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第40話 変わりたいという気持ち
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アズは言う。
「…アル君。私、変わりたい…。こんな自分を…変えたい。…私達を…先生が守ってくれた。…けど、原因は私の迂闊な行動だった。ちょっと…本当にちょっとだけ、他の人がいかない場所に行ってみたかった。…でも、結果は…。結果は、周囲を危険に巻き込んで。…先生だけが犠牲になった。…私、先生には今後どんな事をしても償いたい。でも、今なら何も出来ないと思ったの。アル君、皆で強くなるって言ったよね?・・・・お願いします。…私を、私を鍛えて欲しいの。」
あんなに軽薄な発言をしていた娘が。
心からの覚悟を決めた発言をしてきた。
それはFクラス解散の時。
皆が帰る中、アズが話をしたいとアルを止めた。
アズは今までアルの事を、リンが好意を寄せている相手程度にしか思っていなかった。しかし模擬大戦や今回の実習を経て、アズ自身に強さへの渇望が生まれ始め、サガの事で危機感と必要性を感じた。
力が無いと、自分を守れない
守ってくれる人が傷付く
そう理解したアズは強さを求めた。身近で強さを持っているアルに相談したのだ。アズ自身も人生で行った判断の中で1・2を争う重要な判断であった。傍観者で居るのは簡単であった。何もしないで、忘れてしまえばいいのだ。…ただ、アズは自分で自分を許す事が出来ない所まで来ていた。
「・・・ダメ・・かな?」
「アズの…アズの覚悟はわかった。俺も強くなりたいと思った身だ。全力で協力する。…だが、もう二度と軽薄な行動はするな。周囲を…皆を危険に晒すな。…これが条件だ。」
「・・・わかってる。もう二度としない。」
「自分とアルピエロ君、そして神様に誓います。」
敢えてアズが気にしている部分に踏み込む。あいにく俺は人付き合いが上手じゃない。だが、重要な事は分かる。今後も同じ行動があるなら、それはサガのケガを重要な事だと思っていないと俺は認識する。
アズも誓いの時に、良い表情になったのを確認する。これならばとアルも安心した。
「ちょーーーーと、待ったあああ!!!」
大声を聞いて振り返ると、そこにはリンが居た。
「…話は聞いたわ。私も混ぜなさい。」
「遊びじゃないぞ?リン。」
「…そんな事、思わないわ。私はリッチの時も力不足を痛感した。…もう嫌なのよ、守られるの。私も守りたいの。アル君も先生も。アズだって、カナだって、エリだって。私には何より大事なモノですもの。」
「リン・・・・」
「アズ、そんな顔しないで」
アズは心配そうに言う。
「・・・いくら好きな人だからって、それは危ないと思う・・・。」
「ち・・・・ちっっがぁあああああああううう!!!」
様々な糸が交差する。それは思惑であり、想いであり。人の優しさが交差する時、人は気持ちが柔らかくなるものだ。戦闘に身を置くアルには、この時間が何よりの幸せに感じるモノだ。重症のサガを忘れる事は出来ないし、グラムの過去を聞いて思う節もある。心の底から嬉しいと思える状態ではないが、少しでも今はこの感覚を自分の中に残しておきたい。そう考えたのだ。
後ろからカナも来ている。
「…なかなか出ていけないよー。仲間に入れて欲しいなあ」
カナが話し掛けられたのは、リンが落ち着く20分後の事だった。
「友達だからって事じゃないよー。私なりに考えたの。・・・絶対悲しい事にはなりたくないって。」
「カナ・・・阿保だと思ってた。」
「ごめん・・・・私も。」
「俺もあんまり考えないのかと・・・」
「皆ひどいー。」
「エリも誘ったけど、婚約者と話してみるって一回断られちゃったー。」
エリの婚約者はあまり良い婚約者ではないと聞くが、どうなんだろう・・・。
