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25、マイクside②
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マルチアと親密な関係になってしばらく経った頃、マルチアとベットの上にいる姿をローライに見られた。
マルチアが公爵邸に訪ねて来たのに自身の所に全く姿を表さないのを不審に思い探していた所、見られてしまった様だ。ローライによって父上に私とマルチアの関係はすぐに報告された。
話し合いの末、ローライとマルチアの婚約はすぐ破談にする事となった。また、私とマルチアの関係に関しては呆れられたが父上もゴーイン伯爵も深く追及しなかった。
私が父上に言われたことは「やるなら皇女様にバレない様に上手くやれ」だけだった。要は、父上は私にティナと婚姻をしてマルチアは愛妾として抱え込めという事だ。
それでいいのか?とは思ったが、マルチアの父親であるゴーイン伯爵もそれで納得していた。
父上は私に期待をしているから温厚な処置をしてくれたのだと私は信じて疑わなかった。父上とゴーイン伯爵がそれで納得してくれるのであればランベスト公爵家の為に…私の安泰した未来の為にたとえ気持ちがなくてもティナとの婚姻はしておいた方がいいとその時点ではわかっていた。
皇族とのパイプは我が家にとって何よりも甘い蜜だった。
しかし、それからマルチアの態度がおかしくなった。
私から距離を取る様になったのだ。
私はもう近くにマルチアがいない生活は想像できなかった。
何故そんな態度を取るのか?私が尋ねるとマルチアは涙ながらに“愛妾は嫌だ”と伝えてきた。
「マイク様にとって…家の為にティナ皇女様とご結婚される事は重要な事だとわかっておりますが、私は愛妾にはなりたくありません。もし、私がマイク様の愛妾になり、それがティナ皇女様にバレたら私はきっと殺されてしまいますわ。私はマイク様をお慕いしています。でもそんなリスクを背負う勇気はありません。」
涙ながらに伝えてくるマルチアを見て私は自身の思い違いに反省をした。
家も大事だが私にとってマルチアは何にも変え難い存在になっていた。
マルチアが悲しむような事はさせたくない。
マルチアは私のせいで苦しんでいる。
そう思うと喜びと苦しさが私を襲った。
私はマルチアを守りたかった。
守る為にはティナの存在は邪魔者以外の何でもなかった。
そもそもマルチアがティナを怖がるのはティナの普段の行いのせいだ。マルチアの話だとティナはかなり横暴な態度を令嬢達にとっているという。
そんな女が皇女でいいのか?
そんな女と婚姻を結び本当にランベスト家の為になるのか?
皇族とパイプを得る為に必要なのはティナだけでは無い。
正直ティナなんかよりメイル陛下に何とかして近づいた方がいい。
逆にティナの行動を皆んなに知らしめてそれを私が更生させて皇家に恩を売るのもいいのでは無いだろうか…
私はティナと婚約破棄をする事を心に決めてマルチアにも伝えた。
マルチアは私の事を…ランベスト公爵家の事を案じてくれたが、マルチアのその心が嬉しくて私の決意は迷いなく固まった。
そうと決まればどう婚約破棄をするか…
ティナの本性を大勢の人間に知らしめるにはそれなりの舞台が必要だ。
私が色々と考えてると、父上から当家で夜会を開催するという話をされた。
前皇帝が崩御されてから国中が喪に服していた為、華やかな夜会等は自粛されていたが、既に皇帝崩御から半年が過ぎて新皇帝の地盤もしっかりとしてきた。前皇帝の友人である父上が夜会を開催して喪を明けようという事らしい。
絶好のチャンスだと思った。
私は友人達にも私の決意を話すと、皆が協力的だった。
マルチアも最初こそ私の決意に遠慮していたが、私の気持ちが本物だとわかってくれたら嬉しそうにしてくれた。
そこから私は入念に計画を練った。
両親には念の為この計画は言わない方が良いだろう。
特に、父上は自身が手に入れた皇女と私の婚約に並々ならない思いをもっている。
でもこの婚約が上手くいったとしても、傲慢で高飛車な姿を隠したティナが本性を現しこのランベスト公爵家をダメにすると知ったら父上も考えを改めるだろう。
全てが上手く行けば私がやった事に両親も何も言わないはずだ。
私が早く気づく事が出来て良かったと言う訳だ。
私とマルチアに皆が感謝をするだろう。
そんな未来に私は笑いが止まらなくなった。
夜会当日。
私はティナへの迎えとエスコートをローライに任せた。
ローライは流石に難色を示したが、「ランベスト公爵家の者として長男の命を聞けないのか?」と睨みを効かせたらオドオドとティナを迎えに行った。
ローライはマルチアを私に取られた癖に特に悔しがりもせず、怒りもせず、いつもの様に部屋に篭っていた。
一体何をしているのやら…
感情を出さず、何を考えているか全く分からないローライの態度には本当に腹が立つ。
もうこの際、ティナとローライで婚姻を結ばせてしまえばいいのではないか?ローライは私が言うがまま動くし、皇女がランベスト家に入り皇族とのパイプもそのまま維持できる。
悪くない案かもしれない。
ティナが反省するならその道筋を作ってやってもいいかもな。
正式な夜会が始まるより小一時間程早い時間。
久々に開催される夜会で、出会いを求める若者達が早くも集まり始める。
私もこれから行うティナへの断罪とマルチアとの明るい未来に高揚感を感じつつマルチアを迎えに行き早めに会場に向かう。
会場に着くと友人達が既に集まっていた。
これから行う断罪の舞台は整った。あとはティナが来るのを待つのみだ。
ティナがローライと共に会場に入ると周りが微かに騒ついた。
私はローライのエスコートを受けているティナを見て思わずニヤけてしまう。
ティナは私からの婚約破棄をどう受け止めるだろうか?
