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そんなマルク様を見てサムル王太子殿下はフッと笑い、私の前を颯爽に通り過ぎていく。
そのサムル王太子殿下の後ろを何人かの生徒が付いていく。
次々と私の前を通り過ぎるサムル王太子殿下の一行。
その中にいた1人の男性に私の視線は釘付けになる。
記憶の中にある金色の綺麗な髪…
私の知っている彼とは全く違う。
でも、面影がある。
…アロン
アロンだ。
自分の周りがスローモーションの様になる。
あまりの変わり様に一瞬、目を疑ってしまう。
私の記憶の中にいるアロンとは全く違う。
でも、見間違うはずがない。
成長したアロンだ。
見上げるほどに伸びた身長。
シュッとした男性らしい骨格。
以前は少し長めに揃えられていた金髪は短く切り揃えられていて、昔は付けていなかった眼鏡をかけている。
アロンは昔から美少年で…でも可愛らしさがある人だった。
でも、今のアロンは一言で言って物凄くカッコ良くなっている。
昔とは全く違うアロンから目が離せなくなる。
私の前を通り過ぎるアロンをジッと見つめていると、不意にアロンがこちらに視線を向けた。
何をするでもなく、何の反応もなくアロンの視線はすぐに私から離れてサムル王太子殿下と共に先へ行く。
ほんの一瞬の事だったと思う。
でも、その時、時間が止まった様な感覚だった。
何故だかわからないけど、感情が高ぶって涙が出そうになる。
『ねぇ。見て。ハイセレクトの皆様が揃っていたわ』
『凄いっっ』
『ハイセレクトの方々が揃って見れるなんてレアだわ』
『素敵ー』
『やっぱハイセレクトの方々は違うな』
『俺も頑張れば…』
『いや。お前じゃ無理だろ。』
『ハイセレクトの皆様はレベルが違すぎる』
サムル王太子殿下達が通り過ぎると同時に周りの生徒が興奮を口にする。
「ハイセレクト?」
私は涙をグッと堪えて、聞きなれない言葉に反応する。
「学園代表者の事です」
隣にいたエリーさんがすかさず答えてくれる。
「代表者?」
「この学園の各学年の成績3位以内の者の名称です。学園内の活動の一端を担っていて、今回の入学式の準備にも関わっています。一応私も入っているのですよ」
そう言ってエリーさんは襟元のピンを見せる。
「ゴールドの台座に1年は『黄色』2年は『青』3年は『緑』4年は『赤』の学年カラーの装飾がされていて、学年トップはダイヤ。2位がエメラルド。3位がルビーの石が組み込まれています。私は赤い装飾のエメラルドを保有しているので4年の2位です」
4年の2位…サムル王太子殿下の次って事ですよね。
ローライ様の言葉を疑っていた訳ではありませんが、実物を見て納得です。
エリーさんは本当に優秀な方だったのですね。
「そこにいるローランもハイセレクトの1人ですよ」
エリーさんの指差す先のローラン様の方をチラリと見る。
気にして見なければ分からないけど、確かにローラン様の襟元にも赤い石のピンが付けられていた。
「っと、話はその位にして私たちも早く行きましょう。またサムルに怒られちゃうわ」
エリーさんは手をパチンと叩いて、マルク様やローライ様に聞こえる位の大きな声で言う。
「ええ…」
先に進もうとするエリーさんに私が着いて行こうとすると、急にガシッと手首を掴まれる。
驚いて後ろを振り向くと、マルク様が先程よりも不機嫌な顔を私に向けている。
「私の手を煩わせるなと言っているだろう?」
「…はい?」
「共に行くと言ったであろう?それに義兄上に対してあんな態度…」
サムル王太子殿下にあんな態度?
私、何かやらかしましたか?
「とにかく、俺とお前は順調な婚約者同士だ。いいな」
「…はい…かしこまりました」
良くわからないけど、これ以上マルク様の機嫌を損ねたくないからとりあえずコクリと頷いた。
そのサムル王太子殿下の後ろを何人かの生徒が付いていく。
次々と私の前を通り過ぎるサムル王太子殿下の一行。
その中にいた1人の男性に私の視線は釘付けになる。
記憶の中にある金色の綺麗な髪…
私の知っている彼とは全く違う。
でも、面影がある。
…アロン
アロンだ。
自分の周りがスローモーションの様になる。
あまりの変わり様に一瞬、目を疑ってしまう。
私の記憶の中にいるアロンとは全く違う。
でも、見間違うはずがない。
成長したアロンだ。
見上げるほどに伸びた身長。
シュッとした男性らしい骨格。
以前は少し長めに揃えられていた金髪は短く切り揃えられていて、昔は付けていなかった眼鏡をかけている。
アロンは昔から美少年で…でも可愛らしさがある人だった。
でも、今のアロンは一言で言って物凄くカッコ良くなっている。
昔とは全く違うアロンから目が離せなくなる。
私の前を通り過ぎるアロンをジッと見つめていると、不意にアロンがこちらに視線を向けた。
何をするでもなく、何の反応もなくアロンの視線はすぐに私から離れてサムル王太子殿下と共に先へ行く。
ほんの一瞬の事だったと思う。
でも、その時、時間が止まった様な感覚だった。
何故だかわからないけど、感情が高ぶって涙が出そうになる。
『ねぇ。見て。ハイセレクトの皆様が揃っていたわ』
『凄いっっ』
『ハイセレクトの方々が揃って見れるなんてレアだわ』
『素敵ー』
『やっぱハイセレクトの方々は違うな』
『俺も頑張れば…』
『いや。お前じゃ無理だろ。』
『ハイセレクトの皆様はレベルが違すぎる』
サムル王太子殿下達が通り過ぎると同時に周りの生徒が興奮を口にする。
「ハイセレクト?」
私は涙をグッと堪えて、聞きなれない言葉に反応する。
「学園代表者の事です」
隣にいたエリーさんがすかさず答えてくれる。
「代表者?」
「この学園の各学年の成績3位以内の者の名称です。学園内の活動の一端を担っていて、今回の入学式の準備にも関わっています。一応私も入っているのですよ」
そう言ってエリーさんは襟元のピンを見せる。
「ゴールドの台座に1年は『黄色』2年は『青』3年は『緑』4年は『赤』の学年カラーの装飾がされていて、学年トップはダイヤ。2位がエメラルド。3位がルビーの石が組み込まれています。私は赤い装飾のエメラルドを保有しているので4年の2位です」
4年の2位…サムル王太子殿下の次って事ですよね。
ローライ様の言葉を疑っていた訳ではありませんが、実物を見て納得です。
エリーさんは本当に優秀な方だったのですね。
「そこにいるローランもハイセレクトの1人ですよ」
エリーさんの指差す先のローラン様の方をチラリと見る。
気にして見なければ分からないけど、確かにローラン様の襟元にも赤い石のピンが付けられていた。
「っと、話はその位にして私たちも早く行きましょう。またサムルに怒られちゃうわ」
エリーさんは手をパチンと叩いて、マルク様やローライ様に聞こえる位の大きな声で言う。
「ええ…」
先に進もうとするエリーさんに私が着いて行こうとすると、急にガシッと手首を掴まれる。
驚いて後ろを振り向くと、マルク様が先程よりも不機嫌な顔を私に向けている。
「私の手を煩わせるなと言っているだろう?」
「…はい?」
「共に行くと言ったであろう?それに義兄上に対してあんな態度…」
サムル王太子殿下にあんな態度?
私、何かやらかしましたか?
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