1 / 39
1、皇女ティナ
しおりを挟む
私の名前はティナ・グランドール・グランドルド 17歳
グランドールメイル帝国第一皇女です。
半年程前にお父様である皇帝ボルムが急に亡くなりお兄様であるメイル兄様が皇帝となりました。
メイル兄様は神の愛子としてこの国に生まれて元々お父様よりこの国の尊重とされてきたお方です。
なんたってお兄様が生まれた際に国名が変わるくらいですからね。
なので24歳と言う若さで皇帝就任した際も全く混乱などありませんでした。
それどころか就任早々から王城内の不正やらなんやらを一成して国民からもとても信頼をされていて、妹の私から見てもかっこいいし最高なお兄様です。
私もたまにしかお会いできないメイル兄様ですが、女性の影が全く無いことが気になります。少し前に婚約者がいたはずですが、いつのまにか解消されていました。
いつも従者2人とベッタリ行動されていて一部ではメイル兄様は男色だと噂が出ているそうです。
まぁそれならそれで私は応援しますがね。
私には皇帝であるメイル兄様の他に3歳年上のゲイル兄様。
3歳下の弟ノイルがいます。
2人とも社交会でも人気の高い美丈夫です。
ゲイル兄様は少し口は悪いですがあたまの回転がとにかく早くて剣術に長けています。今は帝国の騎士団の第一騎士団長をされています。かっこいいですよね。
ゲイル兄様には婚約者がいます。私の友人でもあるグリム公爵家のリラロッテ。
美人で聡明で活発なリラロッテはゲイル兄様にはピッタリな婚約者です。
2人が並ぶと周りに花が舞うくらい美しくて…
密かに2人のファンクラブがあるとかないとか。
私も是非加入させていただきたい所です。
弟のノイルはとにかく無口でなにを考えているかわからない子ですが、科学脳といいますか…とにかく頭が良いらしく色々開発しては国に貢献しているようです。14歳という年齢なのに凄いですよね。自慢の弟です。
ノイルにもきちんと婚約者がおります。
サルマドール侯爵家の1人娘マリエッタちゃん12歳。
お父様が亡くなる直前に結ばれた婚約者です。
なのでまだまだ日が浅い2人ですが、たまに2人でお茶をしている姿を王城内で目にします。
初々しくて可愛くて見守りたくなります。
そう。私は自他共に認める兄弟っ子です。
そんな私、ティナにもきちんと婚約者がいます。
お父様の幼馴染でランベスト公爵家長子マイク様 19歳。
歳も近いしバランスもいいしと親同士が生まれてすぐに決められました。
政略的な婚約ではありますが、マイク様も私に対して良く「愛してる」と囁いてくださいますし、私もマイク様の事はそれなりに愛しいと思っております。
マイク様自身ちょっと性格に問題がある部分もありますが、全体的に言えば優しいですし、仲は良好だと思うので悪くない婚約だと思っています。
それに、国内の結婚ならお兄様達ともすぐに会えますからね。
今日はランベスト公爵家で主催される夜会に出席予定です。
お父様が崩御して国中がしばらく喪に服していたので久々の夜会です。
婚約者の家で開催される夜会ですから皇女である私ももちろん出席します。
久々に朝から自身を綺麗に磨き上げ、綺麗に飾り付け今は部屋でマイク様の到着を待っている所です。
時間も頃合い。
もうじきマイク様が王城まで迎えに来てくれる事でしょう。
私の侍女ハリーがお茶を用意してくれたのでそれを飲んでいると扉がノックされる。
ハリーが扉を開けて来客者と何やら話をしている。
マイク様が来たのではないのかしら?
「どうしたの?」
私が声を掛けると真っ青な顔をしたサリーが私をみる。
「サリー顔が真っ青よ。どうしたの?」
私がサリーに近づくと来客者の顔が見える。
「皇女様…」
「あなたは…マイク様の弟のローライ様?どうなさいました?」
ローライ様は私を見ると気まずそうにする。
私はそんなローライ様から目線を逸らす事なくジッと見つめる。
ローライ様はウッと私から目線を逸らし咳払いをする。
「ご用件は?」
嫌な予感がして私はローライ様に対してきつい口調で尋ねる。
するとローライ様は目を泳がせてから決意する様に私をみる。
「兄上が諸事情で皇女様のお迎えに伺えないとの事なので代わりに参上させて頂きました。」
「はい?」
婚約者の家で行われる夜会に婚約者の私を迎えに来れないってどういう事?