もし、自分の行いを悔い改め、万が一でも私に泣いて縋る様なら寛大な心を見せてやろう。そして私の為に動いてもらおう。
しかし、婚約破棄を宣言した私にティナは顔色一つ変えず反論してくる。
本当に可愛げのない高飛車な女だ。
明らかに私を…この私を下に見ている。
私は有能な人間だ。皇女という身分がなければ誰も見向きしないお前に見下される様な男ではない。
ティナの態度に苛立つ自身を落ち着かせるために隣にいたマルチアを抱き寄せると、ティナは明らかに不機嫌な顔つきになる。
それからも私の言う事にことごとく反抗的な態度を取り続けるティナに腹が立って思わず力づくに腕を強く掴む。もう少し力を入れてしまえばこんな細腕折る事すら容易いと思ったが、マルチアの顔が視界に入り思い止まった。
乱暴な真似をしてマルチアを怖がらせたくはない。
「くだらない。もうこんな茶番に付き合ってなんていられません。婚約破棄喜んでお受けしますわ。金輪際マイク様と私は無関係。よろしいですわ。さようなら」
ティナは負け惜しみの様にそれだけ言うと私の手を振り払い早々と夜会会場を1人で出て行った。
おおよそ図星を言われて気不味くなって逃げる様に出て行ったのだろう。
本当にバカな女だ。
面白いのはこれからだというのに…
静まり返る会場の中。
会場内の全員の視線が私とマルチアに集まる。
ここからが私の力の見せ所だ。
この会場にいる全てを自分の味方にしてティナの罪を暴いて更生させる道をつくってやろう。
マルチアが公爵邸に訪ねて来たのに自身の所に全く姿を表さないのを不審に思い探していた所、見られてしまった様だ。ローライによって父上に私とマルチアの関係はすぐに報告された。
話し合いの末、ローライとマルチアの婚約はすぐ破談にする事となった。また、私とマルチアの関係に関しては呆れられたが父上もゴーイン伯爵も深く追及しなかった。
私が父上に言われたことは「やるなら皇女様にバレない様に上手くやれ」だけだった。要は、父上は私にティナと婚姻をしてマルチアは愛妾として抱え込めという事だ。
それでいいのか?とは思ったが、マルチアの父親であるゴーイン伯爵もそれで納得していた。
父上は私に期待をしているから温厚な処置をしてくれたのだと私は信じて疑わなかった。父上とゴーイン伯爵がそれで納得してくれるのであればランベスト公爵家の為に…私の安泰した未来の為にたとえ気持ちがなくてもティナとの婚姻はしておいた方がいいとその時点ではわかっていた。
皇族とのパイプは我が家にとって何よりも甘い蜜だった。
しかし、それからマルチアの態度がおかしくなった。
私から距離を取る様になったのだ。
私はもう近くにマルチアがいない生活は想像できなかった。
何故そんな態度を取るのか?私が尋ねるとマルチアは涙ながらに“愛妾は嫌だ”と伝えてきた。
「マイク様にとって…家の為にティナ皇女様とご結婚される事は重要な事だとわかっておりますが、私は愛妾にはなりたくありません。もし、私がマイク様の愛妾になり、それがティナ皇女様にバレたら私はきっと殺されてしまいますわ。私はマイク様をお慕いしています。でもそんなリスクを背負う勇気はありません。」
涙ながらに伝えてくるマルチアを見て私は自身の思い違いに反省をした。
家も大事だが私にとってマルチアは何にも変え難い存在になっていた。
マルチアが悲しむような事はさせたくない。
マルチアは私のせいで苦しんでいる。
そう思うと喜びと苦しさが私を襲った。
私はマルチアを守りたかった。
守る為にはティナの存在は邪魔者以外の何でもなかった。
そもそもマルチアがティナを怖がるのはティナの普段の行いのせいだ。マルチアの話だとティナはかなり横暴な態度を令嬢達にとっているという。
そんな女が皇女でいいのか?
