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Lesson.3 学園生活の始まりが、悪役令嬢の始まり
27.みんなで対策会議2
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「そう、彼がキーパーソンなのです。」
フレエシアは続ける。
「ジョン・ハモンドは子爵家の次男。
ここまではリーリウムたちも知っていると思う。」
フレエシアが、待ってましたとばかりに今度はジョンについて説明しはじめる。
「ジョンは私たちのひとつ下の16歳。
今回は四年生に編入してきたんだけど、彼はトップの成績で合格をしている。
ジョンはアイリとは違って、小さい頃から子爵家できちんと教育を受けていた。
そしてハモンド子爵家は、代々薬師の家柄だから、かなり裕福な方なんだ。
だから、本来なら元々貴族学園へ入学して、もしかすると薬師として研究室棟にいたかもしれない人材だったんだよ。
実際、彼の2歳年上の兄は研究棟で新薬の開発をしているし、妹も今年度の新入生総代として学園に入学している。
だけど、ジョン自身は13歳の時に貴族学園ではなく、平民向けのユニカ高等学院へ入学したんだ。」
「どうしてそのようなことに?」
ヴィオラはジョンが貴族としての義務を放棄しているように感じて、忌々しい気持ちになっていた。
「アイリだよ。
あの二人は幼馴染なんだ。
ジョンは子どもの頃からアイリを一途に想っていた。
そして、周りはアイリもジョンのことが好きなんだと思っていたんだ。
もちろん、ジョン本人もね。
だけど、アイリは持参金も出せないくらいの貧乏貴族の令嬢だ。
由緒正しいハモンド家としては、正式な婚約者とは認めることができなかった。
それに、ジョンは次男だから、上位貴族の家に婿入りができる可能性だってあるしね。
一方で、アイリは学校という組織に属することにやたらと執着をしていた。
自分の経済状態では貴族学園に入学できないと悟ると、ユニカ高等学院への入学をジョンに勧めはじめたそうだよ。
ジョンは最初は渋っていたんだけど、どう説得したのかアイリの言う通りの進路を選ぶことになった。
ハモンド子爵と奥方も、最初はその進学に反対していたそうだけど、ユニカ高等学院は教育内容がいいじゃない?
だから、父親の元で薬師の修行をすることと、学院では身分を隠すことを条件に許可したそうだ。」
「どうしてアイリは、ジョンを高等学院へ進学させたのかしら?
ジョンが貴族学園で頭角を現したほうが、将来的に結婚をしたときに裕福になれると思うのだけど?」
「ハモンド家といえば、平民には知られていないが貴族御用達の薬師だ。
王室の侍医とも繋がりがあるし、もし婿入りをしなかったとしても、
ジョン自身の実力でかなりの地位の薬師になれる可能性が高いはずだよ。」
ヴィオラと公爵がアイリの行動を不思議がる。
「ここからは推測なんだけど、アイリはそもそもジョンと結婚する気がなかったんじゃないかな。
アイリが親しい裕福な貴族は、ジョンだけだった。
ジョンが貴族学園に行ってしまうと、本格的にアイリとジョンの世界が違ってしまうじゃない?
