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第19話 リセとユナとオルトと
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図書館に来た翌日。
早朝に、リセさんに会った。
「あ、コンニチハ。」
「…お、アルピエロ・・・・・。んん?何か変わったか?」
何だ、この人。鋭いな。
「あ、えと。呪いを解いて貰って、レベルが上がる様になりました。」
キョトンとするリセ先輩。
「何?アンナか?」
「あ・・・多分。リッチに襲われて、アレスさんに助けて貰ったくらいしか、覚えて無くて・・・・」
「…アレスが!!?」
「あの妹狂がか?」
酷い言い様だが、全く間違っていない。
言い得て妙。的確。
「そうです。ユナと友達なので、助けて貰えたんです。」
「な!!あの深窓の未来視か!」
「…え?」
「知らんのか?」
「何がです?」
「あの子は・・・・・」
遮る様に、言葉が飛んでくる。
「…リセさん、私の事言ってるんですか?」
「・・・ユナ!」
「…は!!す、すまない。軽率だった。」
直ぐに口を塞ぐジェスチャーと共に、リセ先輩は謝る。
「嫌です、人に噂されるの。特に自分の友達に・・・」
「す、すまん。つい・・・」
「ユナ、俺が助けて貰っていた時の話をしてたんだ。もしお前の深い話になっていたら、俺は止めていたよ。そう言った話はユナの口から聴きたい。」
「・・・ありがと。アル」
「気にするな。今日の午後、図書館でな」
「・・・うん。」
「気を悪くしたな、すまない2人とも。」
「気にしないでくださいリセさん。貴方は悪い人じゃない。な、ユナ」
「…はい。お気になさらず。」
「ふむ。今回は甘える。しかし今後は、何かで返しておくよ、2人さん。」
そう言って去っていく男前。
ユナとも別れ、自分の能力について整理しておく
~~~~~~~~~~~~~~~~
名前:アルピエロ
レベル:12 称号:地に愛されし者
使用魔法:土魔法Lv10
使用技能:剣術Lv2、盾術Lv3
特殊状態:なし
武具:地雨、賢硬
スキル:錬金
~~~~~~~~~~~~~~~~
ここで気になるのが称号だ
地に愛されし者
これはいったい何なんだ?
図書館に行っても、称号とやらも見当たらない。
ただ能力の説明をする本に記載していた
【時に、属性やスキルに関係ない能力の付与が生まれる。その場合は特殊な魔具でしか知り得ない」
これはリセさんの魔宝珠だから見れた、特殊な状態の可能性がある。
リセさんの家系なら、知っているかもしれない
そんな風に思っている。
答えの無い考えをしていたら、リンに呼ばれて、そのまま図書館に向かう事になった。
「もー。約束の時間になっても、宿舎入口にこないんだもの。」
「頭が悪い俺が、考え事をするんだ。他の事なんて考えられないって」
「頭悪くない癖にー。」
「それなら教えて貰う必要、無いハズだがな」
「やっぱり頭悪いー。」
何なんだ、畜生。
遅れてユナがやってくる。
「おお・・・遅れて、ごめんね。」
「大丈夫だ、毎回謝るなよ」
「アルも言ってるし友達じゃない?謝るの禁止!」
「えええぇ!!」
「「友達だから」」
「・・・うん。ありがと。」
心地よい会話だ。友達って本当に素晴らしい。
「それでね・・・コレなんだけど。」
それを見て、驚いた。
【光の弟子オルトの日記】と書いている。
「…な、なぜこんな物が!!」
「…本当に貴重品じゃないか!」
「・・・うち、こういうの集める家なの。」
「…でも、簡単に見ていいヤツじゃないだろ!!?」
「怒られないの?ユナ。」
「大丈夫。・・・これは私のだから。」
リンと二人して、固まった。
凄い奴を友達にしてしまった。
「ん。まあユナが凄いって事で、見ようか。」
「アンタ、価値が凄いんだから!簡単に触ったらダメよ!」
「えええ?いいよ?」
「ダメよ!ユナ。大事な物は自分で管理よ!…貴方が読むのよ!」
お母さんみたいな奴だな、リン。
「ええええ?」
「絶対よ?」
「・・・はい。」
なんか母と子みたいだ。
いい関係性になりそうだ。
「それじゃ・・・読むよ?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
これは私オルトの日記だ。この世界を治すために記録を取っていこうと思う。
PCに入れたデータも、あと何年もつか判らない。
こういった腐食防止の加工がされた紙で残していく事が後発の人間を支えるのではと思う。
それでは書いていこう。
まずは始祖の魔法使いとなった私の親友の事を書いていく
親友ケントは心優しいが、社交性のない男だ。
特に昔から学校では苛められてばかりいた。
何度も助けた。
その度に、私は彼に言う。
「もっと言い返さないと!」
私に言い返す。
「おーちゃんにはわかんないよ。」
そんな繰り返しだった。
私達が子供時代に魔物が生まれ、それを食い止める為に国の軍が動いていた。
最初は軍が動けば、治まると思っていたこの騒動。
蓋を開けてみれば、多くの人間が蹂躙されていく。
そこには私達の良く知っている人達もいた。
ケントの両親や妹も被害にあった。
ケントは、その日から人が変わった。
全てを憎み、全てを変えようと何かに躍起になっていった。
ケントの両親は国で一番の
~~~~~~~~~~~~~~~~~
…え?
