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26、マイクside③
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私は会場に集まっている皆に向かって自信満々に微笑みを見せる。
「楽しい時間を邪魔してしまい申し訳なかった。ここに集まっている皆に確認したい。今、ここにいた皇女ティナは他の御令嬢方にかなり横暴な態度をとっていたと聞く。被害にあった方がいましたら是非私まで報告をくれ。私が責任をもって対処させて頂く。」
私の言葉に会場内が一気にざわめき立つ。
が、誰一人として被害を訴える人はいない。
やはり皆、相手が皇族だから恐縮しているのか?
そんな中一人の令嬢が渋々と前にでてくる。
私はその勇気ある令嬢に微笑むと、令嬢は顔を硬くして深く私に頭を下げる。
「ランベスト公爵長子マイク様。私、フルスメル侯爵家次女カリーナと申します。恐れながら申し上げさせて頂いても宜しいでしょうか?」
「ああ。問題ない。なんだ?」
「なぜ、皇女ティナ様が横暴な態度を令嬢達にとっていたと?」
カリーナはそう言うと私に対して下げた頭を元に戻して私に鋭い目線を向ける。
なんだ?この女は…
「そう言った忠告が私にあった。」
私がそう告げるとカリーナは軽くマルチアの方を見て私に視線を戻す。
「そうですか…忠告があり、きちんとお調べになったのですよね?」
調べる?調べなくても普段のティナの高飛車な態度を見ていれば想像はつく。マルチアが私に嘘を言うはずがないしな。
「ティナの日頃の行いを見ていればわかる」
「そうですか…お調べになってはいないのですね。」
カリーナは私の言葉に被せる様にそっけなく呆れた様にそう言うと大きく息を吐いた。
「お調べにならずにこの様な事をなされたのですか?」
カリーナの後ろから違う令嬢が声を上げる。
「まさか…」
「嘘でしょう?」
「ティナ様が横暴な態度をだなんて誰がそんなことっ」
「ティナ様は皆に平等に接しられていますわ。」
「横暴な態度など見たことも聞いたこともありません。」
「皇女様は表裏のない方ですわ。」
「誰ですの?そんな事を言ったのは…」
「ティナ様は皇族としての威厳を保たれつつ周りの者に気を掛けらていますわ。」
次から次へと会場にいる令嬢達が声を上げる。
なんなんだ…
一体何が起こっている?
私は思わずマルチアに目をやるとマルチアは小刻みに震えて目には大粒の涙を溜めて助けを求める様に私を見ていた。
ああ…今騒いでいる奴らはきっとティナの手の者達なのだろう。
私は震えるマルチアを優しく抱きしめる。
「なんの騒ぎだ?」
丁度その時、父上と母上が貴族当主の招待客を引き連れて夜会会場に入ってきた。
「…マイク。どうしたのです?何があった…」
母上は私の近くまで来て何かを言おうと私を見て固まった。
「母上?」
「な…何故マルチアがここにいるの?ティナ様は?」
母上は一気に青い顔をして私と私が抱きしめているマルチアに詰め寄る。
そんな母上をみて父上も私に駆け寄る。
「マイクっ。どう言う事だ。何があった?何をした?」
父上は今まで見た事が無いくらい真っ赤な顔をして怒りを露わに私に近づいてくる。
やばい。まだ舞台は出来上がっていない。
ちくしょう…カリーナとか言う女のせいだ。
私は意を決して父上に真実を話そうと口を開こうとすると、私と父上の間に急に人影が割り込んできた。
「父上…落ち着いてください。兄上は先程、皇女様に婚約破棄を申し出ました。皇女様はそれを受け入れ会場を後にされました。」
人影の正体はローライだった。
いつものオドオドとした様子はなく、ハッキリと今まであった事を事細かく父上に説明をするローライ。
これは…誰だ?
ふと振り返ったローライは明らかに私を憐れんだ目で見つめてくる。
その目はいつものローライとは全く違う。
ローライから向けられるその視線にこの私が身震いする。
「なんて事だ…」
父上はローライから事の状況を聞いてその場で頭を抱えて項垂れる。
「父上…私から説明を…」
私が父上に近づき経緯を説明しようとすると父上は私の顔を思いっきり殴りかかった。
なんとか衝撃に耐えて踏みとどまると目の前にいる母上が泣いていた。
「お前はバカだとは思っていたが、ここまで頭が悪かったとは…本当になんて事をしてくれたんだ。」
今まで聞いた事のない父上の怒号が夜会会場に響き渡る。
「出て行けっ。すぐにこの場から出て行き2度とこの屋敷に戻ってくるな。もうお前は勘当だ。私の前に顔を見せるなっっ」
父上がそう言うと近くにいた公爵家で雇っている衛兵達がやってきて私とマルチアを会場の外に…屋敷の外に無理やり連れ出される。
何故だ?
何故だ?
どうなっている?
よく分からないまま私は屋敷の外に何も持たないままマルチアと共に放りだされた。
一体私の身に何が起こったのだ?
