悪役令嬢にならないための指南書

ムササビ

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Lesson.4 ヒロイン封じと学園改革

106.闇の魔法使いの事情

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「単刀直入にお聞きしますが、この国から魔法を消し去ったのもあなたなのですか?」

本当に反省している様子のリナに、リーリウムは最大の謎を投げかける。

「うん、そう。
だけど、好きでしたわけじゃなくて、そうしなければいけない事情があったんだ……。」

「これまで、魔法が使えなくなった理由を研究していた人たちを害したのも君か?」

ヘンリクスの問いにも、静かにうなずく。

「どうしても、この国を闇の魔力で包み込まなければいけなくて……。
原因が分かってしまえば、いつかそれを打ち消そうとする人物も出てきてしまうだろうからね。
君たち、貴族の学園を改革しようとしているでしょ?
あの学園を今の状態まで堕落させたのも私。
優秀な人材を育てさせるわけにはいかなかったし、前学長は闇魔法のことに気づいてしまっていたし。」

「この国で起きている大きな問題のすべての原因が君だったとは……。」

「あなた、どれくらいの時間この国で暗躍していたの……!?」

ヘンリクスは頭を抱え、ヴィオラは今までリナの存在に気づけなかった、代々の国王や宰相たちは何をしていたのかと憤りを感じる。

「もう、何百年かな……。忘れちゃったよ。
アイリみたいなヒロインを見守りながら、この国も守ってきたんだよ……。
だけど、新たな光の魔法使いが現れたってことは、お役御免ってことかな?」

リナはそう言いながら、自分が持っているティーカップの中のすっかり冷めてしまった紅茶を見つめ、微かにほほ笑む。

「この国を守ってきた……? どういうことですの?」

リーリウムは怪訝な表情を見せる。
それに、リナは光の魔法使いの出現を待っていたような口ぶりだ。

「君らにとっては、私は悪の権化のように見えるかもしれない。
だけど、悪役には悪役の事情があるってことだよ。」

リーリウムとヴィオラは、ユニカ様の書き足された日記の内容を思い出していた。
「闇の魔法使い」イコール「悪」とは限らない。
何より、ユニカ様自身がリナに相談するように指示を出してきたのだ。
リーリウムは、隣に座るヴィオラと目を合わせる。
ヴィオラは静かにうなずいた。

「さて、私は大体の質問には答えたよ。
次は君たちの番だ。」
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