田舎土魔法使いの成り上がり ~俺は土属性しか使えない。孤独と無知から見出した可能性。工夫と知恵で最強に至る~

waru

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第10話 人望、つき始めました

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2回戦目は、Aクラスとの対戦であった。

蹂躙と言って、間違いない。

俺は一回戦のケガにより、対戦に出る事が出来なかった。



全て瞬殺の為、服にダメージ換算されるのも早く、すぐに勝敗は決した。



「…負けた負けたー。」

「…強すぎるよAクラスぅ。」



口々に言う、先輩達



また奇襲しようとするも、バレバレ。

遮蔽物と一緒に攻撃され太刀打ちが出来なかった。











「あーあ。」

「今期の模擬大戦、終わったぁ。」


ぐったりしている先輩達。

「…でも一回勝った。」

一言で雰囲気が変わった。



「…だから、結構な金額が入ったし!」

「…アル君、様様よ!!」

「…本当、最高!」






上機嫌な先輩たちにちやほやされる。

頑張って良かった。









体調も回復した頃に、模擬大戦も終了。



回覧板で見たが優勝はAクラス。



MVPはアレスという男性。

光の属性で、移動が速く、攻撃も見えないとの事。

更に目立ったのが、その妹が仲間に言い寄られて、それをアレスが蹴散らすというシーン。







その妹に非常に見覚えがある。

ユナだ。









最強の兄を持つ美人。

これは結婚が遠いかもしれない。











そんな事を思いながら結果を見ていると、リンが駆け寄ってきた。



「やあ!Fクラスの勇者アル君。元気かね?」



「…おう、リン。」

「ようやく、皆が話し掛けてくれる。」

「だから…元気になってきたよ?」



「…そ、そう?」

「これで少し…私も安心したわ。」









アルが紡ぐ。

「リンとクリスさんのおかげだ。」

「作戦を受け入れてくれる、土台を作ってくれたからな。感謝してもしきれない。」



リンの顔が真っ赤になる













「リンが何かして欲しい事があったら、言ってくれ。絶対に力になるよ。」



「…そそそ!それなら、服の買い物付き合ってよ!!」






一瞬、時が止まる。


「…そんなんで良いのか?」

「・・・・男の目線も知りたいしね!!・・・・何よ!?ダメなの?」











「全然、構わない。」

「空いた時間で勉強を教えてくれるなら、こっちも嬉しいがどうだ?」



「デザート奢るなら、良いわよ?」

「乗った」









良い友人を、得た気がする。









その時に、アズとカナが一緒に来た。



「えー?リンだけずるくない?」

「ねー?最初一番警戒してたのに・・・」











「…ううううるさいわね!!!何なのよ!!アンタたち!!」



「何って親友よ?」

「幼馴染でもあるわね?」











「…お前ら、仲いいな。」

俺が笑っているとリンに睨まれる。何故だ。











「…付いて来ないでよ?」

「なんで?いいじゃん。」

「カナも行きたーい」



「…絶対!ぜーったいダメぇ!!!」

アズ・カナがクスクス笑っている。







「えー。だってぇ、アル君いたからぁ私らも大金が入ったしぃ、少しくらい恩返ししないとねえ?」



「カナ、なんでもするよー?」



なんて甘ったるい話し方だ。



露出度の高いアズと豊満な体型のカナが近寄ってくる。とんでもない破壊力だ。頭がくらくらする。



「やめてくれ、2人とも。」

「勘違いするだろ?」



そうやって俺は逃げようとする。













二人は小悪魔の様だ

両腕を抱きしめて言ってくる。



「好きにしても良いんだよぉ?」

「また頑張ってね。ア・ル?」



「カナ、喜ばせてあげるよぉ?」















急に、周りの雰囲気が凍てつく。



リンがぶち切れた。

「…去れ、貴様ら」











「…じょ、冗談じゃん。」

「リンがもどかしいから・・・」

「黙れ、去れ」











「カナわかんなーい」

「…その無駄にデカいの、握りつぶすぞ」











とんでもない速度で、二人が逃げていく。

アイツら風属性じゃなかった気が・・・



アドムより怖いじゃん。

何なん?





「…おい、リン。」

「怖い顔するなよ。」

「せっかく可愛い服着てんのに、勿体ない」









一気にリンが真っ赤になる。



「かかかか可愛いいいぃ??」



「ああ、勿体ないぞ?」

「・・・・うん。」









アズとカナが遠くで見ている。

「恐るべし、アル君・・・」

「アル君、良いよねー。」





ややあって。

リンと買い物に行く約束が出来た。

俺としては、勉強を教えて貰える事が何より嬉しい。









友達が増えてきたのが更に嬉しい。



リンもアズもカナも、友達と呼んでいいのだろうか。



そう考えるだけで、嬉しくなり表情が綻ぶ俺であった。



リンはリンで少しぼーっとしている。風邪ひくなよ?友達よ。
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