着姿の女が立っていた。男は目が細く短い黒髪で狐のような顔で、女は丸い瞳のかわいらしい顔をしていた。
彼らは殴られたのか頬は腫れ、頭からは血を流し恨みがましい目で背後へ視線を向けている。二人の後ろには、二本の縄を手に持って笑顔のグレンと両肩に気絶した体格の良い男二人を軽々とかついだクレアが立っていた。
グレン達の少し後ろで周囲の様子に目を配りながら、気まずそうに立っているハンナが居た。
「よいしょっと!」
掛け声と同時にクレアが軽く二人の男を放り投げた。ゴールド司教の前に体格の良い二人の男が転がった。仰向けに転がった男達は坊主頭で体中に傷がつき頭から血を流している。飛ばされた衝撃で床や椅子に血が散乱する。
「あぁうぅ……」
二人の男がうめき声をあげる。下を向いた転がった二人へ視線を向けたゴールド司教と男の目が合った。
「なっ!? こっこれは……」
声を震わせてゴールド司教は後退りして男たちから離れた。その様子はゴールド司教が男たちから逃げるように見える。
「はははっ! かわいそうに! せっかく仕事をこなしたのに依頼主に避けられてら」
ゴールド司教の姿をグレンは指さして笑った。笑い声に反応し顔をあげて、ゴールド司教がグレンを睨みつけた。
「俺達を連れて来いってこいつらに依頼したろ? ちゃんと来てやったんだからそいつらに報酬は払ってやれよ!」
グレンは縄から手を離して、後ろ手に縛られた男女を交互に蹴りつけた。背中を押されて二人は交互に前のめりに倒れた。クレアがグレンの横に並んだ。
「お願いしますね。後、実力差を考えずにいきなり襲うのはよくないですね。ちゃんと教育してください」
にっこりと優しく微笑むクレア、ゴールド司教は前に居る男女四人を見つめ悔しそうな顔をした。
「それで? 俺達に用事ってのなんだい? 司教さん」
「私達も忙しいので手短にお願い出来ますか?」
二人はほぼ同時に一歩前へと踏み出した。急に礼拝堂の扉が開いて大きな音がした。
「おやめなさい! グレンさん! クレアさん! 無礼な! ゴールド司教様! 申し訳ありません!!」
礼拝堂の通路を真赤な顔して叫ぶジェーンと、彼女の後ろで青い顔してるプリシラが歩いてくる。
「プリシラに…… ジェーンも……」
グレンは後ろを向いてつぶやく。ジェーンはハンナを押しのけてグレン達の前へとやってくる。
「あなた達は何をしてるんですか! 神聖な礼拝堂ですよ!」
顔をグレンに近づけて目を吊り上げ、ヒステリックに叫ぶジェーンだった。
「よっと」
「へっ!? キャッ!」
グレンは左足を一歩引いて体を横に向けて、手でジェーンに向けてゴールド司教を指し示す。前のめりにグレンに詰め寄っていたジェーンは、彼が身を引くと前にニ、三歩ほど進み転びそうになる。
「彼が俺達に使者をよこして話があるみたいだったんで来ただけですよ」
「そうですよ。使者の態度が悪くてこうなってますけどね」
ジェーンの横からグレンとクレアがにこやかに声をかけた。メガネのレンズ越しにジェーンの目に、祭壇に立つゴールド司教と倒れた四人の男女が見えた。
「あなた達……」
祭壇の前の光景を見たジェーンは気まずそうに眉間にシワを寄せた。プリシラは青い顔で心配そうにクレア達を見ていた。クレアとグレンはプリシラの様子を見て彼女に微笑み、祭壇の上に立つゴールド司教に視線を向けた。
礼拝に来ていた町の人間達も視線をゴールド司教に向けられ、数十人の人間の好奇な眼差しにさらされる。だが……
「すまない。彼らに勘違いをさせてしまったようだ」
動揺することなく、ニッコリと微笑んだゴールド司教は、両手を広げた。
「私は神から彼らが困難な任務に成功すると啓示を受けたんだ。それを労うために呼んだのだよ。少々強引な手段をとってしまい誤解を生んだようだがね」
四人に向かって侮蔑の表情を浮かべるゴールド司教だった。
「そっそんな…… 俺達は…… あいつらを拉致って……」
