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19話
繁華街に着き、車を降りて一人歩き出した。
取られていたと思っていたスマホは普通にポケットに入っていた。
現在の時刻は11時過ぎ、あまり時間が経っていなかったので胸を撫で下ろした。
画面を見ると、母からの留守電と樹からショートメールが届いていた。
話は全て母の方に行っていると思い俺は走って帰ることにした。
樹への返事も説教が落ち着いたあとだ。
***
「ただいま……」
恐る恐るドアを開け、母が玄関まで来てないかと様子を伺った。
「あら奏おかえり。遅かったじゃない」
たったっ、とスリッパの音を立て母が俺を出迎えた。
「今日始業式だったでしょ、クラスどうだった?」
俺は予想外の状況に動揺してしまった。
怒鳴られるか、質問攻めに合うかを想像していたのにいつも通りに話されたのだ。
「え、あぁ樹が同じクラスだったよ」
「良かったじゃない!……それより、こんな時間になって、親睦会でもあったの?」
「うん、カラオケと焼肉行ってきた」
「じゃあ今日は夕飯いらないわね」
俺は楽しそうに話す母についていけず、慌てて頷いた。
「疲れてるでしょうから休んどきなさいね、明日から通常なのよ」
母はそういうとリビングに戻って行った。
取られていたと思っていたスマホは普通にポケットに入っていた。
現在の時刻は11時過ぎ、あまり時間が経っていなかったので胸を撫で下ろした。
画面を見ると、母からの留守電と樹からショートメールが届いていた。
話は全て母の方に行っていると思い俺は走って帰ることにした。
樹への返事も説教が落ち着いたあとだ。
***
「ただいま……」
恐る恐るドアを開け、母が玄関まで来てないかと様子を伺った。
「あら奏おかえり。遅かったじゃない」
たったっ、とスリッパの音を立て母が俺を出迎えた。
「今日始業式だったでしょ、クラスどうだった?」
俺は予想外の状況に動揺してしまった。
怒鳴られるか、質問攻めに合うかを想像していたのにいつも通りに話されたのだ。
「え、あぁ樹が同じクラスだったよ」
「良かったじゃない!……それより、こんな時間になって、親睦会でもあったの?」
「うん、カラオケと焼肉行ってきた」
「じゃあ今日は夕飯いらないわね」
俺は楽しそうに話す母についていけず、慌てて頷いた。
「疲れてるでしょうから休んどきなさいね、明日から通常なのよ」
母はそういうとリビングに戻って行った。
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