King of the slave

鴻上縞

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二章 王の姿

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「兄様、起きて!」
 耳元で騒ぐ声に重い身体を起こすと、眩いほどに輝く翡翠色の瞳が見詰めていた。
「……エル?」
「今日は畑へ行かないの?」
 今は何時なのだろうと窓に目をやると、太陽はとっくに顔を出していた。
 昨日は散歩の後になかなか寝付けず、結局眠りに落ちたのは夜明け前だった。お陰で久しぶりに寝坊したらしい。アルベルトはぼやけた頭を起こし、傍で身を乗り出す弟の柔らかい髪を撫でてやると、エルバントは嬉しそうに笑った。
 丁度その時、自室の扉を叩く音が響き、無邪気な弟が元気良く走り出す。
「はあい!」
 エルバントが扉を開けると、シンが顔をのぞかせた。ふと視線が絡んだ瞬間、胸が高鳴る。
「おはようございます。お加減は如何ですか?」
 問題ない事を伝えようと口を開くも、シンに抱き付くエルバントを目の当たりにした瞬間、アルベルトは己の喉が引き絞られる思いがした。
「シン、おはよう!僕言われていた本を読んだんだよ!」
「そうですか、よく頑張りましたね」
 腰を屈めたシンの頬にエルバントが優しく唇を寄せる。愛情表現の豊かな弟のよく取る行動。自身にも、同じようにする。何度も見て来た光景。それなのに、胸の奥が酷く痛んだ。素直に感情を表す弟が羨ましくて、握った手でさえ直ぐに離すシンが、髪を撫で弟を抱き上げる姿に、焦げるような痛みが断続的に続く。
「今日は一緒に遊べる?」
 まるで幼い女の子のような透き通る声で甘えるエルバントに、シンは柔らかい笑顔を浮かべた。
「兄上はお忙しいんですよ。今日もお仕事が沢山──」
「気分が悪い。出ていってくれ」
 シンの言葉を遮り頭から布団を乱暴に被ると、驚いたエルバントが息を飲む気配を感じた。その瞬間、なんて子供染みた真似をしたんだと、早くも後悔が押し寄せる。だが、今更引き返せる筈もなかった。
 しばらくの沈黙は周囲の空気を立ち所に奪って行く。
「エル様、先に朝食へ」
 余りの驚きにかエルバントは返事もせず、だがパタパタと走る足音が遠くなって行き、シンが枕元に立つ気配を感じて、アルベルトは布団の中で硬く瞼を閉じた。
「アルベルト王」
 その言葉に、シンが怒っている事はよく分かった。滅多な事がなければシンはアルベルト王などと堅苦しい呼び方はしないが、王の自覚が足りない時に態とそう呼ぶ事があるのだ。
「弟君の前で取るべき態度ではありませんよ」
「……分かっている」
 そう、分かっている。だがどうしても、抑えきれなかったのだ。どうしようも無かったのだ。 

 たった三年先に生まれたから、アルベルトはこの国の王になった。民に認められたくて話し方も変え、父が死んだ日も、人目を憚らず泣きじゃくる弟を前に涙を流せなかった。皆と畑いじりをしたいのも我慢して、遊びたいのも我慢して、いつだって自由奔放で皆に甘える弟が羨ましくて──。自分を褒めないシンが、少しの事でもエルバントを褒めたり、優しく触れるのも耐えられない。どうして同じ血を引いているのに、こんなにも違う。