「黙らっしゃい!!!!!!!!!!!!! 私は彼らを招待したのだよ!!!」
男の一人が声をあげたが、ゴールド司教は彼の言葉を怒鳴り遮った。ミエミエの言い訳だったが、グレンとクレアはお互いに顔を見わせてうなずいて笑った。
「なーんだ。そうならそうと言ってくれよ」
「本当です。司教様のお心遣いに感謝します」
膝をついて謝礼をいうグレンとクレア、ゴールド司教は二人の行動に驚いて目を見開いた。二人はゆっくりと立ち上がり、グレンはゴールド司教に向かって右手を上げた。
「じゃあ俺達が無事ならもういいだろ。帰るわ。行こうぜ。義姉ちゃん」
「はーい」
笑顔でゴールド司教に背を向けたグレン、返事をしクレアも足取り軽く彼の後を追っていくのだった。慌ててハンナは二人を追いかける。出ていこうとする三人に目を吊り上げジェーンが叫ぶ。
「まっ待ちなさい! このままにして行くつもりですか!」
「かまわないよ。こちらで片付ける」
「ですが……」
首を横に振りながらジェーンを見つめるゴールド司教、爽やかに笑う彼にジェーンは不服そうにしていたが受け入れた。
直後にグレンは振り返り、わざとらしく笑ってジェーンに手を振って教会から出ていく。目を吊り上げてジェーンはグレンを睨みつけた、彼が出ていくとすぐに今度はプリシラをにらみつけた。
プリシラは気まずそうに遅れて、グレン達を追いかけて教会から出ていった。教会を出て冒険者ギルドへ向かう道を歩く三人。グレンとクレアの後を歩くハンナが二人に声をかけた。
「あっさりと引き下がるんだな……」
ハンナはグレン達がゴールド司教の言い訳を、すんなり受け入れたことを疑問に思っていた。彼女の方を向いたクレアは笑って答える。
「私達を呼んだ理由を聞きに来ただけですから。ねぇ。グレン君?」
「あぁ。そうだな」
グレンはクレアと目を合せた。目が合ったクレアはグレンに小さくうなずく、彼はチラッと自分達の背後に目をやった。背後には町の人が行き交う三メートルはばの道が続いている。
「出てこいよ。プリシラ! 居るんだろ?」
グレンが声をかけると近くの路地からプリシラが出てきた。彼女はうつむいて泣きそうである。
「ごっごめんなさい。シスタージェーンを止められなくて……」
「それはいいさ。シャサに剣は返してくれたか?」
「いいえ。まだ…… あなた達が出ていった後にすぐにジェーンが来て……」
首を横に振ったプリシラ、グレン達はリンガル洞窟亭でゴールド司教が雇った冒険者たちの襲撃を受けた。難なく襲撃を退けた後、一度ロボイセの冒険者ギルドに戻りプリシラにシャサの剣の返却を依頼した。その後、冒険者達を連れて教会へ向かったのだった。
「わかりました。私達が返しますよ。剣は冒険者ギルドですか?」
「あっはい。受付に置いてあるはずです」
「わかりました。行きましょう」
クレアはグレンに向かって通りの先を指さした。グレンは大きくうなずいた。
「私はここで失礼するよ……」
「ダメです! 私達が家までちゃんと送ります」
「えっ!? 疲れてるのに悪いだろ…… 私にそんな気を遣うことはないぞ」
「いえ! 護衛は家まで送り届けてこそですからね。ほら! 行きますよ」
「わっ!?」
少々強引にクレアはハンナの手を掴んで一緒に連れて行く。困惑するハンナだった。心配そうにプリシラがグレンの方を見た、グレンは彼女に微笑むのだった。
「おらおら! キビキビ歩け!」
金属の大きな扉が勢いよく開かれ怒号が響いた。正面がステンドグラスに彩られた広い広い礼拝堂を、礼拝堂の中を後手に縛られた男と女が静かにとぼとぼとうつむいて歩いていく。
祈りを捧げていた信者達は連れて行かれる男女に好奇の眼差しを向けていた。祭壇の前では一人の男が膝をつき祈りを捧げていた。
男性は黒い神官服に身を包んだふくよかな体格に白髪まじり短髪で青い目をし見た目は優しさが溢れている。男の名前はゴールド、年齢は四十八歳。司教である彼は聖女オフィーリアよりロボイセの統治を任されている。
