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第五章 ハッピーエンド
本当は
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「......来たよ、とっととルヒトを返して。」
私はもう怒りを忘れて無になっていた。こんなにもたくさん人をいきなり殺したからだからかもしれないし怒りを超えたからかもしれない。とにかくよくわからなかった。
「.....ふむ、まあいいでしょう。私と一緒に踊りましょう勝ち負けありで、つまりは殺したほうが勝ちという事です。ふふふ、楽しめそうだ~」
そうしてピリッとした空気の中剣を抜いた。私は早く終わらしたかったのですぐに切りかかった。だけどひょいと避けた。....その後何度か切りかかったがまるで踊っているように軽々しく体を持ち上げて躱していた。殺し合いの中で踊っていた。
あれからもう2,3回切りかかって弱点を見つけた。着地してからすぐに移動するが着地するときは律儀に両足を床につけていることだ。そうしていたら動くときに少しのスキが生まれる。私はそこを狙った。チャンスは1回きりだ失敗すれば私がそこを狙っていることがバレてしまうからだ。それにもう息も上がっている。
私は息が落ち着いたタイミングで切りかかった。案の定躱したので私はすかさず剣をむけて切った。勝負は一瞬だった。背中をざっくり切ったので吐血して倒れ込んだ。だけどかすかに息があって苦しそうだった。だけどこれであとはとどめを刺せばすべてが終わる。
「...流石、あの方の力を借りただけあって凄まじい剣さばきでしたね。......これでよろしかったでしょうか?......ガウル様改めラート・トライゾン様、.....ふっ、残念ながら私はここまでの様です。それではラート様に祝福があらんことを願って....」
私は固まった。何も考えられなくなっていた。一番隣りにいて一緒に復讐した一番信頼できる仲間が敵とは信じられなかった。
「どうした。『我が主よ?』はぁ、まあいいタイミングかもな、我の下僕は全員殺されてしまったわけだしな。」
そう言うと青年の死体があるところへ行き、懐を探して薬を取った。そして器用に前足を使って薬を飲んだ。すると狼だったのが長身の筋肉質で黒髪の男が出てきた。
「ガ....ガウル?嘘だよな?ガウル?敵じゃないよな?仲間だよな?」
そう言うとガウルはため息をつきながら奥の部屋へと向かっていったので私はすぐにガウルを追いかけた。するとさっきまで薄暗かった部屋にドアが着いていてそこに入るととても眩しかった。私は驚いてあたりを見回すと奥の真ん中に赤い椅子が置いてあった。そう、例えるなら王が座るような椅子に...。
「ようこそ。パーティー会場へ。まず自己紹介をさせていただきます。【ガウル】改め【ラート・トライゾン】と申します。まあ別に覚えなくても平気です。もう先に言っておきますが私が本当の首謀者です。さっきのは影武者だと捉えてくれれば幸いです。つまり私はあの顔写真にも載っていない《31人目》になります。」
…そんな.....31人目がガウル?私は明るい部屋がとても暗く見えた。本当の首謀者が目の前に、しかも一番信頼して旅を共にしてきたガウルが?....私は膝から崩れ落ちた。裏切られたのだ。しかも今思えばこちらの情報は筒抜けだったと言うことだ。私が崩れ落ちたのを確認してから...ラート・トライゾンは椅子の隣にあった紐を引っ張った。
すると後ろのカーテンが上がってルヒトが出てきた。手を後ろに交差して手錠をかけられて壁に鎖でつながっている。私は大声で名前を呼んだ。そしたらルヒトも目が覚めたようで私は心底ほっとした。そして私はルヒトの無事を確認してすぐにラート・トライゾンに切りかかったがすぐに弾き飛ばされ、瓦礫に埋もれてしまい見動きが取れなくなってしまった。それを見てルヒトは私の名前を呼んだが、ラートが遮った。
「じゃあ、ルヒト、質問をしよう。ロークのことは何処まで知ってる?」
「僕はロークのことも知りませんにアネモネも知りません。約束しましたから。」
ときっぱり言った。そう言うとラートはボソッと何も知らないんだなと言ったように聞こえた。
