召喚されたら【忌み子】でした。〜処刑から逃げ出して仲間と神探しの旅に出ています探さないでください〜

クリオネ

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二十二話 ゴブリン退治

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私達は街を出てゴブリンがいる場所まで向かった。とてもきれいな草原の道を歩いているととても爽やかな風が流れて気分がいい。

「あっ。」

「どうした。」

「そういえば私、スピカに私が異世界召喚されたって知らないんだった。」

「そうだったのか。てっきり話してるかと思った。」

(なにそれ‼ディルって異世界召喚されてきたの!?)

「あ、聞こえちゃったか。そうだよ、私異世界召喚されて来たら【忌み子】があって速攻で捨てられたの。おかしな話だよね。だから顔も体も変えたの、バレるわけにはいかないからね。」

(なるほど....だから常識が無い発言を度々するのね....)

「そこ⁉」

もうちょっとなんというか....難しいことを言うかと思ったのに全然違った。まぁ常識が無い理由を話せたとして良しとしようじゃないか。
そこからしばらくふつーに話をしながら歩いていると案外すぐにギイギイとなく声がし始めた。私とレイド兄さんは警戒をし、スピカは私の肩に座った。ずっと飛んでればいいのになんでだろ。そこからとりあえずその鳴き声がゴブリンであることを確認してからゴブリンたちの周りを一周し、数を確認すると15匹いた。ゴブリンたちが草原のど真ん中に家を建てていた。
私とレイド兄さんは一旦集まってゴブリンに見つからないようにしゃがみこんだ。

「15匹か....めんどいな。」

レイド兄さんが面倒くさそうな目でゴブリンを見ている。

「めんどいって....まぁAランクともなれば朝飯前なんだろうけど...」

私はレイド兄さんを呆れた目で見る。

「めんどいからディル、やってみろ魔法でも短剣でも何でもいいぞ。」

レイド兄さんがゴブリンの家を指差しながらこっちを見てきた。

「勝手だなぁ....あっ、そうだ。せっかく出し前に失敗した魔法をやってみたら良いテストになるかも。」

(何の魔法をやるのよ?)

私は手に黒の光を集め始めた。

「森をぐちゃぐちゃにしたやつ。」

私はちょっと歯を見せてキラッとした顔でスピカを見た。

(え"っ)

スピカは何かを察したように私の肩から後ろに飛んだ。
私は溜まったであろう黒の光をゴブリンの家に向けて手を出す。頭の中で新しくイメージし直した『あれ』がある。それは思いっきり日本語を英語にした厨二病な名前だ。

『シャドウスピア』

私がそう言うとゴブリンたちの影から一本の悪魔がなんか使いそうな槍が出で、そのままゴブリンたちを串刺しにした。15匹全部が家の外にいる訳ではなかったので多分残りは家の中にいるんだろう。というか改良してから初めてやったけどいいね、これ。まさかの1発でした。

「どう?すごいっしょ‼」

私はレイド兄さんとスピカの方を交互にドヤ顔で見た。スピカはゆっくりと私に近づいてきてレイド兄さんは顔を手で隠してため息をついている。また自分やばいことをやったってこと⁉

「なるほどな....〘陰〙て呼ばれるわけだ。恐れるのも無理はないか...いや、でもそれはディル自身のレベルが関係あるのか....?」

「まっ....まぁでもさゴブリン倒せたし....ね?」

(....そうね。けど色々規格外なのはわかっていたつもりだったけどここまでとはね....)

「わかった‼わかったから‼とりあえず倒したものは仕方ないんだし、さっさとゴブリンの耳?だっけ?をとって、ギルドに帰ろう‼」

そう私が言うと二人はちょっと笑ってゆっくりと立った。

「そうだな。早く耳を切り取ろうか。」

そして私達は慎重にゴブリンが死んだことを確認して耳を次々に切り取っていく、レイド兄さんは手慣れているように切り取っていったけど私はグロくて薄目にしながら切り取っていた。いつか私もこのグロい光景が慣れてしまうのかなと思うと怖い。そんなこんなでサクサクと15匹いたゴブリンの耳を取り、私達は数を確認するためにゴブリンの集落に集まっていた。

「12..13..14..15匹。うん。ちゃんと15匹だね。早くギルドに戻ろう?暗くなるのはゴメンだし。」

「同意見だ。」

(長居する必要も無いしね。)

そうして戻ろうと動き出すと何やら私達が来た方向から足音が聞こえる多分だけどこちらに向かって。レイド兄さんはすぐさま私の前に立ち、剣をいつでも抜けるように構えた。足音はゆっくりと近づいていき、姿が見え始めた。
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