騒然とする礼拝堂、静かに目を開けて祈りをやめたゴールド司教は、騒ぎに驚くことなく冷静な感じで振り返った。まるでこういうことが起こると予想していたように……
「いくら異端者とはいえ。ちょっと言葉が乱暴ですよ…… へっ!?」
振り返りながらゴールド司教は余裕な表情で諭すようなことを口にしていた…… だが、彼は正面をむいて顔をあげた途端に口を開け呆然とし黙り込んでしまった。礼拝堂を茶色のズボンを履いて上半身が裸の男と、短いスカートの上に上半身は下着姿の女が立っていた。男は目が細く短い黒髪で狐のような顔で、女は丸い瞳のかわいらしい顔をしていた。
彼らは殴られたのか頬は腫れ、頭からは血を流し恨みがましい目で背後へ視線を向けている。二人の後ろには、二本の縄を手に持って笑顔のグレンと両肩に気絶した体格の良い男二人を軽々とかついだクレアが立っていた。
グレン達の少し後ろで周囲の様子に目を配りながら、気まずそうに立っているハンナが居た。
「よいしょっと!」
掛け声と同時にクレアが軽く二人の男を放り投げた。ゴールド司教の前に体格の良い二人の男が転がった。仰向けに転がった男達は坊主頭で体中に傷がつき頭から血を流している。飛ばされた衝撃で床や椅子に血が散乱する。
「あぁうぅ……」
二人の男がうめき声をあげる。下を向いた転がった二人へ視線を向けたゴールド司教と男の目が合った。
「なっ!? こっこれは……」
声を震わせてゴールド司教は後退りして男たちから離れた。その様子はゴールド司教が男たちから逃げるように見える。
「はははっ! かわいそうに! せっかく仕事をこなしたのに依頼主に避けられてら」
ゴールド司教の姿をグレンは指さして笑った。笑い声に反応し顔をあげて、ゴールド司教がグレンを睨みつけた。
「俺達を連れて来いってこいつらに依頼したろ? ちゃんと来てやったんだからそいつらに報酬は払ってやれよ!」
グレンは縄から手を離して、後ろ手に縛られた男女を交互に蹴りつけた。背中を押されて二人は交互に前のめりに倒れた。クレアがグレンの横に並んだ。
「お願いしますね。後、実力差を考えずにいきなり襲うのはよくないですね。ちゃんと教育してください」
にっこりと優しく微笑むクレア、ゴールド司教は前に居る男女四人を見つめ悔しそうな顔をした。
「それで? 俺達に用事ってのなんだい? 司教さん」
「私達も忙しいので手短にお願い出来ますか?」
二人はほぼ同時に一歩前へと踏み出した。急に礼拝堂の扉が開いて大きな音がした。
「おやめなさい! グレンさん! クレアさん! 無礼な! ゴールド司教様! 申し訳ありません!!」
礼拝堂の通路を真赤な顔して叫ぶジェーンと、彼女の後ろで青い顔してるプリシラが歩いてくる。
「プリシラに…… ジェーンも……」
グレンは後ろを向いてつぶやく。ジェーンはハンナを押しのけてグレン達の前へとやってくる。
「あなた達は何をしてるんですか! 神聖な礼拝堂ですよ!」
顔をグレンに近づけて目を吊り上げ、ヒステリックに叫ぶジェーンだった。
「よっと」
「へっ!? キャッ!」
グレンは左足を一歩引いて体を横に向けて、手でジェーンに向けてゴールド司教を指し示す。前のめりにグレンに詰め寄っていたジェーンは、彼が身を引くと前にニ、三歩ほど進み転びそうになる。
「彼が俺達に使者をよこして話があるみたいだったんで来ただけですよ」
「そうですよ。使者の態度が悪くてこうなってますけどね」
ジェーンの横からグレンとクレアがにこやかに声をかけた。メガネのレンズ越しにジェーンの目に、祭壇に立つゴールド司教と倒れた四人の男女が見えた。
「あなた達……」
祭壇の前の光景を見たジェーンは気まずそうに眉間にシワを寄せた。プリシラは青い顔で心配そうにクレア達を見ていた。クレアとグレンはプリシラの様子を見て彼女に微笑み、祭壇の上に立つゴールド司教に視線を向けた。
礼拝に来ていた町の人間達も視線をゴールド司教に向けられ、数十人の人間の好奇な眼差しにさらされる。だが……