さて、3人も強くなりたいと。どうしようか。アルが無い頭を振り絞り、考えに考え、辿り着いたのは、ギルドでの活動であった。その前に会いたい人もいる。
「…アル君。私、変わりたい…。こんな自分を…変えたい。…私達を…先生が守ってくれた。…けど、原因は私の迂闊な行動だった。ちょっと…本当にちょっとだけ、他の人がいかない場所に行ってみたかった。…でも、結果は…。結果は、周囲を危険に巻き込んで。…先生だけが犠牲になった。…私、先生には今後どんな事をしても償いたい。でも、今なら何も出来ないと思ったの。アル君、皆で強くなるって言ったよね?・・・・お願いします。…私を、私を鍛えて欲しいの。」
あんなに軽薄な発言をしていた娘が。
心からの覚悟を決めた発言をしてきた。
それはFクラス解散の時。
皆が帰る中、アズが話をしたいとアルを止めた。
アズは今までアルの事を、リンが好意を寄せている相手程度にしか思っていなかった。しかし模擬大戦や今回の実習を経て、アズ自身に強さへの渇望が生まれ始め、サガの事で危機感と必要性を感じた。
力が無いと、自分を守れない
守ってくれる人が傷付く
そう理解したアズは強さを求めた。身近で強さを持っているアルに相談したのだ。アズ自身も人生で行った判断の中で1・2を争う重要な判断であった。傍観者で居るのは簡単であった。何もしないで、忘れてしまえばいいのだ。…ただ、アズは自分で自分を許す事が出来ない所まで来ていた。
「・・・ダメ・・かな?」
「アズの…アズの覚悟はわかった。俺も強くなりたいと思った身だ。全力で協力する。…だが、もう二度と軽薄な行動はするな。周囲を…皆を危険に晒すな。…これが条件だ。」
「・・・わかってる。もう二度としない。」
「自分とアルピエロ君、そして神様に誓います。」
敢えてアズが気にしている部分に踏み込む。あいにく俺は人付き合いが上手じゃない。だが、重要な事は分かる。今後も同じ行動があるなら、それはサガのケガを重要な事だと思っていないと俺は認識する。
アズも誓いの時に、良い表情になったのを確認する。これならばとアルも安心した。
「ちょーーーーと、待ったあああ!!!」
大声を聞いて振り返ると、そこにはリンが居た。
「…話は聞いたわ。私も混ぜなさい。」
「遊びじゃないぞ?リン。」
「…そんな事、思わないわ。私はリッチの時も力不足を痛感した。…もう嫌なのよ、守られるの。私も守りたいの。アル君も先生も。アズだって、カナだって、エリだって。私には何より大事なモノですもの。」
「リン・・・・」
「アズ、そんな顔しないで」
アズは心配そうに言う。
「・・・いくら好きな人だからって、それは危ないと思う・・・。」
「ち・・・・ちっっがぁあああああああううう!!!」
様々な糸が交差する。それは思惑であり、想いであり。人の優しさが交差する時、人は気持ちが柔らかくなるものだ。戦闘に身を置くアルには、この時間が何よりの幸せに感じるモノだ。重症のサガを忘れる事は出来ないし、グラムの過去を聞いて思う節もある。心の底から嬉しいと思える状態ではないが、少しでも今はこの感覚を自分の中に残しておきたい。そう考えたのだ。
後ろからカナも来ている。
「…なかなか出ていけないよー。仲間に入れて欲しいなあ」
カナが話し掛けられたのは、リンが落ち着く20分後の事だった。
「友達だからって事じゃないよー。私なりに考えたの。・・・絶対悲しい事にはなりたくないって。」
「カナ・・・阿保だと思ってた。」
「ごめん・・・・私も。」
「俺もあんまり考えないのかと・・・」
「皆ひどいー。」
「エリも誘ったけど、婚約者と話してみるって一回断られちゃったー。」
エリの婚約者はあまり良い婚約者ではないと聞くが、どうなんだろう・・・。
さて、3人も強くなりたいと。どうしようか。アルが無い頭を振り絞り、考えに考え、辿り着いたのは、ギルドでの活動であった。その前に会いたい人もいる。
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