「私は……好きで王になったのではない」
 ずっと胸の奥に閉じ込めていた思いが、渦巻く嫉妬に押され口をついて出て行った。
 朝の爽やかな日差しの中でしばらく二人の間を重い沈黙が支配していた。
「服を着替え、庭に出なさい」
 冷たい声が耳に痛いほどであった。扉が閉まる音を確認し、ゆっくり布団から這い出ると、途端にまた後悔が押し寄せた。最も言ってはいけない事を口に出してしまった。それは分かる。だがどうしたらいいのか分からないまま、アルベルトはのろのろと着替えを済まし、重い足取りで庭へ出た。青毛の馬を撫でる男の背中は、やはり重い怒りを背負って見えた。 
 そのまま馬に乗せられ農道を走る。谷間に常に吹く大好きな風すらも、身体を冷やす嫌なものに思えた。シンは何処かに向かい馬を走らせている。口を閉ざした冷たい瞳に、その目的すら聞く事が許されない気がした。やがて谷間のはずれ、国境を渡る山の麓に到着するとシンはようやく馬を止めた。
「行きなさい」
「……え?」
 何を言っているのか分からず見上げたアルベルトの瞳に映ったものは、今迄向けられた事のない、深い怒り。そして息をするのも忘れる程の、悲しみに満ちた瞳だった。
 この国を出ろと言う事だ。自分はここまでこの男を怒らせた。一国の王として許されない事を口走ったのだ。謝った所でもう、誰一人ついて来てはくれないだろう。アルベルトもそれを理解し、深く頭を下げた。
「世話になった。弟の事、頼む」
 そのまま踵を返そうとしたアルベルトの足元へ、シンは突然膝を付き、優しく両の手を取った。
「悔しいですか?」
 その声にもう怒りはない。優しく包み込むような声色に、アルベルトの大きな瞳からは思わず涙が溢れた。慌てて拭おうとしても、シンはそれを許さなかった。
「先代は亡くなる前、私に言われました。貴方はこの国に留まらない、稀代の王になると」
「父上が?」
 思わず顔を上げると、闇の色をした瞳が揺れる。それはとても、優しい色だった。
「その胸につかえる想いすら、どうぞ大切にして下さい」
 白磁の頬を伝う涙を拭うと、シンは立ち上がりアルベルトの手を引いて馬へと歩いた。
 父が、そんな事を。弟にすら嫉妬してしまう自分が、立派な王になどなれるのだろうか。そして胸につかえる想いすらも大切にしろと言うシンは、芽生えたばかりのこの気持ちに気付いているのではないか。そんな気がして、アルベルトは思わず小さく身震いをした。

 帰りの馬の上は来た時とは違い、酷く照れ臭くて、手綱を握る腕が触れるだけで胸の高鳴りが止まらなかった。それを知ってかしらずか、シンが唐突に言葉を掛けた。
「アル様にだけ一つ、秘密をお教えします」
「……秘密?」
 振り返り見上げた顔は、少しだけ赤らんでいるような気がした。
「この馬の名は、馬作というのですよ」
 そんな事をずっと隠していたのかと思うと、途端に可笑しくなってしまう。思わずアルベルトが笑うと、背中越しにも小さく笑う声が響いた。靡く漆黒の鬣を撫でる。谷間に吹く風は優しく、涙はもう、何処かへ流されていた。 

 城に帰り着く頃にはもう既に昼食が始まっていた。食堂に顔を出すと、口髭にパンくずを付けた大臣のマルフが慌てたように立ち上がった。
「どこに行かれていたのですか!?」
 その間の抜けた愛くるしい顔に、二人して思わず笑が込み上げる。
「笑っている場合ではありません!シン!お前がついていながら!」
「違うんだ!私がわがままを言ったから……」
 不服そうな顔を見せたが、追及を許さぬようアルベルトが軽く笑いかけると、マルフは納得しきれない様子で席に着いた。シンと目を合わせて軽く微笑み合う。朝の一件でまた少し、距離が縮まった気がした事が、アルベルトの心に微かな灯火を灯した。

 その日は遅れた仕事を必死で片付けて、夕食の後も机に向かった。お陰で夜の散歩にも出られず、仕事が片付くとそのままシンに送られ寝室に入った。いつも先に寝ているエルバントが、その日はいなかった。あんな姿を見せた事怯えているのだろうから、明日ちゃんと謝ろう。そう思いながら、アルベルトは眠りについた。

