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第52話 各クラス対抗選抜戦
しおりを挟む「…書く喰らう抵抗散髪戦?」
アルは魔法の座学から、聞きなれない言葉を受け付けない傾向があった。
「…どう聞いたらそうなるの?」
「…食も筆記も散髪も。ある意味、凄い戦い。」
「各クラス、対抗の選抜戦よ」
「ほう。チーム戦ですか?」
「いいえ、個別よ。クラスの中で優秀な5名を選抜して出して戦うの。トーナメント方式で戦っていき最強を決めるのよ。」
「…分かりやすい。」
「そこでウチからはアル君を選抜します!」
「おおー!」
「1年なのに!」
「異論無し!」
「頑張ってFクラスに報奨金を!」
「・・・・報奨金?」
「勝てばそのクラスに報奨金が出るのよ。ウチに残念ながら報奨金を得られる人は、全くいなくて・・・」
「皆さんのレベルは?」
「皆レベル1よ?」
「それなら、リン・アズ・カナ・モモも良い選抜かも。一緒に訓練してレベル9まで上がりましたよ?・・・ダメですか?」
「ええええええ???」
「本当に?」
本人たちが呼ばれてくる。
「・・・本当です」
「いや、アル君と比べられても・・・」
「カナ、怖~い」
「アル君の指示に従う。」
実際に少し実演すると、周囲に理解が生まれた。
アズが近接を見せ、リンが高速に移動し攻撃、カナが弓と回復を見せ、モモが強力な攻撃をする。それぞれが成長の結果を見せる。それらは以前までの彼女らとは一線も二線も画す。別人だ。
「…凄いじゃない!」
「C~Bクラスに近いレベルよ?」
「今年は・・・行ける!!」
「ウハウハだよ~!」
「アル君万歳!アル君万歳!」
「私も訓練して貰おうかな・・・。」
「ずるい!私も!!」
「「私も!!」
「いや、その・・・はははは。」
困っているアルに助け船を出すリン。
「成程、皆強くなりたいと。」
「そう!皆どうやったの?」
「それはですね・・・・・ギルドに行って、辛い依頼を受けて、いきなり魔物と戦わせて、そこで強くなるまで帰らなければ、成れますね。簡単ですねー。」
「は?」
「え?」
アズも言う。
「私達はアル君にそれをさせられましたよ?皆さんもするんですか?」
「いや・・・」
「ちょっと違うかな・・・」
「アル君の常識と私達の常識、違うからなー。」
「カナ、本当に本当に死ぬかと思ったー。」
「アル君じゃなきゃ、絶対断った。運命じゃなきゃ、絶対無理。」
「あ・・・あははは。アル君無茶はダメよ? それで・・・皆は今年の選抜戦、この5人で良い?私は筆頭生としてこのクラスが得になる事だけ考えたい。」
2年の女の子が声を出した。
「で・・・でも!クリスさん達3年生の見せ場が!卒業後の進路に影響だってしますよ!」
「そうね・・。でも貧乏な家の子達が残れる選択が生まれるわ。私は皆で卒業したい・・・。」
アルはそれを聞いて、質問する。
「僕らに何が出来ますか?僕らが戦う事で卒業に影響は出来ませんか?・・・教えて欲しいんです。こんなに良くしてくれた先輩たちの役に、俺は立ちたい。」
先輩たちがざわつく・・・
「ええ・・・?」
「どう・・・したら・・」
「戦っても卒業に影響するのって本人だけじゃない?」
「Fクラス全体が良くなる?」
「そんな発想してなかった・・」
アルが話し始める。
「例えばですが・・・Fクラスの5人が勝ち、下剋上を行い、評判を覆す。その成果をFクラスの訓練のおかげにするんです。それを受けたら強くなるという評判が出れば・・・卒業後に呼びたくなるのでは?」
「うんうん。良さそう。」
「いんじゃない?」
「ただ・・・」
「ただ?」
「この話はある程度、皆も訓練している実績が欲しいですね。例えば全体訓練のような目につく行動。そしてえばる先輩達。そんなのが他のクラスに見せられたら・・・・」
「アル君、意外・・。」
「勉強最下位だからてっきり・・・」
「阿保だと・・」
「馬鹿だと・・・」
「…皆、言い過ぎじゃない?」
アルの提言が採用されたようで、その思い描く最高の結果に向かって皆で動き始める・・・・
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