本編を読んでた時は、マリーナの魅了によってアエリアの努力が無駄になりかけたりしたので、アエリアのことが可哀想だと思っていました。
しかし、番外編のマリーナsideの話を読んで、マリーナ(と魔女のリア) が自身の望みを叶えるために、魅了で周囲の男性を操っていたことは確かに悪いことだったけど、マリーナを闇堕ち系メンヘラちゃん化させた犯人である、エリックが一番悪いと思いました。

その理由は、一言で言うと「無知は罪」。
幼い頃のマリーナにとって、エリックとキスすることは当たり前で、エリックのことが大好きな彼女にしてみれば、大好きな彼とキスしているのだから両想いだと思っていた。それなのに、突然「大切な人とすることだから、もうしちゃダメ」なんてことを言われてしまい、更には彼の方から自分と距離を取られてしまい、挙句の果てに彼の実妹であるアエリアとは、アエリアが生まれてからずっと一緒にいる。
さらに言えば、｢兄妹だから結婚できない」と彼は言っているが、マリーナにしてみれば「自分と彼は、少ししか血が繋がっていない。だから、別に結婚しても問題ないはず」と思っている。
何より、エリックがマリーナと距離を取る際に、マリーナに対する自身の気持ちを全く伝えていないから、アエリアが生まれてから彼女とずっと一緒にいるエリックを見ている内に、｢大好きなエリックお兄さまをアエリアに盗られた」とマリーナが思うようになっても無理はない。

そういうわけで、私は「エリックが一番悪い」と思っています。

ところで、番外編のマリーナside(2)の後の彼女を主人公とした話を、今やってる続編とは別の話で出す予定はありませんか？
やったことに対する罰は自業自得としか言いようがありませんが、それに至るまでの背景を考えると彼女があまりに不憫なので、彼女を寂しさから解放させてあげたいので、どうかよろしくお願いします。

誤字報告

パッと出の女✕→ぽっと出の女◯

功を成す✕→功を奏す◯

最後まで一気見しました。辛口感想ですいません。正直アエリアが自分に酔っている印象がありました。幼い頃から婚約者が決まって、好きでもない王子の王妃教育して家族とも満足に関われない自分可哀想。家族は姉ばかりチヤホヤ妬ましい...って、自分からろくに関わらなかった事を思い込みで壁を作って遠ざけて、嫌な事は口に出さず思い込みで処理...兄と出掛ける約束にしろ、ドレス然り一言いえば済む話を黙って一方的に期待して、駄目な結果は鬱屈と口をつぐむ察してちゃん系ヒロイン。挙げ句に長年連れ添った婚約者よりも、ひと目あった皇帝に恋が芽生える速さよ。しかも、ダンスのお誘いにオッケイは浅慮ですよ。王子の婚約者の自覚が薄いです。ドレスも少ししか着てないからリメイクすればOKは酷い。一歩間違えば公爵家にはドレスを買う資金も無く。王子からは蔑視されてると、他の貴族に勘ぐられても仕方ないですよ。父親には話そうよ。私にもプライドって何それ、自分の気持ちが一番ですか。さながら男女逆転した「真実の愛」ってやつですね。演者の男女が変わるだけでハッピーエンドになるとは、読んでいて驚きの連続です。それと、帝国の家臣から嫌味の下りですが、このドイル国は帝国の属国ですか？　復興の下りから気になっていましたが（王子に対して馴れ馴れしい上に、皇帝に初恋お目出度う発言等々。婚約者奪わせる気満々ですか？　隣国の王族の婚約者ですよ。候補じゃない）また、宴では王族が出迎えているにも関わらず、嫌味とは考えられないレベルの不敬の数々。しかもダンスのお誘い&アエリア了承の件暴露...これでは王子が哀れですねそりゃ病みますよ。皇帝は兎も角、付き人まで王子を軽視してますし、何より支えのアエリアは何もいってくれないとくれば...。何はともあれ書籍化おめでとう御座います。