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Lesson.4 ヒロイン封じと学園改革
57.テオドール・マギア教授の鑑定
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「はい、こちらがテオドール・マギア先生のお部屋です。」
リーリウムたちが連れてこられたのは、マシューやフレエシアたち、若い研究者たちと同じフロアの最深部に位置する部屋だった。
マシューがコンコンとノックをすると、「どうぞ」と男性の声が聞こえた。
「マギア先生、お客様を連れてきましたよ。」
「おや、マシュー君が接客だなんて珍しいこともあるものだなぁ。」
マシューに“頑固者”と評されていたわりには、優し気な声の持ち主だった。
ヘンリクスとリーリウムが拍子抜けしていると、マシューが二人を見てにっこりとほほ笑む。
「おお、これはこれは、王太子殿下とリーリウム嬢ではありませんか。
ようこそ、むさくるしい部屋ですが、どうぞ。」
フレエシアたちのものよりは幾分か広い研究室の奥から、眼鏡をかけた優しそうな男性が出てきて、リーリウムたちを歓迎してくれた。
やはり頑固さとは無縁に見える。
ヘンリクスは冷たい視線をマシューに送るが、マシューは全く意に介さない。
「ちょうどお茶を淹れようと思っていたところだったのです。
殿下たちも飲まれますか?」
マギア教授は、ヘンリクスを前にしてもへりくだった様子がなく、マイペースなのはマシューと同じだった。
しかし、きちんと相手を尊重しているような、気持ちの良い雰囲気を作り出す人物でもあった。
「うん。いただこう。」
ヘンリクスも自然と返事をし、そこにあった応接セットのソファに腰かけた。
リーリウムはそれに続いて、ヘンリクスの隣に座った。
今まで無言でついてきていたディナルドが、ヘンリクスの座るソファの後ろに立とうとすると、マギア教授が声をかける。
「ディナルド君はこっちね。
ここに襲撃者がくることはたぶんないと思うから、ちょっと休みなさい。」
マギア教授は、わざわざ他の場所に置いてあった椅子をヘンリクスの隣に置き、ディナルドを呼び寄せた。
「ありがとうございます。教授。」
ディナルドはヘンリクスがうなずくのを見て、礼を言いながら椅子に腰かける。
「さ、マシュー君は自分の研究室に戻りなさい?
それとも他に用事があったのかね?」
「それがマギア先生、王太子殿下が呪いの手紙をもらったそうなのです。」
「え、それは本当ですか?」
マギア教授は目を輝かせて、ヘンリクスを見つめる。
「いや、正確には、呪いがかけられているかどうか、マギア教授に鑑定をしてもらいたいのだ。」
ヘンリクスが目で合図をすると、ディナルドは懐からピンク色の甘い香りのする封筒を取り出し、テーブルの上に置いた。
「ふむ、なるほど。
では、ちょっとお借りしますね。」
若干がっかりした態度をしたが、マギア教授は手紙を持って研究室の奥へと消えて行った。
その後ろをいそいそとマシューが付いていく。
ヘンリクス、リーリウム、ディナルドは、教授が淹れてくれたお茶を飲みながら、鑑定が終わるのを待ち続ける。
そのまま三十分が経とうかという時に、奥から二人が戻ってきた。
「どうでしたか?」
リーリウムが尋ねる。
「結論から申し上げますと、呪いはありませんでした。」
教授もマシューも、呪いがなかったわりにはニコニコとうれしそうにしている。
「そうか。では、封筒を開封してみよう。」
ヘンリクスが封筒を取り戻そうとするが、マギア教授はそれを制止する。
「ちょっと待ってください、殿下!
その手紙に呪いはありませんでしたが、かすかに魔法の力が宿っていました。」
「なんだと?」
ヘンリクスたちは何もないと思っていた手紙から、呪いどころか魔法の力が見つかったことに、驚きを隠せなかった。
リーリウムたちが連れてこられたのは、マシューやフレエシアたち、若い研究者たちと同じフロアの最深部に位置する部屋だった。
マシューがコンコンとノックをすると、「どうぞ」と男性の声が聞こえた。
「マギア先生、お客様を連れてきましたよ。」
「おや、マシュー君が接客だなんて珍しいこともあるものだなぁ。」
マシューに“頑固者”と評されていたわりには、優し気な声の持ち主だった。
ヘンリクスとリーリウムが拍子抜けしていると、マシューが二人を見てにっこりとほほ笑む。
「おお、これはこれは、王太子殿下とリーリウム嬢ではありませんか。
ようこそ、むさくるしい部屋ですが、どうぞ。」
フレエシアたちのものよりは幾分か広い研究室の奥から、眼鏡をかけた優しそうな男性が出てきて、リーリウムたちを歓迎してくれた。
やはり頑固さとは無縁に見える。
ヘンリクスは冷たい視線をマシューに送るが、マシューは全く意に介さない。
「ちょうどお茶を淹れようと思っていたところだったのです。
殿下たちも飲まれますか?」
マギア教授は、ヘンリクスを前にしてもへりくだった様子がなく、マイペースなのはマシューと同じだった。
しかし、きちんと相手を尊重しているような、気持ちの良い雰囲気を作り出す人物でもあった。
「うん。いただこう。」
ヘンリクスも自然と返事をし、そこにあった応接セットのソファに腰かけた。
リーリウムはそれに続いて、ヘンリクスの隣に座った。
今まで無言でついてきていたディナルドが、ヘンリクスの座るソファの後ろに立とうとすると、マギア教授が声をかける。
「ディナルド君はこっちね。
ここに襲撃者がくることはたぶんないと思うから、ちょっと休みなさい。」
マギア教授は、わざわざ他の場所に置いてあった椅子をヘンリクスの隣に置き、ディナルドを呼び寄せた。
「ありがとうございます。教授。」
ディナルドはヘンリクスがうなずくのを見て、礼を言いながら椅子に腰かける。
「さ、マシュー君は自分の研究室に戻りなさい?
それとも他に用事があったのかね?」
「それがマギア先生、王太子殿下が呪いの手紙をもらったそうなのです。」
「え、それは本当ですか?」
マギア教授は目を輝かせて、ヘンリクスを見つめる。
「いや、正確には、呪いがかけられているかどうか、マギア教授に鑑定をしてもらいたいのだ。」
ヘンリクスが目で合図をすると、ディナルドは懐からピンク色の甘い香りのする封筒を取り出し、テーブルの上に置いた。
「ふむ、なるほど。
では、ちょっとお借りしますね。」
若干がっかりした態度をしたが、マギア教授は手紙を持って研究室の奥へと消えて行った。
その後ろをいそいそとマシューが付いていく。
ヘンリクス、リーリウム、ディナルドは、教授が淹れてくれたお茶を飲みながら、鑑定が終わるのを待ち続ける。
そのまま三十分が経とうかという時に、奥から二人が戻ってきた。
「どうでしたか?」
リーリウムが尋ねる。
「結論から申し上げますと、呪いはありませんでした。」
教授もマシューも、呪いがなかったわりにはニコニコとうれしそうにしている。
「そうか。では、封筒を開封してみよう。」
ヘンリクスが封筒を取り戻そうとするが、マギア教授はそれを制止する。
「ちょっと待ってください、殿下!
その手紙に呪いはありませんでしたが、かすかに魔法の力が宿っていました。」
「なんだと?」
ヘンリクスたちは何もないと思っていた手紙から、呪いどころか魔法の力が見つかったことに、驚きを隠せなかった。
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