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Lesson.4 ヒロイン封じと学園改革
61.四姉妹の秘密会議1
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公爵の予想通りヴィオラの部屋では、今晩もお菓子をつまみながら夜のお茶会がはじまった。
しかしいつもとは違い、重たい空気が部屋を支配している。
妹たちはなんとなく、ヴィオラが口を開くまでは話してはいけないような気がしていた。
「明日、お父様とお母様に話す前に、わたくしの考えを聞いてもらえるかしら?
あなたたちに、まず聞いてほしいのです。」
ヴィオラは、いつもよりも柔らかな口調で話し始めた。
「お姉様、私たちは何が合ってもお姉様に従います。」
フレエシアの言葉に、ヴィオラが微笑む。
ヴィオラとフレエシアは運命共同体だ。
ウェスペル家の次女は、代々独身を貫くことが慣例となっている。
長女に何かが起こった場合は、その代わりを務めなくてはいけないためだった。
長女が子を残さずに死んでしまった場合は義兄と再婚することもあるし、
子どもができなければ姉の代わりに義兄との間に子どもを作った例もあった。
公爵家の血を絶やすことは絶対に避けなければならなかったからだ。
「フレエシア、あなたには一番迷惑をかけることになると思います。」
ヴィオラの言葉に、フレエシアはごくりと唾を飲む。
「覚悟は、もうしてあります。」
今は自由に研究に没頭しているフレエシアは、本当であればヴィオラと共に領地の運営などについて学ばなければいけない立場だったが、親や姉はフレエシアの意思に任せていた。
しかし、今回の件で状況は一変してしまったのだ。
「うすうす感づいているとは思うけれど、アンドレアス様との婚約を解消しますわ。」
ヴィオラは、いきなり結論を伝える。
「アンドレアス様は、アイリのチャームの能力の影響を受けているという可能性もあるのではないでしょうか?
アンドレアス様の意思で、お姉様の元を去ったとは思えないのですが……。」
リーリウムは、ヴィオラに思いとどまって欲しかった。
今のアンドレアスは確かにおかしいが、普段はやさしく、本当の兄のような存在だったからだ。
今日あったヘンリクスの手紙の件を話し、アイリにはやはりチャームの能力があったことをヴィオラに伝えた。
そうすることで、ヴィオラの意思を変えることができるのではないかと期待したのだった。
「やはり、そうだったのね。
今日のアンドレアス様は様子が普段とは違い、何か別の力が働いているように思えてならなかったもの。
殿下やディナルド様がチャームの影響を受けなかったということは、ユニカ様の日記の通りなのでしょう。
わたくしとアンドレアス様は、信頼関係ができていなかったということが、これで証明されてしまったということね……。」
ヴィオラは悲しげだった。
「お姉様……。」
フレエシアは、そっとヴィオラの背中を撫でる。
「いいのよ、おそらくわたくしが原因になってしまったのだと思うわ。
アンドレアス様が愛情を持ってわたくしに接してくださっていたのは分かっていたの。
でも、わたくしはアンドレアス様を同じように愛することが出来なかったのです。
彼のことが、少し、その、重たいと感じたことも……。」
ヴィオラの美しいスミレ色の瞳から、見る見るうちに涙があふれ出してくる。
悲しいことにアンドレアスを失った涙ではない。
自分のふがいなさへの悔し涙だった。
「お姉様は、家とわたくしたちを愛しすぎているのよ。
アンドレアス様へ行くはずだった愛情も、わたくしたちが吸い取ってしまったのだわ。」
プリムラはぼろぼろと涙を流しながら、ヴィオラに抱きついた。
しかしいつもとは違い、重たい空気が部屋を支配している。
妹たちはなんとなく、ヴィオラが口を開くまでは話してはいけないような気がしていた。
「明日、お父様とお母様に話す前に、わたくしの考えを聞いてもらえるかしら?
あなたたちに、まず聞いてほしいのです。」
ヴィオラは、いつもよりも柔らかな口調で話し始めた。
「お姉様、私たちは何が合ってもお姉様に従います。」
フレエシアの言葉に、ヴィオラが微笑む。
ヴィオラとフレエシアは運命共同体だ。
ウェスペル家の次女は、代々独身を貫くことが慣例となっている。
長女に何かが起こった場合は、その代わりを務めなくてはいけないためだった。
長女が子を残さずに死んでしまった場合は義兄と再婚することもあるし、
子どもができなければ姉の代わりに義兄との間に子どもを作った例もあった。
公爵家の血を絶やすことは絶対に避けなければならなかったからだ。
「フレエシア、あなたには一番迷惑をかけることになると思います。」
ヴィオラの言葉に、フレエシアはごくりと唾を飲む。
「覚悟は、もうしてあります。」
今は自由に研究に没頭しているフレエシアは、本当であればヴィオラと共に領地の運営などについて学ばなければいけない立場だったが、親や姉はフレエシアの意思に任せていた。
しかし、今回の件で状況は一変してしまったのだ。
「うすうす感づいているとは思うけれど、アンドレアス様との婚約を解消しますわ。」
ヴィオラは、いきなり結論を伝える。
「アンドレアス様は、アイリのチャームの能力の影響を受けているという可能性もあるのではないでしょうか?
アンドレアス様の意思で、お姉様の元を去ったとは思えないのですが……。」
リーリウムは、ヴィオラに思いとどまって欲しかった。
今のアンドレアスは確かにおかしいが、普段はやさしく、本当の兄のような存在だったからだ。
今日あったヘンリクスの手紙の件を話し、アイリにはやはりチャームの能力があったことをヴィオラに伝えた。
そうすることで、ヴィオラの意思を変えることができるのではないかと期待したのだった。
「やはり、そうだったのね。
今日のアンドレアス様は様子が普段とは違い、何か別の力が働いているように思えてならなかったもの。
殿下やディナルド様がチャームの影響を受けなかったということは、ユニカ様の日記の通りなのでしょう。
わたくしとアンドレアス様は、信頼関係ができていなかったということが、これで証明されてしまったということね……。」
ヴィオラは悲しげだった。
「お姉様……。」
フレエシアは、そっとヴィオラの背中を撫でる。
「いいのよ、おそらくわたくしが原因になってしまったのだと思うわ。
アンドレアス様が愛情を持ってわたくしに接してくださっていたのは分かっていたの。
でも、わたくしはアンドレアス様を同じように愛することが出来なかったのです。
彼のことが、少し、その、重たいと感じたことも……。」
ヴィオラの美しいスミレ色の瞳から、見る見るうちに涙があふれ出してくる。
悲しいことにアンドレアスを失った涙ではない。
自分のふがいなさへの悔し涙だった。
「お姉様は、家とわたくしたちを愛しすぎているのよ。
アンドレアス様へ行くはずだった愛情も、わたくしたちが吸い取ってしまったのだわ。」
プリムラはぼろぼろと涙を流しながら、ヴィオラに抱きついた。
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