 夜中に降り出した雨が、この先の行く末を表すかのように強い音を立てて地面に打ち付け、空に轟く雷が、更なる暗雲を呼んだ。

 次の日──。
「春の嵐は激しいものですが、今年は特に酷いですな」
 街の様子を見に行ったシンの代わりに今日はマルフが側に付いている。窓の外を眺める少し恰幅の良い老人は、窓を打つ雨をずっと眺めては不安を口にした。
「シンは、大丈夫だろうか」
 ポツリと口をついた言葉にマルフは優しく笑いかけ
た。
「あの男は殺しても死なん男ですよ」
「うん、そうだね」
 その言葉に少し安堵して、アルベルトはまた要望書に目を通す。今日も心の暖まる人々の日常が綴られている。この国は平和だ。そして誰しもがこの平和はずっと続くものと思っていた。

 その日は夜が更けても嵐は止まず、シンも中々帰って来なかった。アルベルトは一人、城の玄関扉の前で帰りを待っていた。感じた事のない不安と焦燥。そして待つ事が許される存在である事が、くすぐったい程に嬉しかった。
 暗い夜空が一瞬眩しいぐらいに輝き、次いで耳を割くような轟音が響き渡った。思わず身を縮めて耳を塞ぐ。空が更に荒れて、雷の音はどんどん大きくなって行く。早く、早く帰って来い。アルベルトが強くそう願った時だった。
「アル様!」
 その声に顔を上げると、ずぶ濡れのシンが驚いた顔を向けていた。
「何をしているのですか、もう夜中ですよ!?」
 膝を付いて視線を合わせたシンの首に、アルベルトは思わず抱き付いた。恐ろしい嵐への恐怖と、その身の無事への歓喜に思わず身体が動いてしまったのだ。だが腕の中で、静かに息を飲む気配を感じた。濡れた髪が、頬に冷たい。
「……風邪を、ひきますよ」
 そう言って腕をゆっくりと離したシンは、アルベルトの顔を見る事もなく廊下を行く。アルベルトとしても衝動的な行動だったのだが、やはり自分の身体に腕を回してくれる事はなかった。それが酷く切なくさせた。
 寝室に着くとシンは深く頭を下げ、直ぐに離れて行った。雷がまた轟音を轟かせ、アルベルトも慌ててベットに潜り込む。濡れた身体は冷たく、そして、胸は熱く啼いていた。

 春の嵐はその後二日間、谷間の国に吹き荒れた。幸い事前準備も出来ていて、被害はそれ程に酷くはなかった。それでも家畜の柵が壊れたり、家の屋根が剥がれた者もいて、そんな時はアルベルトも一日がかりで手伝う。春に必ず嵐が通るフィリアではこれもまた伝統のようなものだ。

 アルベルトは国はずれの程近くで散らばった木の柵を集めていた。周りの民と昨日の嵐の凄さを話したり、畑の心配をしたり。そんな平和な昼下がりだった。
「王様、そろそろ休憩しましょうか」
 ナンシーが手に持った袋を振って、昼食を知らせてくれた。その近くにいた人々二十人ぐらいで草原に腰を下ろす。昨日までの嵐が嘘のような青空だ。嵐が運んで来た暖気のお陰で、風も随分暖かくなった。
 ふとその中の一人が、なだらかな丘の向こうを指差した。
「おや、レッドさんがあんなに慌てて。ヤギに何かあったかね」
 その声に視線を向けると、まるで転げるようにこちらに近付く小太りの男が目に入った。こちらの方に走り寄るその男の様相が近づくほどに明らかとなり、その顔は見た事もない程に青褪めていて、涙と汗でぐちゃぐちゃになった絶望的なその表情に、途轍もない嫌な予感が胸を締め付けた。倒れこむ男を皆が助け起こすと、震える唇がまるで悪夢の様な言葉を呟く。
「たっ、大変だ!アンナが、殺される……!」
 誰しもが永遠に続くと思っていたフィリアの平穏は、春の嵐の明けた青空の下で、脆く崩れ去っていった。
 見慣れた景色が飛ぶように過ぎる。上がる息すら鬱陶しい。もっと早く走れないものか。自分の足すらも歯痒く感じる。その不吉な報せを運んで来たレッドの話では、突然現れた外の人にアンナがぶつかり、それが原因で国はずれで揉めているらしい。まさかその程度で殺されはしないと思うが、あの慌てよう。ただ事ではないとアルベルトも悟った。

