46 / 70
45話
しおりを挟む
土産屋で買い物を終えた俺はそこで満足していた。
あまり来ないところだったからか思った以上に初めて見るものがあって、いくつか買ってしまった。
上機嫌で買い物袋を揺らしながら車に戻ろうとしていたが、寿人さんが俺の肩に手を置いた。
「おい、戻ろうなんて思ってないよな」
「え?あ……」
すぐに我に帰った。
売店を見るのが楽しすぎて俺は寿人さんに言われていたことを忘れてしまっていたのだ。
「俺、買い物も出来ましたしもういいですよ。早く車乗りましょう……ね?」
「何が『ね?』だよ。自分だけ満足したら終わりか?」
「いやそういう訳じゃなくて……」
彼は口を濁らせる俺の腕を掴んだ。
「どうせ、分かってんだろ?」
そう耳元で囁くと俺を無理矢理に引っ張って行った。
***
彼は多目的トイレに俺を押し込むとすぐに鍵を閉め、キスをしてきた。
最初は優しいキスだった。
だが途中から強引に舌を捩じ込まれ息が苦しくなる。
「ん……ぅあ……」
口内を蹂躙され二人の唾液が音を立てて混ざり合う。
それと同時に彼の熱も伝わり、体が火照ってくる。
この前よりも長い口付けに戸惑い、どうにか口を離した。
「っはぁ……今日の寿人さん執拗い、です」
「嫌か」
「苦しくなるから、嫌……」
「ふぅん。本当にそうか体に聞いてみるか」
彼はニヤリと笑いながら俺のうなじをゆっくりと撫でた。
あまり来ないところだったからか思った以上に初めて見るものがあって、いくつか買ってしまった。
上機嫌で買い物袋を揺らしながら車に戻ろうとしていたが、寿人さんが俺の肩に手を置いた。
「おい、戻ろうなんて思ってないよな」
「え?あ……」
すぐに我に帰った。
売店を見るのが楽しすぎて俺は寿人さんに言われていたことを忘れてしまっていたのだ。
「俺、買い物も出来ましたしもういいですよ。早く車乗りましょう……ね?」
「何が『ね?』だよ。自分だけ満足したら終わりか?」
「いやそういう訳じゃなくて……」
彼は口を濁らせる俺の腕を掴んだ。
「どうせ、分かってんだろ?」
そう耳元で囁くと俺を無理矢理に引っ張って行った。
***
彼は多目的トイレに俺を押し込むとすぐに鍵を閉め、キスをしてきた。
最初は優しいキスだった。
だが途中から強引に舌を捩じ込まれ息が苦しくなる。
「ん……ぅあ……」
口内を蹂躙され二人の唾液が音を立てて混ざり合う。
それと同時に彼の熱も伝わり、体が火照ってくる。
この前よりも長い口付けに戸惑い、どうにか口を離した。
「っはぁ……今日の寿人さん執拗い、です」
「嫌か」
「苦しくなるから、嫌……」
「ふぅん。本当にそうか体に聞いてみるか」
彼はニヤリと笑いながら俺のうなじをゆっくりと撫でた。
0
あなたにおすすめの小説
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?
2025/09/12 ★1000 Thank_You!!
皇帝陛下の精子検査
雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。
しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。
このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。
焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる