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2話
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都内のカラオケに集まりパーティルームを借りた。
皆、各々の好きな歌とかを歌ったり、会話をしたりしていた。
カラオケでいるのが飽きてきたのか誰かひとりが場所移動しようと言い出した。
「焼き肉行くか」
と話が盛り上がり、全員賛成したので今に至る。
「奏、ドリンクバー行こ」
「あぁ、いいよ」
俺は樹と共に立ち上がり、飲み物を取りに行った。
「樹、りんごジュースばっかりだな。ほんと、昔からずっと子供舌だよな」
「い、いいじゃん!一番これが美味しんだもん……」
「可愛いな、この野郎!」
俺は何気なく樹の頭をわしゃわしゃした。
彼は嬉しそうに微笑んでいた。
「さ、席戻ろっか」
「うん!」
笑顔で答えた彼だが、俺が前を向く時には少し寂しそうな顔をしていたような気がした。
***
席に着き、さっきまでのように焼き肉を楽しんだり会話をしたりした。
あまり話したことのなかった奴とも話すことが出来たのでいい機会になったのではないかと思う。
楽しすぎたためかクラス全員が時間の経過を忘れてしまっていて、いつの間にか遅い時間になってしまっていた。
それに1番早く気づいたのは俺だった。
「あ、俺そろそろ帰ろっかな」
「ん、奏今何時?」
樹が俺の独り言に耳を傾け、聞いてきた。
「十時ちょっと前かな」
それを聞いた奴らは少し驚いていた。
「え、まじかよ!そんなに経ってた?」
「まぁ楽しかったし、いいんじゃね?」
「そうだよな、じゃあそろそろ行きますか~」
会計を済ませ、店を出た。
辺りは既に暗くなっていて、人通りが多くなってきていた。
歩いていると誰かが一人、こんなことを呟いた。
「そういえばさ、ここらへん最近ヤクザいるんだってさ」
「へぇ、そっか。でも一般人にはあんまり手出さないんだろ」
笑いながらまた別の奴が反応する。
「そうだよな。こっちが関わらなかったらいい話だよな」
そこでその話題は途切れた。
皆、各々の好きな歌とかを歌ったり、会話をしたりしていた。
カラオケでいるのが飽きてきたのか誰かひとりが場所移動しようと言い出した。
「焼き肉行くか」
と話が盛り上がり、全員賛成したので今に至る。
「奏、ドリンクバー行こ」
「あぁ、いいよ」
俺は樹と共に立ち上がり、飲み物を取りに行った。
「樹、りんごジュースばっかりだな。ほんと、昔からずっと子供舌だよな」
「い、いいじゃん!一番これが美味しんだもん……」
「可愛いな、この野郎!」
俺は何気なく樹の頭をわしゃわしゃした。
彼は嬉しそうに微笑んでいた。
「さ、席戻ろっか」
「うん!」
笑顔で答えた彼だが、俺が前を向く時には少し寂しそうな顔をしていたような気がした。
***
席に着き、さっきまでのように焼き肉を楽しんだり会話をしたりした。
あまり話したことのなかった奴とも話すことが出来たのでいい機会になったのではないかと思う。
楽しすぎたためかクラス全員が時間の経過を忘れてしまっていて、いつの間にか遅い時間になってしまっていた。
それに1番早く気づいたのは俺だった。
「あ、俺そろそろ帰ろっかな」
「ん、奏今何時?」
樹が俺の独り言に耳を傾け、聞いてきた。
「十時ちょっと前かな」
それを聞いた奴らは少し驚いていた。
「え、まじかよ!そんなに経ってた?」
「まぁ楽しかったし、いいんじゃね?」
「そうだよな、じゃあそろそろ行きますか~」
会計を済ませ、店を出た。
辺りは既に暗くなっていて、人通りが多くなってきていた。
歩いていると誰かが一人、こんなことを呟いた。
「そういえばさ、ここらへん最近ヤクザいるんだってさ」
「へぇ、そっか。でも一般人にはあんまり手出さないんだろ」
笑いながらまた別の奴が反応する。
「そうだよな。こっちが関わらなかったらいい話だよな」
そこでその話題は途切れた。
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