少なからず本人が迎えに来れないなら来れないであらかじめマイク様自身が私に一報連絡すべきではないのかしら?
「どういう事なのかしら?詳しくご説明いただいても?」
私は何か納得できなくてローライ様にキツく言ってしまう。
「それが、私にもよくわからなくて…ただ、兄上が私に皇女様を迎えに行けと…ランベスト公爵家の者として長男の命を聞けないのかと言われたら…」
ローライ様はおどおどと説明をする。
私は思わずため息を吐く。
マイク様は良い方だとは思うけど、そういう所があるのよね。
自分の思い通りにならないと子供の様に理不尽な癇癪を起こす。
扱いに慣れてしまえばどうって事ないのですけど…
面倒ですわ。
「わかったわ。お迎えありがとうローライ様。屋敷に行ったらもちろんマイク様がエスコートして下さるのよね?」
私が当たり前のように言うとまたローライ様はおどおどとする。
「何か言うことがあるならはっきりとして。」
「えっエスコートも私がやれと…」
はい?
どういう事?
グランドールメイル帝国第一皇女です。
半年程前にお父様である皇帝ボルムが急に亡くなりお兄様であるメイル兄様が皇帝となりました。
メイル兄様は神の愛子としてこの国に生まれて元々お父様よりこの国の尊重とされてきたお方です。
なんたってお兄様が生まれた際に国名が変わるくらいですからね。
なので24歳と言う若さで皇帝就任した際も全く混乱などありませんでした。
それどころか就任早々から王城内の不正やらなんやらを一成して国民からもとても信頼をされていて、妹の私から見てもかっこいいし最高なお兄様です。
私もたまにしかお会いできないメイル兄様ですが、女性の影が全く無いことが気になります。少し前に婚約者がいたはずですが、いつのまにか解消されていました。
いつも従者2人とベッタリ行動されていて一部ではメイル兄様は男色だと噂が出ているそうです。
まぁそれならそれで私は応援しますがね。
私には皇帝であるメイル兄様の他に3歳年上のゲイル兄様。
3歳下の弟ノイルがいます。
2人とも社交会でも人気の高い美丈夫です。
ゲイル兄様は少し口は悪いですがあたまの回転がとにかく早くて剣術に長けています。今は帝国の騎士団の第一騎士団長をされています。かっこいいですよね。
ゲイル兄様には婚約者がいます。私の友人でもあるグリム公爵家のリラロッテ。
美人で聡明で活発なリラロッテはゲイル兄様にはピッタリな婚約者です。
2人が並ぶと周りに花が舞うくらい美しくて…
密かに2人のファンクラブがあるとかないとか。
私も是非加入させていただきたい所です。
弟のノイルはとにかく無口でなにを考えているかわからない子ですが、科学脳といいますか…とにかく頭が良いらしく色々開発しては国に貢献しているようです。14歳という年齢なのに凄いですよね。自慢の弟です。
ノイルにもきちんと婚約者がおります。
サルマドール侯爵家の1人娘マリエッタちゃん12歳。
お父様が亡くなる直前に結ばれた婚約者です。
なのでまだまだ日が浅い2人ですが、たまに2人でお茶をしている姿を王城内で目にします。
初々しくて可愛くて見守りたくなります。
そう。私は自他共に認める兄弟っ子です。
そんな私、ティナにもきちんと婚約者がいます。
お父様の幼馴染でランベスト公爵家長子マイク様 19歳。
歳も近いしバランスもいいしと親同士が生まれてすぐに決められました。
政略的な婚約ではありますが、マイク様も私に対して良く「愛してる」と囁いてくださいますし、私もマイク様の事はそれなりに愛しいと思っております。
マイク様自身ちょっと性格に問題がある部分もありますが、全体的に言えば優しいですし、仲は良好だと思うので悪くない婚約だと思っています。
それに、国内の結婚ならお兄様達ともすぐに会えますからね。
今日はランベスト公爵家で主催される夜会に出席予定です。
お父様が崩御して国中がしばらく喪に服していたので久々の夜会です。
婚約者の家で開催される夜会ですから皇女である私ももちろん出席します。
久々に朝から自身を綺麗に磨き上げ、綺麗に飾り付け今は部屋でマイク様の到着を待っている所です。
時間も頃合い。
もうじきマイク様が王城まで迎えに来てくれる事でしょう。
私の侍女ハリーがお茶を用意してくれたのでそれを飲んでいると扉がノックされる。
ハリーが扉を開けて来客者と何やら話をしている。
マイク様が来たのではないのかしら?
