田舎土魔法使いの成り上がり ~俺は土属性しか使えない。孤独と無知から見出した可能性。工夫と知恵で最強に至る~

waru

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第53話 いじめがい

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王立魔法学園。
この学園は穏やかな朝から始まる事が多い。優雅にティータイムを朝にしてから授業を受ける者も多い。それは教育機関としての影響も大きい。

しかし本日の早朝、王立魔法学園はなにやら騒がしい。爽やかな小鳥のさえずりも、木々のざわめきも。一切を消してくる声があった。

「うわああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

「おりゃあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

「なにくそおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

「うわああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

「死ぬ死ぬ死ぬ!!!!!!!!!!!」

「まだ終わらないのおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

「なにくそおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」


そこにはFクラスの1~3年生全てが揃っており、全員が組み手やトレーニングをしていた。


他のクラスの人間は笑う。
「なんだアレ?Fクラスの癖に」
「どうせ、皆一回戦負けだろう」

「無駄なあがきだ。」
「恥ずかしくないのか。」

「恥さらし。」
「目障りだな。」

そう口々に言う。

それを聞いたFクラスの数名が赤面してしまう。今迄の自分達の扱いを思い出し、状況を嫌がる。

顕著なのがCクラスに婚約者のいるエリだ。

「私、辞める・・」

「ちょっとエリ!」
「どうしたのよ!」

「また・・・またカズ君に。ダメだって。言われちゃう・・・。怖い・・・。捨てられる・・・。」

そう言って、訓練場を出ようとするエリ。

そこにCクラスの人達が来た。
「エリ、また無駄な事をしているのか?」

「ご・・ごめん」
「はあ。お前は俺の婚約者だ。早く家で家事をこなせるよう花嫁修業しろよ。・・・・なんでこんな事してんだよ。」

「あ・・・あの、皆で頑張って先輩たちを・・・・」

「は?Fクラスなのに?意味が解らない。」

「ご・・・ゴメン」
「もういいよ。僕は選抜戦に選ばれた。僕らが訓練をしなくては・・・」


そこに置いていかれたエリ。

「何よあれ?何度見ても気分悪い。」


「アル君。あれはレドル家の長男だよ。エリは生まれた時からそこに嫁ぐ事が決まっているの。昔は優しかったのに、光の属性の適性があるとわかるとこんな感じに・・・。間違いなくCクラスで一番強い相手だよ。」

「成程な。誰かエリの面倒を見てやってくれ。こんな時こそ友達だろう?」

「優しいね、アル君」
「見てられないだけだよ」

そんな話をしながらも、選抜戦のエントリーが終わったようだ。


1回戦目

Fクラス アルピエロVSリッツ Cクラス

Fクラス リンVSダボ Dクラス

Fクラス アズVSクラ Eクラス

Fクラス カナVSユン Aクラス

Fクラス モモVSカル Dクラス


このような形となった。

カナが呆然としている。

「ほら・・・何とかなるって。ねえ?」
「いや、無理だろ。カナは戦闘タイプじゃないし」

「アル君の・・・ばか~~~!!」

泣いて走っていくカナ。南無三。

興味深いのがアルが勝ち進んだとして、2回戦目にエリの婚約者の場所で勝った人と当たるようだ。エリの為には勝った方が良いのか、どうなのか。そんな事を思いながら、Fクラスの訓練を続ける。


「はあはあ。アル君、これくらいで良い?」

「はあはあ。もう無理ぃ」

「そうですね。」
ホッとするFクラス。

「次はマラソンにしましょうか。腕は休みますね」



アルは、時に自分を基準として話してくる。

それが今日でなければと心から思う、Fクラスの面々。


「うわああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

「おりゃあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

「なにくそおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

「うわああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

「死ぬ死ぬ死ぬ!!!!!!!!!!!」

「まだ終わらないのおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

「なにくそおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」



目的は達成したようだ。
間違いなくFクラスが、一発で話題になったからだ。その理由がどう思われたかは様々だが。


今までにない訓練をしていると言う者。

無駄な努力と笑う者。
用心する為見る者。
そして、それらとはまた違った目で見る者


Fクラスはアル以外が女性だ。女性陣が訓練で追い込まれていく様子は、一部の…、一定数の人間を惹きつけた様だ。


「はあはあはあ・・・」
「俺も・・混ざりたい・・」

「最と高で・・・最高」


途中から断念して、土壁を出したのは言うまでもない。勿論その視線からFクラスを守る為であった。
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