婚約破棄をされましたが、婚約解消された隣国王太子に恋しました。

はゆりか

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1、皇女ティナ

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私の名前はティナ・グランドール・グランドルド 17歳

グランドールメイル帝国第一皇女です。

半年程前にお父様である皇帝ボルムが急に亡くなりお兄様であるメイル兄様が皇帝となりました。

メイル兄様は神の愛子いとしごとしてこの国に生まれて元々お父様よりこの国の尊重とされてきたお方です。


なんたってお兄様が生まれた際に国名が変わるくらいですからね。


なので24歳と言う若さで皇帝就任した際も全く混乱などありませんでした。

それどころか就任早々から王城内の不正やらなんやらを一成して国民からもとても信頼をされていて、妹の私から見てもかっこいいし最高なお兄様です。

私もたまにしかお会いできないメイル兄様ですが、女性の影が全く無いことが気になります。少し前に婚約者がいたはずですが、いつのまにか解消されていました。

いつも従者2人とベッタリ行動されていて一部ではメイル兄様は男色だと噂が出ているそうです。

まぁそれならそれで私は応援しますがね。



私には皇帝であるメイル兄様の他に3歳年上のゲイル兄様。
3歳下の弟ノイルがいます。

2人とも社交会でも人気の高い美丈夫です。

ゲイル兄様は少し口は悪いですがあたまの回転がとにかく早くて剣術に長けています。今は帝国の騎士団の第一騎士団長をされています。かっこいいですよね。

ゲイル兄様には婚約者がいます。私の友人でもあるグリム公爵家のリラロッテ。
美人で聡明で活発なリラロッテはゲイル兄様にはピッタリな婚約者です。

2人が並ぶと周りに花が舞うくらい美しくて…
密かに2人のファンクラブがあるとかないとか。
私も是非加入させていただきたい所です。


弟のノイルはとにかく無口でなにを考えているかわからない子ですが、科学脳といいますか…とにかく頭が良いらしく色々開発しては国に貢献しているようです。14歳という年齢なのに凄いですよね。自慢の弟です。

ノイルにもきちんと婚約者がおります。
サルマドール侯爵家の1人娘マリエッタちゃん12歳。
お父様が亡くなる直前に結ばれた婚約者です。
なのでまだまだ日が浅い2人ですが、たまに2人でお茶をしている姿を王城内で目にします。

初々しくて可愛くて見守りたくなります。


そう。私は自他共に認める兄弟っ子です。



そんな私、ティナにもきちんと婚約者がいます。
お父様の幼馴染でランベスト公爵家長子マイク様 19歳。

歳も近いしバランスもいいしと親同士が生まれてすぐに決められました。


政略的な婚約ではありますが、マイク様も私に対して良く「愛してる」と囁いてくださいますし、私もマイク様の事はそれなりに愛しいと思っております。

マイク様自身ちょっと性格に問題がある部分もありますが、全体的に言えば優しいですし、仲は良好だと思うので悪くない婚約だと思っています。

それに、国内の結婚ならお兄様達ともすぐに会えますからね。





今日はランベスト公爵家で主催される夜会に出席予定です。
お父様が崩御して国中がしばらく喪に服していたので久々の夜会です。

婚約者の家で開催される夜会ですから皇女である私ももちろん出席します。


久々に朝から自身を綺麗に磨き上げ、綺麗に飾り付け今は部屋でマイク様の到着を待っている所です。


時間も頃合い。
もうじきマイク様が王城まで迎えに来てくれる事でしょう。

私の侍女ハリーがお茶を用意してくれたのでそれを飲んでいると扉がノックされる。


ハリーが扉を開けて来客者と何やら話をしている。



マイク様が来たのではないのかしら?

「どうしたの?」


私が声を掛けると真っ青な顔をしたサリーが私をみる。

「サリー顔が真っ青よ。どうしたの?」

私がサリーに近づくと来客者の顔が見える。

「皇女様…」
「あなたは…マイク様の弟のローライ様?どうなさいました?」

ローライ様は私を見ると気まずそうにする。
私はそんなローライ様から目線を逸らす事なくジッと見つめる。

ローライ様はウッと私から目線を逸らし咳払いをする。

「ご用件は?」
嫌な予感がして私はローライ様に対してきつい口調で尋ねる。


するとローライ様は目を泳がせてから決意する様に私をみる。

「兄上が諸事情で皇女様のお迎えに伺えないとの事なので代わりに参上させて頂きました。」

「はい?」

婚約者の家で行われる夜会に婚約者皇女の私を迎えに来れないってどういう事?

少なからず本人が迎えに来れないなら来れないであらかじめマイク様自身が私に一報連絡すべきではないのかしら?

「どういう事なのかしら?詳しくご説明いただいても?」
私は何か納得できなくてローライ様にキツく言ってしまう。

「それが、私にもよくわからなくて…ただ、兄上が私に皇女様を迎えに行けと…ランベスト公爵家の者として長男の命を聞けないのかと言われたら…」

ローライ様はおどおどと説明をする。

私は思わずため息を吐く。

マイク様は良い方だとは思うけど、そういう所があるのよね。
自分の思い通りにならないと子供の様に理不尽な癇癪を起こす。
扱いに慣れてしまえばどうって事ないのですけど…

面倒ですわ。

「わかったわ。お迎えありがとうローライ様。屋敷に行ったらもちろんマイク様がエスコートして下さるのよね?」

私が当たり前のように言うとまたローライ様はおどおどとする。

「何か言うことがあるならはっきりとして。」
「えっエスコートも私がやれと…」

はい?
どういう事?
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