全く状況が飲み込めない。
私は何も考えられずただただ立ち尽くしてしまう。
「はぁ…だからこんなんじゃ失敗するって思っていたのよね」
呆然とする私の背後からあきらかに低いトーンでボソリと呟く声がする。
それと同時に一つの足音が私達に近づいてくる。
「お父様がそのまま泳がせろって言うからその通りにしましたけど、結果散々ですわ。」
「マルチア…そんな事を言うな。結果論だ。」
私は恐る恐る後ろを振り返ると、先程までとは全く雰囲気が異なる呆れ顔のマルチアとゴーイン伯爵が立っていた。
「…ど…どう言う事だ?」
混乱の中、何とか声を絞り出すとマルチアは私を虫ケラを見るような軽蔑した顔をする。
私は頭がついて行かなすぎて夢でも見ている様だ。
いや…これはきっと夢だ。
早く起きなければ…
「あー。もう引っ掛かり易いのは良いけどここまで馬鹿だと扱いきれないわ。」
マルチアが前髪をかきあげて私を見下す。
「マ…マルチア?」
「お父様。この男はどうします?」
「そうだな…」
ゴーイン伯爵は私の顔をマジマジと覗き込む。
「まぁ。どんなバカでもバカなりに使い道はあるだろう。屋敷に連れて行き調教でもしてもう少し使える男に仕立てようか…」
「本気ですか?お父様?こんなの使い物になります?」
「こうゆう男こそ使える様になるもんなんだよ。」
2人は私を無視して話を進めていく。
一体何が起こっているのだ?
混乱している私を見てマルチアは怪しげに微笑む。
「マイク様。貴方は単なる私達の計画のコマです。私達の本当の目的は皇帝陛下だったの。上位貴族の公爵家なのに力関係は弱くて…でも皇族と強い繋がりを持つランベスト公爵家をまずは乗っ取って皇帝陛下に近づくのが最終目標だったのに、貴方のせいで大失敗。余計な事をしてくれたわね。」
「最終目標…皇帝陛下って…なぜ?」
「国の乗っ取り…とでも言っておきましょうか…」
「国の乗っ取り?そんな事できるはずないだろう…陛下は加護持ちだぞ。」
「できるか出来ないかはやってみなければ分からないでしょう?皇女様とも本当は仲良くしたかったのですが、中々皇帝陛下は公的な事以外では表に出て来られませんから。マイク様には皇帝陛下の怒りをかって頂いて皇帝陛下を表に出して欲しかったのですが…」
「怒りはかっただろうけどな。家を出されてしまってはその当てもないな…とりあえず計画を練り直しだ。」
ゴーイン伯爵はそれだけ言うとパチンと指を鳴らす。
すると暗闇から数人の黒装束を纏った奴らが出てきて私を無理やり縛りつけられる。
「な…なにをするっっ」
「大人しく言う事を聞いて頂けたら何もしませんわよ。」
友人達は何故誰一人として私を助けに来ないのだ?
私はこれから…どうなるのだ?
「や…やめろおぉぉぉ…」
「楽しい時間を邪魔してしまい申し訳なかった。ここに集まっている皆に確認したい。今、ここにいた皇女ティナは他の御令嬢方にかなり横暴な態度をとっていたと聞く。被害にあった方がいましたら是非私まで報告をくれ。私が責任をもって対処させて頂く。」
私の言葉に会場内が一気にざわめき立つ。
が、誰一人として被害を訴える人はいない。
やはり皆、相手が皇族だから恐縮しているのか?
そんな中一人の令嬢が渋々と前にでてくる。
私はその勇気ある令嬢に微笑むと、令嬢は顔を硬くして深く私に頭を下げる。
「ランベスト公爵長子マイク様。私、フルスメル侯爵家次女カリーナと申します。恐れながら申し上げさせて頂いても宜しいでしょうか?」
「ああ。問題ない。なんだ?」
「なぜ、皇女ティナ様が横暴な態度を令嬢達にとっていたと?」
カリーナはそう言うと私に対して下げた頭を元に戻して私に鋭い目線を向ける。
なんだ?この女は…
「そう言った忠告が私にあった。」
私がそう告げるとカリーナは軽くマルチアの方を見て私に視線を戻す。
「そうですか…忠告があり、きちんとお調べになったのですよね?」
調べる?調べなくても普段のティナの高飛車な態度を見ていれば想像はつく。マルチアが私に嘘を言うはずがないしな。
「ティナの日頃の行いを見ていればわかる」
「そうですか…お調べになってはいないのですね。」
カリーナは私の言葉に被せる様にそっけなく呆れた様にそう言うと大きく息を吐いた。
「お調べにならずにこの様な事をなされたのですか?」
カリーナの後ろから違う令嬢が声を上げる。
「まさか…」
「嘘でしょう?」
「ティナ様が横暴な態度をだなんて誰がそんなことっ」
「ティナ様は皆に平等に接しられていますわ。」
「横暴な態度など見たことも聞いたこともありません。」
「皇女様は表裏のない方ですわ。」
「誰ですの?そんな事を言ったのは…」
「ティナ様は皇族としての威厳を保たれつつ周りの者に気を掛けらていますわ。」
次から次へと会場にいる令嬢達が声を上げる。
なんなんだ…
一体何が起こっている?