「どうしたの?」
私が声を掛けると真っ青な顔をしたサリーが私をみる。
「サリー顔が真っ青よ。どうしたの?」
私がサリーに近づくと来客者の顔が見える。
「皇女様…」
「あなたは…マイク様の弟のローライ様?どうなさいました?」
ローライ様は私を見ると気まずそうにする。
私はそんなローライ様から目線を逸らす事なくジッと見つめる。
ローライ様はウッと私から目線を逸らし咳払いをする。
「ご用件は?」
嫌な予感がして私はローライ様に対してきつい口調で尋ねる。
するとローライ様は目を泳がせてから決意する様に私をみる。
「兄上が諸事情で皇女様のお迎えに伺えないとの事なので代わりに参上させて頂きました。」
「はい?」
婚約者の家で行われる夜会に婚約者の私を迎えに来れないってどういう事?
少なからず本人が迎えに来れないなら来れないであらかじめマイク様自身が私に一報連絡すべきではないのかしら?
「どういう事なのかしら?詳しくご説明いただいても?」
私は何か納得できなくてローライ様にキツく言ってしまう。
「それが、私にもよくわからなくて…ただ、兄上が私に皇女様を迎えに行けと…ランベスト公爵家の者として長男の命を聞けないのかと言われたら…」
ローライ様はおどおどと説明をする。
私は思わずため息を吐く。
マイク様は良い方だとは思うけど、そういう所があるのよね。
自分の思い通りにならないと子供の様に理不尽な癇癪を起こす。
扱いに慣れてしまえばどうって事ないのですけど…
面倒ですわ。
「わかったわ。お迎えありがとうローライ様。屋敷に行ったらもちろんマイク様がエスコートして下さるのよね?」
私が当たり前のように言うとまたローライ様はおどおどとする。
「何か言うことがあるならはっきりとして。」
「えっエスコートも私がやれと…」
はい?
どういう事?
31
あなたにおすすめの小説
《完結》金貨5000枚で売られた王太子妃
ぜらちん黒糖
恋愛
「愛している。必ず迎えに行くから待っていてくれ」
甘い言葉を信じて、隣国へ「人質」となった王太子妃イザベラ。
旅立ちの前の晩、二人は愛し合い、イザベラのお腹には新しい命が宿った。すぐに夫に知らせた イザベラだったが、夫から届いた返信は、信じられない内容だった。
「それは本当に私の子供なのか?」
私を裁いたその口で、今さら赦しを乞うのですか?
榛乃
恋愛
「貴様には、王都からの追放を命ずる」
“偽物の聖女”と断じられ、神の声を騙った“魔女”として断罪されたリディア。
地位も居場所も、婚約者さえも奪われ、更には信じていた神にすら見放された彼女に、人々は罵声と憎悪を浴びせる。
終わりのない逃避の果て、彼女は廃墟同然と化した礼拝堂へ辿り着く。
そこにいたのは、嘗て病から自分を救ってくれた、主神・ルシエルだった。
けれど再会した彼は、リディアを冷たく突き放す。
「“本物の聖女”なら、神に無条件で溺愛されるとでも思っていたのか」
全てを失った聖女と、過去に傷を抱えた神。
すれ違い、衝突しながらも、やがて少しずつ心を通わせていく――
これは、哀しみの果てに辿り着いたふたりが、やさしい愛に救われるまでの物語。
前世の記憶が蘇ったので、身を引いてのんびり過ごすことにします
柚木ゆず
恋愛
※明日(3月6日)より、もうひとつのエピローグと番外編の投稿を始めさせていただきます。
我が儘で強引で性格が非常に悪い、筆頭侯爵家の嫡男アルノー。そんな彼を伯爵令嬢エレーヌは『ブレずに力強く引っ張ってくださる自信に満ちた方』と狂信的に愛し、アルノーが自ら選んだ5人の婚約者候補の1人として、アルノーに選んでもらえるよう3年間必死に自分を磨き続けていました。
けれどある日無理がたたり、倒れて後頭部を打ったことで前世の記憶が覚醒。それによって冷静に物事を見られるようになり、ようやくアルノーは滅茶苦茶な人間だと気付いたのでした。
「オレの婚約者候補になれと言ってきて、それを光栄に思えだとか……。倒れたのに心配をしてくださらないどころか、異常が残っていたら候補者から脱落させると言い出すとか……。そんな方に夢中になっていただなんて、私はなんて愚かなのかしら」
そのためエレーヌは即座に、候補者を辞退。その出来事が切っ掛けとなって、エレーヌの人生は明るいものへと変化してゆくことになるのでした。
婚約破棄?別に構いませんが...本当によろしいのですか?
