ゲストロニオ - Gestronio:美しすぎる兵士たちと欲望まみれの宇宙戦線

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うるさい朝の始まり

うるさい朝の始まり

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西暦2200年。宇宙の深淵を進む軍事船「ALKEN」。
ゲストロニオ事件の二週間前――。

午前5時。起床コール。

副隊長ラナ・コアがインターホン越しに怒鳴った。

「兵士たち、まあまあな朝よ!準備できてない奴は遺書でも書いておけ!今日もまあまあな一日を!」

スティーヴンはベッドから飛び起きた。
同室のテイズはまだタンクみたいに爆睡中で、ラナの怒鳴り声すら届いてない。

スティーヴンはテーブルからシンバルを取り出し――

カーン!!カーン!!カーン!!

耳元で十連打!!

「うわあああああっ!!!」
テイズは悲鳴を上げ、ベッドから転げ落ちた。

スティーヴンは全力で歌い出す。

「おぉ~~テイジィィ~~!起きろ、起きろ、起きろ~!さあ、今日を始めよう~!チョコ色の天使ちゃ~ん!」

オペラのような決めポーズで終了。

テイズは額を押さえて呻く。

「おまっ……!心臓バクバクで吐きそうだぞこのクソッタレ!」

「はぁ~、テイズ。毎回こうしなきゃダメなの?ラナ姐さんの怒りのビンタ、聞こえなかったの?」

◇フラッシュバック:
ラナがスティーヴンを何度もビンタする。

「これが……最後の……起床無視よ!!」

◇現在に戻る。

「ビンタされたの、お前だけだけどな……」テイズがボソッと呟く。

「まあ、確かに。」スティーヴンは笑う。「でも行こうぜ、ホットココア作るぞ。」

「ココア?俺は5歳児じゃねぇ。ブラックコーヒー、無糖、最強。」

「テイズ、お前それじゃ50代の配管工みたいだっての。ココアは俺のおごりな。」

2人は着替えを済ませて、ドアに向かう。
その瞬間――ドアが開き、キアラが立っていた。ピンクの下着姿で、壁にもたれかかっている。完璧なボディに2人は硬直。

スティーヴンとテイズ、完全にフリーズ。

キアラが睨む。

「スティーヴン……てめぇ、またシンバル鳴らしたら吊るすぞ?次やったらマジで最期だからな!」

彼女はスティーヴンのシャツをグッと掴む。

テイズが頭をかきながら苦笑する。「えっと……キアラ、胸がこっち見てるんだけど……?」

「殺すぞおおおおっ!!」

「はいはい!明日から俺が先に起きるから!な?ごめんって!」

「ちゃんと監視しとけよ、ベイビー。あとラナに伝えとけ。あたし、一晩中寝れてねーからな!」

彼女はそのまま去っていく。

スティーヴンが敬礼しながら呟く。「はいはい、カーブの女王さま。」

テイズが軽く頭を叩く。「お前、ほんとイカれてるわ。なんで全員に嫌われたいんだよ?」

「しゃーねぇだろ、止められねぇんだよ。」

1時間後――

アナとキンバリーはコントロールルームで、ヘッドホンをつけて銀河のモニタリング中。

スティーヴンがドアをバンッと開けて入ってきた。

「おはよう、宇宙で一番セクシーなレディたち~!」

アナは無視して画面を凝視し続ける。
キンバリーは顔を赤らめて、小さな声で答える。

「お、おはよう、スティーヴンさん……」

スティーヴンはすぐにアナの前に立ち、画面の邪魔をするように構える。

「アヌーシュカ~~!グッモーニ~~ング!」

アナはヘッドホンを外して、スティーヴンを壁に押し付けた。

「いい加減にしなさい!あんたのエネルギー、どこから来るのよ!?もう限界よ!何年も我慢してきたけど、今日からこの部屋、あんた立ち入り禁止!」

彼女の手がスティーヴンの首元を軽く締める。
スティーヴンはニヤリと笑う。

「おいおい、スターリンの方が優しかったぞ?ただ『おはよう』って言っただけだろ?」

「アンタの『おはよう』じゃなくて、その態度よ!皮肉、子供っぽさ、全部ムカつくの!」

「はっ、知らねぇよ。」

スティーヴןはアナの手を乱暴に振りほどき、少し怒った顔で言った。

「もういい。お前と話すのやーめた。……クソ女が。」

そしてそのまま出ていく。

キンバリーは気まずそうに眉をひそめる。

アナは唸るように呟いた。

「何よ、私が悪いの?あいつ、頭おかしいわよ!」

キンバリーはおずおずと答える。

「えっと……でも、ただ『おはよう』って言っただけじゃ……?」

「ふん、子供ね。大人になればわかるわよ。さ、画面に集中しなさい。」

💥 次のシーン:司令室にて...