私は思わずマルチアに目をやるとマルチアは小刻みに震えて目には大粒の涙を溜めて助けを求める様に私を見ていた。
ああ…今騒いでいる奴らはきっとティナの手の者達なのだろう。
私は震えるマルチアを優しく抱きしめる。
「なんの騒ぎだ?」
丁度その時、父上と母上が貴族当主の招待客を引き連れて夜会会場に入ってきた。
「…マイク。どうしたのです?何があった…」
母上は私の近くまで来て何かを言おうと私を見て固まった。
「母上?」
「な…何故マルチアがここにいるの?ティナ様は?」
母上は一気に青い顔をして私と私が抱きしめているマルチアに詰め寄る。
そんな母上をみて父上も私に駆け寄る。
「マイクっ。どう言う事だ。何があった?何をした?」
父上は今まで見た事が無いくらい真っ赤な顔をして怒りを露わに私に近づいてくる。
やばい。まだ舞台は出来上がっていない。
ちくしょう…カリーナとか言う女のせいだ。
私は意を決して父上に真実を話そうと口を開こうとすると、私と父上の間に急に人影が割り込んできた。
「父上…落ち着いてください。兄上は先程、皇女様に婚約破棄を申し出ました。皇女様はそれを受け入れ会場を後にされました。」
人影の正体はローライだった。
いつものオドオドとした様子はなく、ハッキリと今まであった事を事細かく父上に説明をするローライ。
これは…誰だ?
ふと振り返ったローライは明らかに私を憐れんだ目で見つめてくる。
その目はいつものローライとは全く違う。
ローライから向けられるその視線にこの私が身震いする。
「なんて事だ…」
父上はローライから事の状況を聞いてその場で頭を抱えて項垂れる。
「父上…私から説明を…」
私が父上に近づき経緯を説明しようとすると父上は私の顔を思いっきり殴りかかった。
なんとか衝撃に耐えて踏みとどまると目の前にいる母上が泣いていた。
「お前はバカだとは思っていたが、ここまで頭が悪かったとは…本当になんて事をしてくれたんだ。」
今まで聞いた事のない父上の怒号が夜会会場に響き渡る。
「出て行けっ。すぐにこの場から出て行き2度とこの屋敷に戻ってくるな。もうお前は勘当だ。私の前に顔を見せるなっっ」
父上がそう言うと近くにいた公爵家で雇っている衛兵達がやってきて私とマルチアを会場の外に…屋敷の外に無理やり連れ出される。
何故だ?
何故だ?
どうなっている?
よく分からないまま私は屋敷の外に何も持たないままマルチアと共に放りだされた。
一体私の身に何が起こったのだ?
全く状況が飲み込めない。
私は何も考えられずただただ立ち尽くしてしまう。
「はぁ…だからこんなんじゃ失敗するって思っていたのよね」
呆然とする私の背後からあきらかに低いトーンでボソリと呟く声がする。
それと同時に一つの足音が私達に近づいてくる。
「お父様がそのまま泳がせろって言うからその通りにしましたけど、結果散々ですわ。」
「マルチア…そんな事を言うな。結果論だ。」
私は恐る恐る後ろを振り返ると、先程までとは全く雰囲気が異なる呆れ顔のマルチアとゴーイン伯爵が立っていた。
「…ど…どう言う事だ?」
混乱の中、何とか声を絞り出すとマルチアは私を虫ケラを見るような軽蔑した顔をする。
私は頭がついて行かなすぎて夢でも見ている様だ。
いや…これはきっと夢だ。
早く起きなければ…
「あー。もう引っ掛かり易いのは良いけどここまで馬鹿だと扱いきれないわ。」
マルチアが前髪をかきあげて私を見下す。
「マ…マルチア?」
「お父様。この男はどうします?」
「そうだな…」
ゴーイン伯爵は私の顔をマジマジと覗き込む。
「まぁ。どんなバカでもバカなりに使い道はあるだろう。屋敷に連れて行き調教でもしてもう少し使える男に仕立てようか…」
「本気ですか?お父様?こんなの使い物になります?」
「こうゆう男こそ使える様になるもんなんだよ。」
2人は私を無視して話を進めていく。
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「最終目標…皇帝陛下って…なぜ?」
「国の乗っ取り…とでも言っておきましょうか…」
「国の乗っ取り?そんな事できるはずないだろう…陛下は加護持ちだぞ。」
「できるか出来ないかはやってみなければ分からないでしょう?皇女様とも本当は仲良くしたかったのですが、中々皇帝陛下は公的な事以外では表に出て来られませんから。マイク様には皇帝陛下の怒りをかって頂いて皇帝陛下を表に出して欲しかったのですが…」
「怒りはかっただろうけどな。家を出されてしまってはその当てもないな…とりあえず計画を練り直しだ。」
ゴーイン伯爵はそれだけ言うとパチンと指を鳴らす。
すると暗闇から数人の黒装束を纏った奴らが出てきて私を無理やり縛りつけられる。
「な…なにをするっっ」
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