「何故止まるの?ユナ?」
「…ここで、この日記は終わってしまったの。千切れてしまっているのよ」
それでは、始祖の魔法使いがケントという名以外、何も判らない。
肩を落とした俺に、ユナが言う。
「これと同じように土の弟子も日記を書いていたって。」
「本当か!!」
「ええ。言い伝えだけど。日記を書いていたのは光と土だけらしいわ。」
「そうか、それは最高の話だ。何処にあるか分かるか?」
「それは・・・。分からないけど、可能性はあるわ。西の帝国と南の蛮族、北の魔族の何処かにあるかもって。死んでしまったお爺様が言ってた。」
「成程。ありがとうユナ。希望が湧いてきた。」
「それなら・・・嬉しい。」
「リン、聞いてどうだった?」
「・・・うん。なんか始祖の魔法使いの人間臭い所を見たなって。」
「まあ、皆人間なんだ。誰だってそうなるさ。」
「・・・ううう。憧れてたんだよなあ、始祖の魔法使い。」
そう言って脱力していくリンは、いつもの優等生の仮面が剝がれた様な表情でしばし過ごしていた。
早朝に、リセさんに会った。
「あ、コンニチハ。」
「…お、アルピエロ・・・・・。んん?何か変わったか?」
何だ、この人。鋭いな。
「あ、えと。呪いを解いて貰って、レベルが上がる様になりました。」
キョトンとするリセ先輩。
「何?アンナか?」
「あ・・・多分。リッチに襲われて、アレスさんに助けて貰ったくらいしか、覚えて無くて・・・・」
「…アレスが!!?」
「あの妹狂がか?」
酷い言い様だが、全く間違っていない。
言い得て妙。的確。
「そうです。ユナと友達なので、助けて貰えたんです。」
「な!!あの深窓の未来視か!」
「…え?」
「知らんのか?」
「何がです?」
「あの子は・・・・・」
遮る様に、言葉が飛んでくる。
「…リセさん、私の事言ってるんですか?」
「・・・ユナ!」
「…は!!す、すまない。軽率だった。」
直ぐに口を塞ぐジェスチャーと共に、リセ先輩は謝る。
「嫌です、人に噂されるの。特に自分の友達に・・・」
「す、すまん。つい・・・」
「ユナ、俺が助けて貰っていた時の話をしてたんだ。もしお前の深い話になっていたら、俺は止めていたよ。そう言った話はユナの口から聴きたい。」
「・・・ありがと。アル」
「気にするな。今日の午後、図書館でな」
「・・・うん。」
「気を悪くしたな、すまない2人とも。」
「気にしないでくださいリセさん。貴方は悪い人じゃない。な、ユナ」
「…はい。お気になさらず。」
「ふむ。今回は甘える。しかし今後は、何かで返しておくよ、2人さん。」
そう言って去っていく男前。
ユナとも別れ、自分の能力について整理しておく
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名前:アルピエロ
レベル:12 称号:地に愛されし者
使用魔法:土魔法Lv10
使用技能:剣術Lv2、盾術Lv3
特殊状態:なし
武具:地雨、賢硬
スキル:錬金
~~~~~~~~~~~~~~~~
ここで気になるのが称号だ
地に愛されし者
これはいったい何なんだ?