 ようやく辿り着いた国はずれの山の麓には、大勢の人だかりが見えてきた。
「ちょっとごめん!」
 人ごみを掻き分けて行くと、誰もが振り返りアルベルトの手に縋った。
「アル様、アンナが……!」
「どうか助けて下さい!」
 民の顔に浮かぶ不安に、胸が酷く締め付けられる。
「大丈夫だから、シンを呼んで来てくれるか?」
 一人の青年は強く頷くと走ってその場を去った。やっとの思いで人ごみを抜けると、見た事のない服を着た男が七人。その脇で、アンナは地面に突っ伏していた。泥にまみれた顔に薄ら滲む血の色に、背筋を冷たい物が走った。こんな幼い少女に、何て事を。その怒りに、アルベルトは思わず声を荒げた。
「何をしている!」
 振り向いた男達が訝しげにその姿を捉える。
「……誰だ?」
「私はアルベルト・フィリア。この国の王だ」
 一瞬驚いた男達は、だが直ぐに声を上げて笑い出した。
「俺達はその山向こうの国の者だ。そこのお方は王子のディラック様。この女はな、あろう事か我が国の王子に怪我を負わせたんだ」
 言われた方に視線を向けると確かに小綺麗な男が一人いた。王子と言われれば、そう見えなくもない。
「非礼は詫びる。だがここまでする必要はないだろう。今直ぐその娘を離してくれ」
 アルベルトは早くアンナの無事を確認したい気持ちで焦っていた。先程からピクリとも動いてない事が気に掛かる。
「平和ボケした王様だな。その女は持って帰る。こっちの国では、王族に傷を負わせた者は打ち首と決まっているんだ」
 余りにも恐ろしいその言葉に人々が一斉に騒ぎ出す。それを抑える為に、アルベルトも半ば早口で捲し立てた。
「ここは貴方方の国ではない」
「だから連れて帰って可愛がってやるんだよ。こんな温情かけてやっているんだ。分かったら坊やは帰んな。それでも止めるなら……戦は覚悟してるって事になるぜ」
 戦──シンの言っていた通りであった。外では戦が普通なのだ。周りの人々の顔にも不安が色濃く浮かぶ。 
 アルベルトは焦る気持ちを抑え、自分に言い聞かせた。自身はこの国の王だ。まだ未熟で、王子と呼ばれ、アルと愛称で呼ばれる。それでも、この国の王なんだ。ならばやる事は、ただ一つなのではないか。
「私が、代わり行こう。だからどうかその娘を返してくれ」
 王子と呼ばれた男を真っ直ぐ見据える。先程から偉そうに一言も発しなかった男は、口の端を持ち上げた嫌な笑いを浮かべた。
「とんでもない王だな。分かっているのか。王がいなくなった国が、どうなるか」
 人々が口々にそれに賛同する声で、その場はまた騒然とした。アルベルトはその一人一人の顔を見回して、精一杯笑って見せた。
「この国にはシンがいる。皆は何も心配しなくて良い。私も、必ず直ぐに戻る」
 振り返ると男はまた、口端だけを持ち上げ笑った。

 その日、アルベルトは初めて愛する自国を離れた。粋がってはみたものの、酷く心細くて、それでも立派な王になる為にこの心を折る訳にはいかない。そう言い聞かせる事で見えない未来すら光に変えた。
 シンは結局間に合う事はなく、顔を見る事さえ叶わなかった。それだけが心残りではある。だが直ぐにまた会える。きっと、とても心配し、だがアンナを救えた事を褒めてくれるであろう。立派な王になったと、言ってくれるだろうか。その時は、そんな事を思っていた。
 アルベルトは平和な国に生まれた故に、争いを知らず、怒りも憎しみも、そして身を裂くような悲しみすら知らない。だからこそこの旅立ちすら、それ程に悲観する事はなかった。

 この先見る景色、それは想像を絶する、地獄だという事も知らずに──。
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