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四十五話 タイル
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あーッ‼長いッ‼スピカが連れてきた道よりも長いんじゃないの⁉長すぎてだいぶ精神に来て疑心暗鬼になってるからこうでもしないとやってけないんですけど⁉
「....次は、どっち....?」
私は服を破って作った紐を霧の中に突っ込む、私が来た道は強風では無い、だから精神面は別だけど体力は削られないからそれだけが幸いだった。
「....右か。」
私は拙い文字でメモをとった。渡り歩けだからもしかしたら来た道を戻らないと行けない可能性だってある。本当はどこまで歩いたら良いか分かったら風とか無視して突っ込みたいけど、どこまでかもわからないかし、まずそれをやったら絶対にこの霧と風は止まないから、進むしか方法はない。
「どんぐらいタイル踏んだっけ....」
私は立ち止まってメモに書いてあるタイルの進み順を数える。
「73個か。....あとどれぐらい?」
終わりの見えない道に気が遠のいて今にも諦めそうだった。そんな私の心を動かすのはここまで連れてきてくれたレイド兄さんとスピカだった。
「....進もう。」
二人の期待を裏切らない為にも。
―――私はたった今60回目の間違ったタイルを踏んだ。別に間違ったからどうなるって事では無いけど強いてゆうなら間違ったら風の刃が飛んでくるだけかな...?いや、それが
間違った代償かな?最初は間違ってしまったら避けていたがもう避ける気力もなかった。
「痛っ...‼」
風の刃が私の皮膚を切る。最初は魔法で止血していたけどタイルの方に集中したいので止血はしなかった。そしてそのまま少し赤い液体が付着しているメモに間違ったタイルを記す。
「これでよし。」
そして風を確認して前に一歩踏み出した。
「――ディル?」
霧がいつの間にか晴れ、目の前にはレイド兄さんとすでに起きていたスピカがいた。
(ディル‼)
スピカはパッと顔を明るくさせ飛びついてきた。レイド兄さんは目を丸くさせたままだった。
「どうして――
私がレイド兄さんの元へ行こうと前に行く直前、目の前が強烈な光で真っ白になった。
光が落ち着いてきて目を開けると灰色の霧が晴れ、穏やかな風が流れた。
「晴れた....ッ‼ディル‼お前なんでそんなに血だらけなんだよ!」
レイド兄さんが最初空を見ていたがすぐに私の方を見て近寄る。
(えっ?あっ⁉そうじゃない‼)
私は頬に垂れた血が気持ち悪くなったので袖で拭いた。
「大丈夫だよ。死なないし。」
(死なないって....)
『貴方を癒す光よ私の願いあなたの願いは私が叶えます。そして彼女を傷を癒して下さい。ハイヒール』
私の身体を薄い桃色の光が包み込んで私の傷を治していく。
「ありがとう。何気ちょっと気持ち悪かったんだ。」
レイド兄さんが私の肩を強く掴む。
「馬鹿野郎‼たくさん切り傷つけといて⁉やつれていて⁉死なないし⁉馬鹿かお前は‼」
「えっ?あっ、えっと....」
すると前に大きな門があり、その扉が開き始めた。
「あっ、ほら!扉の中に入らないと!」
私は怒られたことによっての後ろめたさでレイド兄さんから逃げてしまった。
でもその瞬間、目の前が真っ暗になった―――
「....次は、どっち....?」
私は服を破って作った紐を霧の中に突っ込む、私が来た道は強風では無い、だから精神面は別だけど体力は削られないからそれだけが幸いだった。
「....右か。」
私は拙い文字でメモをとった。渡り歩けだからもしかしたら来た道を戻らないと行けない可能性だってある。本当はどこまで歩いたら良いか分かったら風とか無視して突っ込みたいけど、どこまでかもわからないかし、まずそれをやったら絶対にこの霧と風は止まないから、進むしか方法はない。
「どんぐらいタイル踏んだっけ....」
私は立ち止まってメモに書いてあるタイルの進み順を数える。
「73個か。....あとどれぐらい?」
終わりの見えない道に気が遠のいて今にも諦めそうだった。そんな私の心を動かすのはここまで連れてきてくれたレイド兄さんとスピカだった。
「....進もう。」
二人の期待を裏切らない為にも。
―――私はたった今60回目の間違ったタイルを踏んだ。別に間違ったからどうなるって事では無いけど強いてゆうなら間違ったら風の刃が飛んでくるだけかな...?いや、それが
間違った代償かな?最初は間違ってしまったら避けていたがもう避ける気力もなかった。
「痛っ...‼」
風の刃が私の皮膚を切る。最初は魔法で止血していたけどタイルの方に集中したいので止血はしなかった。そしてそのまま少し赤い液体が付着しているメモに間違ったタイルを記す。
「これでよし。」
そして風を確認して前に一歩踏み出した。
「――ディル?」
霧がいつの間にか晴れ、目の前にはレイド兄さんとすでに起きていたスピカがいた。
(ディル‼)
スピカはパッと顔を明るくさせ飛びついてきた。レイド兄さんは目を丸くさせたままだった。
「どうして――
私がレイド兄さんの元へ行こうと前に行く直前、目の前が強烈な光で真っ白になった。
光が落ち着いてきて目を開けると灰色の霧が晴れ、穏やかな風が流れた。
「晴れた....ッ‼ディル‼お前なんでそんなに血だらけなんだよ!」
レイド兄さんが最初空を見ていたがすぐに私の方を見て近寄る。
(えっ?あっ⁉そうじゃない‼)
私は頬に垂れた血が気持ち悪くなったので袖で拭いた。
「大丈夫だよ。死なないし。」
(死なないって....)
『貴方を癒す光よ私の願いあなたの願いは私が叶えます。そして彼女を傷を癒して下さい。ハイヒール』
私の身体を薄い桃色の光が包み込んで私の傷を治していく。
「ありがとう。何気ちょっと気持ち悪かったんだ。」
レイド兄さんが私の肩を強く掴む。
「馬鹿野郎‼たくさん切り傷つけといて⁉やつれていて⁉死なないし⁉馬鹿かお前は‼」
「えっ?あっ、えっと....」
すると前に大きな門があり、その扉が開き始めた。
「あっ、ほら!扉の中に入らないと!」
私は怒られたことによっての後ろめたさでレイド兄さんから逃げてしまった。
でもその瞬間、目の前が真っ暗になった―――
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