ジョンとの繋がりを保つために、自分が進学予定の学院へ入学させたんだと思う。」
「結婚を望んでいないのに、なぜジョンとの繋がりを重要視するの?」
プリムラの疑問はもっともだ。
「ジョンとの繋がりというか、正確にはその先にある上位貴族との繋がりといった方がいいかもしれない。
ジョンは、高等学院に通いつつも父親と上位貴族の薬を調合したり届けたりしていた。
ジョンと親しくしていれば、いつか上位貴族の子息とも知り合いになれるかもしれないって考えたんじゃないかなと思う。
自分が貴族学園へ進学できないのであれば、ジョン経由で縁を結ぶしかないしね。
まあ、いい方は悪いけど、ジョンはアイリがより上位の貴族の子息と結婚するための“駒”だったんじゃないかな。」
「なかなかしたたかな娘ですわね。」
フレエシアの推測を聞いて、ヴィオラが妙に感心している。
「だから、あんなに男性受けする容姿やしゃべり方をしているのね。
玉の輿に乗るために研究していたんだわ。」
プリムラも、いっしょに感心している。
フレエシアは続ける。
「ジョン・ハモンドは子爵家の次男。
ここまではリーリウムたちも知っていると思う。」
フレエシアが、待ってましたとばかりに今度はジョンについて説明しはじめる。
「ジョンは私たちのひとつ下の16歳。
今回は四年生に編入してきたんだけど、彼はトップの成績で合格をしている。
ジョンはアイリとは違って、小さい頃から子爵家できちんと教育を受けていた。
そしてハモンド子爵家は、代々薬師の家柄だから、かなり裕福な方なんだ。
だから、本来なら元々貴族学園へ入学して、もしかすると薬師として研究室棟にいたかもしれない人材だったんだよ。
実際、彼の2歳年上の兄は研究棟で新薬の開発をしているし、妹も今年度の新入生総代として学園に入学している。
だけど、ジョン自身は13歳の時に貴族学園ではなく、平民向けのユニカ高等学院へ入学したんだ。」
「どうしてそのようなことに?」
ヴィオラはジョンが貴族としての義務を放棄しているように感じて、忌々しい気持ちになっていた。
「アイリだよ。
あの二人は幼馴染なんだ。
ジョンは子どもの頃からアイリを一途に想っていた。
そして、周りはアイリもジョンのことが好きなんだと思っていたんだ。
もちろん、ジョン本人もね。
だけど、アイリは持参金も出せないくらいの貧乏貴族の令嬢だ。
由緒正しいハモンド家としては、正式な婚約者とは認めることができなかった。
それに、ジョンは次男だから、上位貴族の家に婿入りができる可能性だってあるしね。
一方で、アイリは学校という組織に属することにやたらと執着をしていた。
自分の経済状態では貴族学園に入学できないと悟ると、ユニカ高等学院への入学をジョンに勧めはじめたそうだよ。
ジョンは最初は渋っていたんだけど、どう説得したのかアイリの言う通りの進路を選ぶことになった。
ハモンド子爵と奥方も、最初はその進学に反対していたそうだけど、ユニカ高等学院は教育内容がいいじゃない?
だから、父親の元で薬師の修行をすることと、学院では身分を隠すことを条件に許可したそうだ。」
「どうしてアイリは、ジョンを高等学院へ進学させたのかしら?
ジョンが貴族学園で頭角を現したほうが、将来的に結婚をしたときに裕福になれると思うのだけど?」
「ハモンド家といえば、平民には知られていないが貴族御用達の薬師だ。
王室の侍医とも繋がりがあるし、もし婿入りをしなかったとしても、
ジョン自身の実力でかなりの地位の薬師になれる可能性が高いはずだよ。」
ヴィオラと公爵がアイリの行動を不思議がる。
「ここからは推測なんだけど、アイリはそもそもジョンと結婚する気がなかったんじゃないかな。
アイリが親しい裕福な貴族は、ジョンだけだった。
ジョンが貴族学園に行ってしまうと、本格的にアイリとジョンの世界が違ってしまうじゃない?
ジョンとの繋がりを保つために、自分が進学予定の学院へ入学させたんだと思う。」
「結婚を望んでいないのに、なぜジョンとの繋がりを重要視するの?」
プリムラの疑問はもっともだ。
「ジョンとの繋がりというか、正確にはその先にある上位貴族との繋がりといった方がいいかもしれない。
ジョンは、高等学院に通いつつも父親と上位貴族の薬を調合したり届けたりしていた。
ジョンと親しくしていれば、いつか上位貴族の子息とも知り合いになれるかもしれないって考えたんじゃないかなと思う。
自分が貴族学園へ進学できないのであれば、ジョン経由で縁を結ぶしかないしね。
まあ、いい方は悪いけど、ジョンはアイリがより上位の貴族の子息と結婚するための“駒”だったんじゃないかな。」
「なかなかしたたかな娘ですわね。」
フレエシアの推測を聞いて、ヴィオラが妙に感心している。
「だから、あんなに男性受けする容姿やしゃべり方をしているのね。
玉の輿に乗るために研究していたんだわ。」
プリムラも、いっしょに感心している。
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