そんな女と婚姻を結び本当にランベスト家の為になるのか?
皇族とパイプを得る為に必要なのはティナだけでは無い。
正直ティナなんかよりメイル陛下に何とかして近づいた方がいい。
逆にティナの行動を皆んなに知らしめてそれを私が更生させて皇家に恩を売るのもいいのでは無いだろうか…
私はティナと婚約破棄をする事を心に決めてマルチアにも伝えた。
マルチアは私の事を…ランベスト公爵家の事を案じてくれたが、マルチアのその心が嬉しくて私の決意は迷いなく固まった。
そうと決まればどう婚約破棄をするか…
ティナの本性を大勢の人間に知らしめるにはそれなりの舞台が必要だ。
私が色々と考えてると、父上から当家で夜会を開催するという話をされた。
前皇帝が崩御されてから国中が喪に服していた為、華やかな夜会等は自粛されていたが、既に皇帝崩御から半年が過ぎて新皇帝の地盤もしっかりとしてきた。前皇帝の友人である父上が夜会を開催して喪を明けようという事らしい。
絶好のチャンスだと思った。
私は友人達にも私の決意を話すと、皆が協力的だった。
マルチアも最初こそ私の決意に遠慮していたが、私の気持ちが本物だとわかってくれたら嬉しそうにしてくれた。
そこから私は入念に計画を練った。
両親には念の為この計画は言わない方が良いだろう。
特に、父上は自身が手に入れた皇女と私の婚約に並々ならない思いをもっている。
でもこの婚約が上手くいったとしても、傲慢で高飛車な姿を隠したティナが本性を現しこのランベスト公爵家をダメにすると知ったら父上も考えを改めるだろう。
全てが上手く行けば私がやった事に両親も何も言わないはずだ。
私が早く気づく事が出来て良かったと言う訳だ。
私とマルチアに皆が感謝をするだろう。
そんな未来に私は笑いが止まらなくなった。
夜会当日。
私はティナへの迎えとエスコートをローライに任せた。
ローライは流石に難色を示したが、「ランベスト公爵家の者として長男の命を聞けないのか?」と睨みを効かせたらオドオドとティナを迎えに行った。
ローライはマルチアを私に取られた癖に特に悔しがりもせず、怒りもせず、いつもの様に部屋に篭っていた。
一体何をしているのやら…
感情を出さず、何を考えているか全く分からないローライの態度には本当に腹が立つ。
もうこの際、ティナとローライで婚姻を結ばせてしまえばいいのではないか?ローライは私が言うがまま動くし、皇女がランベスト家に入り皇族とのパイプもそのまま維持できる。
悪くない案かもしれない。
ティナが反省するならその道筋を作ってやってもいいかもな。
正式な夜会が始まるより小一時間程早い時間。
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私もこれから行うティナへの断罪とマルチアとの明るい未来に高揚感を感じつつマルチアを迎えに行き早めに会場に向かう。
会場に着くと友人達が既に集まっていた。
これから行う断罪の舞台は整った。あとはティナが来るのを待つのみだ。
ティナがローライと共に会場に入ると周りが微かに騒ついた。
私はローライのエスコートを受けているティナを見て思わずニヤけてしまう。
ティナは私からの婚約破棄をどう受け止めるだろうか?
もし、自分の行いを悔い改め、万が一でも私に泣いて縋る様なら寛大な心を見せてやろう。そして私の為に動いてもらおう。
しかし、婚約破棄を宣言した私にティナは顔色一つ変えず反論してくる。
本当に可愛げのない高飛車な女だ。
明らかに私を…この私を下に見ている。
私は有能な人間だ。皇女という身分がなければ誰も見向きしないお前に見下される様な男ではない。
ティナの態度に苛立つ自身を落ち着かせるために隣にいたマルチアを抱き寄せると、ティナは明らかに不機嫌な顔つきになる。
それからも私の言う事にことごとく反抗的な態度を取り続けるティナに腹が立って思わず力づくに腕を強く掴む。もう少し力を入れてしまえばこんな細腕折る事すら容易いと思ったが、マルチアの顔が視界に入り思い止まった。
乱暴な真似をしてマルチアを怖がらせたくはない。
「くだらない。もうこんな茶番に付き合ってなんていられません。婚約破棄喜んでお受けしますわ。金輪際マイク様と私は無関係。よろしいですわ。さようなら」
ティナは負け惜しみの様にそれだけ言うと私の手を振り払い早々と夜会会場を1人で出て行った。
おおよそ図星を言われて気不味くなって逃げる様に出て行ったのだろう。
本当にバカな女だ。
面白いのはこれからだというのに…
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