図書館に行っても、称号とやらも見当たらない。
ただ能力の説明をする本に記載していた
【時に、属性やスキルに関係ない能力の付与が生まれる。その場合は特殊な魔具でしか知り得ない」
これはリセさんの魔宝珠だから見れた、特殊な状態の可能性がある。
リセさんの家系なら、知っているかもしれない
そんな風に思っている。
答えの無い考えをしていたら、リンに呼ばれて、そのまま図書館に向かう事になった。
「もー。約束の時間になっても、宿舎入口にこないんだもの。」
「頭が悪い俺が、考え事をするんだ。他の事なんて考えられないって」
「頭悪くない癖にー。」
「それなら教えて貰う必要、無いハズだがな」
「やっぱり頭悪いー。」
何なんだ、畜生。
遅れてユナがやってくる。
「おお・・・遅れて、ごめんね。」
「大丈夫だ、毎回謝るなよ」
「アルも言ってるし友達じゃない?謝るの禁止!」
「えええぇ!!」
「「友達だから」」
「・・・うん。ありがと。」
心地よい会話だ。友達って本当に素晴らしい。
「それでね・・・コレなんだけど。」
それを見て、驚いた。
【光の弟子オルトの日記】と書いている。
「…な、なぜこんな物が!!」
「…本当に貴重品じゃないか!」
「・・・うち、こういうの集める家なの。」
「…でも、簡単に見ていいヤツじゃないだろ!!?」
「怒られないの?ユナ。」
「大丈夫。・・・これは私のだから。」
リンと二人して、固まった。
凄い奴を友達にしてしまった。
「ん。まあユナが凄いって事で、見ようか。」
「アンタ、価値が凄いんだから!簡単に触ったらダメよ!」
「えええ?いいよ?」
「ダメよ!ユナ。大事な物は自分で管理よ!…貴方が読むのよ!」
お母さんみたいな奴だな、リン。
「ええええ?」
「絶対よ?」
「・・・はい。」
なんか母と子みたいだ。
いい関係性になりそうだ。
「それじゃ・・・読むよ?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
これは私オルトの日記だ。この世界を治すために記録を取っていこうと思う。
PCに入れたデータも、あと何年もつか判らない。
こういった腐食防止の加工がされた紙で残していく事が後発の人間を支えるのではと思う。
それでは書いていこう。
まずは始祖の魔法使いとなった私の親友の事を書いていく
親友ケントは心優しいが、社交性のない男だ。
特に昔から学校では苛められてばかりいた。
何度も助けた。
その度に、私は彼に言う。
「もっと言い返さないと!」
私に言い返す。
「おーちゃんにはわかんないよ。」
そんな繰り返しだった。
私達が子供時代に魔物が生まれ、それを食い止める為に国の軍が動いていた。
最初は軍が動けば、治まると思っていたこの騒動。
蓋を開けてみれば、多くの人間が蹂躙されていく。
そこには私達の良く知っている人達もいた。
ケントの両親や妹も被害にあった。
ケントは、その日から人が変わった。
全てを憎み、全てを変えようと何かに躍起になっていった。
ケントの両親は国で一番の
~~~~~~~~~~~~~~~~~
…え?
「何故止まるの?ユナ?」
「…ここで、この日記は終わってしまったの。千切れてしまっているのよ」
それでは、始祖の魔法使いがケントという名以外、何も判らない。
肩を落とした俺に、ユナが言う。
「これと同じように土の弟子も日記を書いていたって。」
「本当か!!」
「ええ。言い伝えだけど。日記を書いていたのは光と土だけらしいわ。」
「そうか、それは最高の話だ。何処にあるか分かるか?」
「それは・・・。分からないけど、可能性はあるわ。西の帝国と南の蛮族、北の魔族の何処かにあるかもって。死んでしまったお爺様が言ってた。」
「成程。ありがとうユナ。希望が湧いてきた。」
「それなら・・・嬉しい。」
「リン、聞いてどうだった?」
「・・・うん。なんか始祖の魔法使いの人間臭い所を見たなって。」
「まあ、皆人間なんだ。誰だってそうなるさ。」
「・・・ううう。憧れてたんだよなあ、始祖の魔法使い。」
そう言って脱力していくリンは、いつもの優等生の仮面が剝がれた様な表情でしばし過ごしていた。
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