ロンド大佐は政府の代表と通話中。

「はい、こちらネプチューンへ向かってます。部隊は準備万端です。万が一の際はすぐに連絡を。では。」

通話を切ると、ボソリ。

「クソ面倒なやつだな……」

そしてインターホンに向かって叫ぶ。

「兵士たち、ネプチューン到着まで数時間だ。座席に着け。キアラ、テイズ、スティーヴンは主戦闘班。アナとキンバリーは情報室。ラナ、司令室に来い。すぐだ。」

外から宇宙船が飛行するショット。
ドアが開き、ラナが勢いよく入室。

「呼びましたか、大佐?」

「ああ。全員をロビーに集めろ。ブリーフィングをする。それと……毎朝聞こえる怒鳴り声、スティーヴンを黙らせろ。でなきゃ、俺が喉切るぞ。」

「了解です。すぐに集めます。」

ラナが退出。スティーヴンはソファでココアを飲みながらテレビを見ている。

ラナが怒りのまま突入し、コップをぶち落とす。

ビシャッ! ホットココアが彼の体にかかる。

「な、なんだよ!?頭おかしいのか!?」

バチン!
ラナがスティーヴןの頬を強く平手打ちする。

「スティーヴン、ネプチューンが近くなけりゃ、もうクビよ。ロンドとアナ、両方から苦情来てる。今回の任務が終わったら、お前は除隊対象。いいわね?」

スティーヴンは頬を押さえ、怒りで震える。

「除隊?は?何これ、リアリティ番組かよ。俺がいなきゃ誰が戦うんだ?アナ?戦闘経験ゼロだぞ?いいか、次触ったら訴えるからな。」

ラナは冷たく笑う。

「私をビンタやめさせたい?無理ね。で、あんたが最強?……試してみる?」

「おう、やってみろよ、デカパイ女。今ここでぶっ倒してやるよ。」

「……上等。」

ラナが連続キックで攻撃。スティーヴンはギリギリで防御。
ラナがバク宙して肘打ちで突撃!スティーヴンはしゃがんでかわす!

その時――

ロンドが怒鳴りながら入ってくる。

「ラナ!何やってんだ!?全員ロビーに集めろって言っただろうが!」

スティーヴンがクスクス笑い、ラナは気まずそうに敬礼。

「すぐに、隊長。」

宇宙船のロビー。

ラナがインターホンで全員を呼び出す。
兵士たちが集まり、ロンド大佐のブリーフィングが始まる。

「よし、諸君。もうすぐネプチューンに到着する。
あそこは冷たく、遠く、毒を吐く怪物どもがうじゃうじゃいる星だ。銀河にとっての脅威だ。」

「キアラ、スティーヴン、テイズ――お前たちは前線部隊。
ラナと俺は上空からの支援。アナとキンバリーは情報室で対応。
数はおよそ300体。生存者を出すな。酸素マスクと耐圧スーツを忘れるな。あと5時間だ。いいな?」

「了解、大佐!!」

「よし。スティーヴン、来い。他の者は持ち場に戻れ。」

テイズがニヤリとからかう。「がんばれよ、アホ。」

キアラもニヤリ。「あんたの葬式、楽しみにしてるわ。」

ラナは意味深な笑みを浮かべる。

スティーヴンが歩み寄る。「またアナとラナからのクレームかよ?」

ロンドは無言で近づき――

バキィッ!!
スティーヴンの顔面に拳を叩き込む。

スティーヴン、床に倒れる。

「今回の任務が終わったら、お前はクビだ。」
ロンドは冷たく告げる。

「……は?クビって何で?」

「皮肉、態度、ガキっぽさ――限界だ。俺は規律と部隊と政治を同時に抱えてんだよ。
お前は戦闘では優秀だが、人間としては最低だ。」

「大佐、それ冗談だろ?女2人に嫌われたくらいでクビ?ふざけんな。
……いいよ。じゃあ今回の任務、俺抜けるわ。出ない。」

「抜けたら反逆罪だ。現場で処刑する権限、俺にある。わかってるな?」

(……クソッ。マジか。あのジジイ、正論すぎる。
俺が最強の操り師だと思ってたけど、今は……従うしかないな)

「……了解。情報室に行くよ。アナを前線に出せ。」

ロンドは冷笑する。「は?その態度で?もう一発いくか?さっさと準備しろ。解散。」

スティーヴンは舌打ちしながら去る。「クソが……」

女子部屋。

キアラがスーツに身を包む中、アナは香水を探して部屋をひっかきまわしている。

「ねぇ、キアラ!私の香水どこ?なんか死体みたいな匂いするのよ!」

「いや、あんた……匂いってか、悪臭よ。香水とかそういう問題じゃない。シャワー行け。」

「うっさい!時間ないの!情報室戻らなきゃ!」

「はいはい、じゃあこれ使いな。」

「……あんたの?……ストリップクラブの臭いがするわ。」

「ふふっ。知ってるの?」

「やっぱやめた。キンバリーに借りる。バイ!」

アナが走って出ていく。

キアラは呟く。「このスーツ、胸のとこキツすぎ……動くたびに胸が自己主張してくるんだけど。
……まあ、氷の怪物たちにはちょうどいいか。死ぬ時にボッキしてろ。」

5時間後。

クルーは完全武装状態。宇宙船はネプチューンの軌道に入る。
目的はただひとつ――殲滅。

キアラ、スティーヴン、テイズはハッチから射出され、大気圏へと突入。

「やらかすなよ!!セクシー見せつけるぞ!!」
キアラが叫ぶ。

「もちろん俺のことだろ?」
スティーヴンが返す。

「はっ、夢の中だけにしときなさい、バカ!」

テイズは無言で集中している。

地表に着地――怪物たちが待っている。

「さぁ行くぜぇぇ!!開戦だッッ!!!」
スティーヴンの叫びが響き渡る。

第1章・完
(続く)
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