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18話
俺は繁華街に向かう車の中でずっと思っていたことを隣に座る眼鏡をかけた男性にきいた。
「あの……寿人さんって本当にヤクザなんですか?」
「はい?」
「いや、俺から見たらとても優しい男性に見えるので……」
「彼はそういう人だ。組のどんな奴らにも」
「そうなんですね……」
俺はそれを聞き、少し驚いた。
それと同時に自分の頭の中のヤクザのイメージが変わった。
「そういえばお前、あの繁華街で喧嘩が始まった理由聞いたか?」
「いえ、そんなこと一つも」
「そうか、教えといてやろうか」
「いいんですか、そんなこと勝手に教えても」
「大丈夫だ、あの人に伝えとけって言われたから」
***
彼は喧嘩への経緯をすべて俺に話した。
彼が付き合っていた男が敵対する組の情報員だったこと、それがわかってすぐに彼が豹変したように相手の組に殴り込んで行ったこと。
俺はそこで初めて彼がそっち側の人間だということを確信できた。
「話してくれてありがとうございました……」
「いいや、感謝しなきゃいけねぇのは組長の方だ。今度会った時に言っとけよ」
俺は静かに頷いた。
「あの……寿人さんって本当にヤクザなんですか?」
「はい?」
「いや、俺から見たらとても優しい男性に見えるので……」
「彼はそういう人だ。組のどんな奴らにも」
「そうなんですね……」
俺はそれを聞き、少し驚いた。
それと同時に自分の頭の中のヤクザのイメージが変わった。
「そういえばお前、あの繁華街で喧嘩が始まった理由聞いたか?」
「いえ、そんなこと一つも」
「そうか、教えといてやろうか」
「いいんですか、そんなこと勝手に教えても」
「大丈夫だ、あの人に伝えとけって言われたから」
***
彼は喧嘩への経緯をすべて俺に話した。
彼が付き合っていた男が敵対する組の情報員だったこと、それがわかってすぐに彼が豹変したように相手の組に殴り込んで行ったこと。
俺はそこで初めて彼がそっち側の人間だということを確信できた。
「話してくれてありがとうございました……」
「いいや、感謝しなきゃいけねぇのは組長の方だ。今度会った時に言っとけよ」
俺は静かに頷いた。
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