「じゃあ俺が知ってる限りだけど話そうか。アネモネ・アリウムの過去の話。」
私はもう怒りを忘れて無になっていた。こんなにもたくさん人をいきなり殺したからだからかもしれないし怒りを超えたからかもしれない。とにかくよくわからなかった。
「.....ふむ、まあいいでしょう。私と一緒に踊りましょう勝ち負けありで、つまりは殺したほうが勝ちという事です。ふふふ、楽しめそうだ~」
そうしてピリッとした空気の中剣を抜いた。私は早く終わらしたかったのですぐに切りかかった。だけどひょいと避けた。....その後何度か切りかかったがまるで踊っているように軽々しく体を持ち上げて躱していた。殺し合いの中で踊っていた。
あれからもう2,3回切りかかって弱点を見つけた。着地してからすぐに移動するが着地するときは律儀に両足を床につけていることだ。そうしていたら動くときに少しのスキが生まれる。私はそこを狙った。チャンスは1回きりだ失敗すれば私がそこを狙っていることがバレてしまうからだ。それにもう息も上がっている。
私は息が落ち着いたタイミングで切りかかった。案の定躱したので私はすかさず剣をむけて切った。勝負は一瞬だった。背中をざっくり切ったので吐血して倒れ込んだ。だけどかすかに息があって苦しそうだった。だけどこれであとはとどめを刺せばすべてが終わる。
「...流石、あの方の力を借りただけあって凄まじい剣さばきでしたね。......これでよろしかったでしょうか?......ガウル様改めラート・トライゾン様、.....ふっ、残念ながら私はここまでの様です。それではラート様に祝福があらんことを願って....」
私は固まった。何も考えられなくなっていた。一番隣りにいて一緒に復讐した一番信頼できる仲間が敵とは信じられなかった。
「どうした。『我が主よ?』はぁ、まあいいタイミングかもな、我の下僕は全員殺されてしまったわけだしな。」
そう言うと青年の死体があるところへ行き、懐を探して薬を取った。そして器用に前足を使って薬を飲んだ。すると狼だったのが長身の筋肉質で黒髪の男が出てきた。
「ガ....ガウル?嘘だよな?ガウル?敵じゃないよな?仲間だよな?」
そう言うとガウルはため息をつきながら奥の部屋へと向かっていったので私はすぐにガウルを追いかけた。するとさっきまで薄暗かった部屋にドアが着いていてそこに入るととても眩しかった。私は驚いてあたりを見回すと奥の真ん中に赤い椅子が置いてあった。そう、例えるなら王が座るような椅子に...。
「ようこそ。パーティー会場へ。まず自己紹介をさせていただきます。【ガウル】改め【ラート・トライゾン】と申します。まあ別に覚えなくても平気です。もう先に言っておきますが私が本当の首謀者です。さっきのは影武者だと捉えてくれれば幸いです。つまり私はあの顔写真にも載っていない《31人目》になります。」
…そんな.....31人目がガウル?私は明るい部屋がとても暗く見えた。本当の首謀者が目の前に、しかも一番信頼して旅を共にしてきたガウルが?....私は膝から崩れ落ちた。裏切られたのだ。しかも今思えばこちらの情報は筒抜けだったと言うことだ。私が崩れ落ちたのを確認してから...ラート・トライゾンは椅子の隣にあった紐を引っ張った。
すると後ろのカーテンが上がってルヒトが出てきた。手を後ろに交差して手錠をかけられて壁に鎖でつながっている。私は大声で名前を呼んだ。そしたらルヒトも目が覚めたようで私は心底ほっとした。そして私はルヒトの無事を確認してすぐにラート・トライゾンに切りかかったがすぐに弾き飛ばされ、瓦礫に埋もれてしまい見動きが取れなくなってしまった。それを見てルヒトは私の名前を呼んだが、ラートが遮った。
「じゃあ、ルヒト、質問をしよう。ロークのことは何処まで知ってる?」
「僕はロークのことも知りませんにアネモネも知りません。約束しましたから。」
ときっぱり言った。そう言うとラートはボソッと何も知らないんだなと言ったように聞こえた。
「じゃあ俺が知ってる限りだけど話そうか。アネモネ・アリウムの過去の話。」
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