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第57話 アズの棒術
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アルピエロの勝利でざわつく参加者たち。
「なんだよ、今回の大会」
「あのリッツが序盤でつまづくとか。」
「賭けてたのになー。」
「な。いい線行けそうだったのに。」
「訓練騒動起きたの、あのガキが中心らしいぜ」
「まだ一年だろ。」
「そうだけど。」
そんな声が聞こえつつ始まる、アズの戦い。
Fクラス アズVSクラ Eクラス
クラは火属性。斧を使う近接タイプ。
気は弱いが、魔力は高く徐々に自信を付けてきている人間だ。
事前にこんな発言があった。
「Fクラスで良かった、これで昇級できるや。助かったよ。」
このクラ、前年はBクラスと戦い惨敗している。願ったのだ。自分より格の低い相手と戦う事を。
「いやあ。神様にお願いするもんだ。勝ったら教会でお祈りしないとな。」
「好き勝手言っちゃって。信じらんない。いーもんねー。神様に謝る時間に変えてあげるんだから。」
そうして試合が始まる。
「それじゃ、遠慮なく。」
斧に大きな火を纏い、両手で振り回してくる。そこに戦術は無い。ただブンブン振り回している。だが、その火が付いた斧は戦いの場を存分に壊していく。破壊力がとんでもない様で一度守備に回した棒が一瞬で木屑と化した。
「あ!!!・・・あたしの棒がぁ!!」
「ごめんなぁ。だけど戦いなんだ。大事な物ならゴメン!」
そう言いながらも振り回す火の斧。アズも火の球を打ち込み、牽制するもかき消される。クラはアズに攻撃手段がもう無いと踏み、積極果敢に攻撃に打って出る。
「・・・もう降参したら?」
斧で追い回す様に、似合わない発言のクラ。
「うっさいわね。大事な思い出の棒を!!初めて買った奴なのに!!」
「それはすまんかっ・・・・・・んん!!」
急に右肩に打撃を受けたクラ。
「これ、まだ出したくなかったのにぃ。新品のミスリル棍。アル君、買ってくれたのよ。」
そう言うと攻守が逆転していく。
「くっ!!なんて雑なのに強い連撃だ!!」
「・・・・私、踊りが好きなの」
「は?・・・くっ!!何言ってんだ!?」
「見た目が綺麗で、踊りに身を任せるのって違う自分になったみたい。」
防戦一方のクラは返事も出来ない。
「棒術って回転しながら打ち込めるから好き。攻撃に隙が無いし、すぐに防御に回れる。攻撃なのか防御なのか解らないくらい全てスムーズ。まるで踊っている様に戦えるの。」
「くっ!!ぐ・・・ぐああああ!!!」
防御しきれず、次第にボロボロになっていくクラ。その表情は悔しさに満ちている。先程までは対戦決定を神に感謝する方であった。
だが、今は違う。
格下なのに。こんなに強い。理不尽に感じていた。
「私は強くなる。自分の成りたい人間に。もう誰かに迷惑をかけないように。」
そう言ってミスリル棍に火を灯し、大きく振りかぶってクラに振るう。
攻撃によりクラが大きく吹き飛び、対戦場の壁にぶつかり失神する。ぶつかる前に失神していたかもしれないが。
「勝者、Fクラス、アズ!!」
アズも勝った。まあ、こんなもんだろうとは思っていた。
「生理的に無理ぃ」
「嫌だ」
「近くにいるだけで、精神が石化する」
「何故、去勢しない」
「あんなの公害」
そんな言葉を紡いでいたリンも、アズの勝利を見て覚悟を決めた表情を見せる。
「やるしか・・・ないか」
そう言ってリンも動き始める。
アズの迎えはカナが行った。表情がいい。
「なんだよ、今回の大会」
「あのリッツが序盤でつまづくとか。」
「賭けてたのになー。」
「な。いい線行けそうだったのに。」
「訓練騒動起きたの、あのガキが中心らしいぜ」
「まだ一年だろ。」
「そうだけど。」
そんな声が聞こえつつ始まる、アズの戦い。
Fクラス アズVSクラ Eクラス
クラは火属性。斧を使う近接タイプ。
気は弱いが、魔力は高く徐々に自信を付けてきている人間だ。
事前にこんな発言があった。
「Fクラスで良かった、これで昇級できるや。助かったよ。」
このクラ、前年はBクラスと戦い惨敗している。願ったのだ。自分より格の低い相手と戦う事を。
「いやあ。神様にお願いするもんだ。勝ったら教会でお祈りしないとな。」
「好き勝手言っちゃって。信じらんない。いーもんねー。神様に謝る時間に変えてあげるんだから。」
そうして試合が始まる。
「それじゃ、遠慮なく。」
斧に大きな火を纏い、両手で振り回してくる。そこに戦術は無い。ただブンブン振り回している。だが、その火が付いた斧は戦いの場を存分に壊していく。破壊力がとんでもない様で一度守備に回した棒が一瞬で木屑と化した。
「あ!!!・・・あたしの棒がぁ!!」
「ごめんなぁ。だけど戦いなんだ。大事な物ならゴメン!」
そう言いながらも振り回す火の斧。アズも火の球を打ち込み、牽制するもかき消される。クラはアズに攻撃手段がもう無いと踏み、積極果敢に攻撃に打って出る。
「・・・もう降参したら?」
斧で追い回す様に、似合わない発言のクラ。
「うっさいわね。大事な思い出の棒を!!初めて買った奴なのに!!」
「それはすまんかっ・・・・・・んん!!」
急に右肩に打撃を受けたクラ。
「これ、まだ出したくなかったのにぃ。新品のミスリル棍。アル君、買ってくれたのよ。」
そう言うと攻守が逆転していく。
「くっ!!なんて雑なのに強い連撃だ!!」
「・・・・私、踊りが好きなの」
「は?・・・くっ!!何言ってんだ!?」
「見た目が綺麗で、踊りに身を任せるのって違う自分になったみたい。」
防戦一方のクラは返事も出来ない。
「棒術って回転しながら打ち込めるから好き。攻撃に隙が無いし、すぐに防御に回れる。攻撃なのか防御なのか解らないくらい全てスムーズ。まるで踊っている様に戦えるの。」
「くっ!!ぐ・・・ぐああああ!!!」
防御しきれず、次第にボロボロになっていくクラ。その表情は悔しさに満ちている。先程までは対戦決定を神に感謝する方であった。
だが、今は違う。
格下なのに。こんなに強い。理不尽に感じていた。
「私は強くなる。自分の成りたい人間に。もう誰かに迷惑をかけないように。」
そう言ってミスリル棍に火を灯し、大きく振りかぶってクラに振るう。
攻撃によりクラが大きく吹き飛び、対戦場の壁にぶつかり失神する。ぶつかる前に失神していたかもしれないが。
「勝者、Fクラス、アズ!!」
アズも勝った。まあ、こんなもんだろうとは思っていた。
「生理的に無理ぃ」
「嫌だ」
「近くにいるだけで、精神が石化する」
「何故、去勢しない」
「あんなの公害」
そんな言葉を紡いでいたリンも、アズの勝利を見て覚悟を決めた表情を見せる。
「やるしか・・・ないか」
そう言ってリンも動き始める。
アズの迎えはカナが行った。表情がいい。
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