オーガスト
恋愛
大陸において強大な国力を誇るエーデルハイム帝国の第1皇女として生を受けた私、ルイーズは領土係争を抱える小さなカレンベルク大公国の大公の嫡男であるジャーク大公世子殿下と幼い頃に婚約を結びました。
国力に大きな差があると言えど戦争になれば帝国軍も少数ながら犠牲者が出てしまいますしそれは愛する臣民が傷付くという事。
国家に対し生まれながらに義務と責任を背負う私はそれを理解し、ジャーク様もそうだと信じていたのですが...
「ルイーズ・フォン・エーデルハイム!今日この時をもって貴様との婚約を破棄する!」
学院の貴族学院の卒業パーティーでジャーク様は堂々とそう言い放ったのです。その隣に栗色の神と瞳をした細身の少女を抱き寄せながら。
そして元から帝国に良い感情を抱いていなかったらしき大公国の貴族様も次々にジャーク様を称賛し私を罵倒する始末。
こうなっては仕方ありませんが...どうなっても知りませんことよ?
婚約破棄を申し入れたのは、父です ― 王子様、あなたの企みはお見通しです!
みかぼう。
恋愛
公爵令嬢クラリッサ・エインズワースは、王太子ルーファスの婚約者。
幼い日に「共に国を守ろう」と誓い合ったはずの彼は、
いま、別の令嬢マリアンヌに微笑んでいた。
そして――年末の舞踏会の夜。
「――この婚約、我らエインズワース家の名において、破棄させていただきます!」
エインズワース公爵が力強く宣言した瞬間、
王国の均衡は揺らぎ始める。
誇りを捨てず、誠実を貫く娘。
政の闇に挑む父。
陰謀を暴かんと手を伸ばす宰相の子。
そして――再び立ち上がる若き王女。
――沈黙は逃げではなく、力の証。
公爵令嬢の誇りが、王国の未来を変える。
――荘厳で静謐な政略ロマンス。
(本作品は小説家になろうにも掲載中です)
成人したのであなたから卒業させていただきます。
ぽんぽこ狸
恋愛
フィオナはデビュタント用に仕立てた可愛いドレスを婚約者であるメルヴィンに見せた。
すると彼は、とても怒った顔をしてフィオナのドレスを引き裂いた。
メルヴィンは自由に仕立てていいとは言ったが、それは流行にのっとった範囲でなのだから、こんなドレスは着させられないという事を言う。
しかしフィオナから見れば若い令嬢たちは皆愛らしい色合いのドレスに身を包んでいるし、彼の言葉に正当性を感じない。
それでも子供なのだから言う事を聞けと年上の彼に言われてしまうとこれ以上文句も言えない、そんな鬱屈とした気持ちを抱えていた。
そんな中、ある日、王宮でのお茶会で変わり者の王子に出会い、その素直な言葉に、フィオナの価値観はがらりと変わっていくのだった。
変わり者の王子と大人になりたい主人公のお話です。
悪役断罪?そもそも何かしましたか?
SHIN
恋愛
明日から王城に最終王妃教育のために登城する、懇談会パーティーに参加中の私の目の前では多人数の男性に囲まれてちやほやされている少女がいた。
男性はたしか婚約者がいたり妻がいたりするのだけど、良いのかしら。
あら、あそこに居ますのは第二王子では、ないですか。
えっ、婚約破棄?別に構いませんが、怒られますよ。
勘違い王子と企み少女に巻き込まれたある少女の話し。
断罪される前に市井で暮らそうとした悪役令嬢は幸せに酔いしれる
葉柚
恋愛
侯爵令嬢であるアマリアは、男爵家の養女であるアンナライラに婚約者のユースフェリア王子を盗られそうになる。
アンナライラに呪いをかけたのはアマリアだと言いアマリアを追い詰める。
アマリアは断罪される前に市井に溶け込み侯爵令嬢ではなく一市民として生きようとする。
市井ではどこかの王子が呪いにより猫になってしまったという噂がまことしやかに流れており……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる