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追究編
緊急事態発生!!
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教室では丁度先生が来たところだった
私はそこでやっと一息つく
『何だったんだろう?さっきのは・・・』
疑問に思い極力隣の危険人物を見ないように心に決める
しかし、早くもそんな決意は打ち砕かれた
「ねぇ、教科書見せてくれない?今日忘れたんだ」
断るとまた何をされるのか分からないので仕方なく無言で教科書を2人の間に置いた
「酷く素っ気ないね。さっきはあんなに密着していたのに。ちょっと傷つくな~」
そんな言葉をすぐに流せるほど私はすでに冷静さに欠けていた
「そっそれは、あんたが勝手にっ・・・!」
気づくと椅子から思わず立ち上がってしまっていた
後の祭りとはまさにこのことだろう
訝しげに先生がこちらを向いた
「どっ、どうしたんだいきなり」
何も言えず顔を真っ青にして突っ立ていると隣から声が聞こえた
「先生、彼女気分が悪いみたいなので保健室に連れて行っていいですか?」
私の代わりに答え、いつ立ったのかさりげなく肩に手を回された
「確かに、少し顔色が悪そうだな」
先生が答えた途端に彼は一瞬でその場の空気を支配した
「それでは、彼女を僕が保健室まで連れて行きますので」
肩に回されていた手が口をパクパクさせている私を有無を言わせずに押して行く
『えっ?え~!』
廊下を歩きながら一向に離れてくれそうもない彼に半分諦めを見せながらため息を吐く
しばらくして保健室の中に入ったが先生の姿が見当たらなかった
「あれ?先生どこに行っちゃったんだろう・・・」
先生の姿が無いかキョロキョロしながら彼の方を見ると何かメモの様な紙を持っていた
「ねえ、それ何?」
問いかけると彼は私の方をチラッと見てからその紙を渡してきた
「先生から僕へのラブレター」
「はぁっ!?」
急いで受け取った紙には文字が書かれており読んでみた
『生徒の付添で病院に行ってきます。用がある生徒は記録用紙に書いておいてください』
「ただのお知らせじゃない!!」
しかし、ここで1つ気づいたことがある・・・
つまりは、今ここにいるのは彼と私だけだった
さっきのこともあって思わず保健室から逃げようと画策したが、外に出る前に彼が私の意図に感づいて唯一の出口を塞いだ
「あの・・・何ですか?」
「何ってもちろん君がここから逃げないように」
彼は当たり前のように私をそのまま元の位置に戻した
「君がいなくなったら僕がここにいる意味をなくしてしまう。さすがの僕もそれは少し困る」
確かに来てすぐに帰れば不審に思われる
そのことに妙に納得させられ、仕方なくここにいることにした
しかし、事件は起きた
私は名目上気分が悪いということになっていたのでベッドに横にさせられる
そのすぐ傍に彼が座って看病という名の監視をしていた
当然私は危険人物である彼に背を向けて寝る
そんな中突然彼は立ち上がりすぐ近くの窓に向かった
今の季節もう春とは言え4月と言うのはまだまだ肌寒かったためだろう
それにもかかわらず窓が開いているというのは運命のいたずらとしか言えなかった
そしてそれに気づいた彼は開いていた窓を閉めようと窓枠に手を伸ばした
その時、彼が閉めようとした窓の隙間から何かが飛んできて彼の頭に命中した
私は後ろで何かが倒れる音を聞き、頭から血を流して倒れている彼を見て驚く
頭から流れる血はまるで花開くときのように徐々に広がって行く
それを呆然と見ている私はただ目を見開いて固まっていることしかできなかった
そうあの時のように・・・
______________________________________
ここまで読んで下さりありがとうございました
ユリちゃんファイト!って応援したくなります!
次回は明日です
私はそこでやっと一息つく
『何だったんだろう?さっきのは・・・』
疑問に思い極力隣の危険人物を見ないように心に決める
しかし、早くもそんな決意は打ち砕かれた
「ねぇ、教科書見せてくれない?今日忘れたんだ」
断るとまた何をされるのか分からないので仕方なく無言で教科書を2人の間に置いた
「酷く素っ気ないね。さっきはあんなに密着していたのに。ちょっと傷つくな~」
そんな言葉をすぐに流せるほど私はすでに冷静さに欠けていた
「そっそれは、あんたが勝手にっ・・・!」
気づくと椅子から思わず立ち上がってしまっていた
後の祭りとはまさにこのことだろう
訝しげに先生がこちらを向いた
「どっ、どうしたんだいきなり」
何も言えず顔を真っ青にして突っ立ていると隣から声が聞こえた
「先生、彼女気分が悪いみたいなので保健室に連れて行っていいですか?」
私の代わりに答え、いつ立ったのかさりげなく肩に手を回された
「確かに、少し顔色が悪そうだな」
先生が答えた途端に彼は一瞬でその場の空気を支配した
「それでは、彼女を僕が保健室まで連れて行きますので」
肩に回されていた手が口をパクパクさせている私を有無を言わせずに押して行く
『えっ?え~!』
廊下を歩きながら一向に離れてくれそうもない彼に半分諦めを見せながらため息を吐く
しばらくして保健室の中に入ったが先生の姿が見当たらなかった
「あれ?先生どこに行っちゃったんだろう・・・」
先生の姿が無いかキョロキョロしながら彼の方を見ると何かメモの様な紙を持っていた
「ねえ、それ何?」
問いかけると彼は私の方をチラッと見てからその紙を渡してきた
「先生から僕へのラブレター」
「はぁっ!?」
急いで受け取った紙には文字が書かれており読んでみた
『生徒の付添で病院に行ってきます。用がある生徒は記録用紙に書いておいてください』
「ただのお知らせじゃない!!」
しかし、ここで1つ気づいたことがある・・・
つまりは、今ここにいるのは彼と私だけだった
さっきのこともあって思わず保健室から逃げようと画策したが、外に出る前に彼が私の意図に感づいて唯一の出口を塞いだ
「あの・・・何ですか?」
「何ってもちろん君がここから逃げないように」
彼は当たり前のように私をそのまま元の位置に戻した
「君がいなくなったら僕がここにいる意味をなくしてしまう。さすがの僕もそれは少し困る」
確かに来てすぐに帰れば不審に思われる
そのことに妙に納得させられ、仕方なくここにいることにした
しかし、事件は起きた
私は名目上気分が悪いということになっていたのでベッドに横にさせられる
そのすぐ傍に彼が座って看病という名の監視をしていた
当然私は危険人物である彼に背を向けて寝る
そんな中突然彼は立ち上がりすぐ近くの窓に向かった
今の季節もう春とは言え4月と言うのはまだまだ肌寒かったためだろう
それにもかかわらず窓が開いているというのは運命のいたずらとしか言えなかった
そしてそれに気づいた彼は開いていた窓を閉めようと窓枠に手を伸ばした
その時、彼が閉めようとした窓の隙間から何かが飛んできて彼の頭に命中した
私は後ろで何かが倒れる音を聞き、頭から血を流して倒れている彼を見て驚く
頭から流れる血はまるで花開くときのように徐々に広がって行く
それを呆然と見ている私はただ目を見開いて固まっていることしかできなかった
そうあの時のように・・・
______________________________________
ここまで読んで下さりありがとうございました
ユリちゃんファイト!って応援したくなります!
次回は明日です
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