「すまない。彼らに勘違いをさせてしまったようだ」
動揺することなく、ニッコリと微笑んだゴールド司教は、両手を広げた。
「私は神から彼らが困難な任務に成功すると啓示を受けたんだ。それを労うために呼んだのだよ。少々強引な手段をとってしまい誤解を生んだようだがね」
四人に向かって侮蔑の表情を浮かべるゴールド司教だった。
「そっそんな…… 俺達は…… あいつらを拉致って……」
「黙らっしゃい!!!!!!!!!!!!! 私は彼らを招待したのだよ!!!」
男の一人が声をあげたが、ゴールド司教は彼の言葉を怒鳴り遮った。ミエミエの言い訳だったが、グレンとクレアはお互いに顔を見わせてうなずいて笑った。
「なーんだ。そうならそうと言ってくれよ」
「本当です。司教様のお心遣いに感謝します」
膝をついて謝礼をいうグレンとクレア、ゴールド司教は二人の行動に驚いて目を見開いた。二人はゆっくりと立ち上がり、グレンはゴールド司教に向かって右手を上げた。
「じゃあ俺達が無事ならもういいだろ。帰るわ。行こうぜ。義姉ちゃん」
「はーい」
笑顔でゴールド司教に背を向けたグレン、返事をしクレアも足取り軽く彼の後を追っていくのだった。慌ててハンナは二人を追いかける。出ていこうとする三人に目を吊り上げジェーンが叫ぶ。
「まっ待ちなさい! このままにして行くつもりですか!」
「かまわないよ。こちらで片付ける」
「ですが……」
首を横に振りながらジェーンを見つめるゴールド司教、爽やかに笑う彼にジェーンは不服そうにしていたが受け入れた。
直後にグレンは振り返り、わざとらしく笑ってジェーンに手を振って教会から出ていく。目を吊り上げてジェーンはグレンを睨みつけた、彼が出ていくとすぐに今度はプリシラをにらみつけた。
プリシラは気まずそうに遅れて、グレン達を追いかけて教会から出ていった。教会を出て冒険者ギルドへ向かう道を歩く三人。グレンとクレアの後を歩くハンナが二人に声をかけた。
「あっさりと引き下がるんだな……」
ハンナはグレン達がゴールド司教の言い訳を、すんなり受け入れたことを疑問に思っていた。彼女の方を向いたクレアは笑って答える。
「私達を呼んだ理由を聞きに来ただけですから。ねぇ。グレン君?」
「あぁ。そうだな」
グレンはクレアと目を合せた。目が合ったクレアはグレンに小さくうなずく、彼はチラッと自分達の背後に目をやった。背後には町の人が行き交う三メートルはばの道が続いている。
「出てこいよ。プリシラ! 居るんだろ?」
グレンが声をかけると近くの路地からプリシラが出てきた。彼女はうつむいて泣きそうである。
「ごっごめんなさい。シスタージェーンを止められなくて……」
「それはいいさ。シャサに剣は返してくれたか?」
「いいえ。まだ…… あなた達が出ていった後にすぐにジェーンが来て……」
首を横に振ったプリシラ、グレン達はリンガル洞窟亭でゴールド司教が雇った冒険者たちの襲撃を受けた。難なく襲撃を退けた後、一度ロボイセの冒険者ギルドに戻りプリシラにシャサの剣の返却を依頼した。その後、冒険者達を連れて教会へ向かったのだった。
「わかりました。私達が返しますよ。剣は冒険者ギルドですか?」
「あっはい。受付に置いてあるはずです」
「わかりました。行きましょう」
クレアはグレンに向かって通りの先を指さした。グレンは大きくうなずいた。
「私はここで失礼するよ……」
「ダメです! 私達が家までちゃんと送ります」
「えっ!? 疲れてるのに悪いだろ…… 私にそんな気を遣うことはないぞ」
「いえ! 護衛は家まで送り届けてこそですからね。ほら! 行きますよ」
「わっ!?」
少々強引にクレアはハンナの手を掴んで一緒に連れて行く。困惑するハンナだった。心配そうにプリシラがグレンの方を見た、グレンは彼女に微笑むのだった。
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