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唯一の方法
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俺は写真の事を桜から聞いた時、真っ先にこれから起こりうる事を考えた
最初に思い浮かんだのは、勿論桜のことだった
今回は、あの時のような失態を犯さないように慎重に対処しなければならない
もう二度とあんな見る者全ての心が苦しくなるような笑顔を彼女が浮かべなくてもいいように―――
だから、考えた結果桜を近くで守ろうとするならばただの幼馴染みという立場ではイマイチ弱かった
そこで俺が辿り着いた答えは、自分でも言い出すのに迷いが生じるものだった
『こんなことを考えるなんて俺は最低だな・・・これを言ったら桜はどう思うだろうか・・・?俺を拒絶する?それとも理由を言わなくても笑顔で俺の想いを受け取ってくれるだろうか?そう思うと返事を聞くのが怖い・・・だが、迷ってる暇は無い、これが今の俺が桜を守れる唯一の方法―――だから言わなければ!例え今から言う言葉で桜が俺じゃなくあいつを思い浮かべても―――――――』
それから気合いを入れるためによしと1つ頷き桜を真っ直ぐに見てから運命の台詞を放った
「俺の彼女になってよ」
俺のこの言葉を彼女は理解出来ていないのかぽかんとこちらを見ていたが次第に理解したのか段々と表情が崩れていき終いには悲鳴を上げていた
「へ?・・・・・はあぁぁぁぁぁぁ!?」
その次に遠い目をして何事か1人でブツブツと呟いている
耳を傾けると「これは夢・・・・」と聞こえてきた
それを聞いたときは一瞬息が止まった
『桜は俺の告白を夢の一言で片付けようとしてるのか・・・まぁそうだよな、ある日突然ただの幼馴染みと思っていた奴からこんなこと言われたら夢だと思いたくもなるよな』
そんなことを思いながらも桜から返事を聞くまでは分からないと淡い期待を抱き、緊張と共に桜の注意をこちらに向けるべく手を彼女の腕へと伸ばした
「さ、桜大丈夫か?」
こちらに意識を向けさせるが、こちらが返事を聞く前に声の出しかたを忘れたかのように彼女は口の開閉を繰り返した
その様子はまるで俺を傷付けないようにどうしようかと考えるあまり頭の中で思考が混乱しているというものだった
それを見た俺はさりげなく彼女の腕から手を外し、それと同時に桜をこのまま見ていたら何を言い出すか分からないため咄嗟に顔を下に向けた
『やっぱり桜は俺を選ぶことはないんだな・・・』
心の中でそんなことを思うと自然と顔が歪んでしまった
幸いそれは彼女に見られることはなかったがすぐに次の表情を取り繕った
その表情を張り付けたまま顔を上げ、彼女を真剣な瞳で見つめた
結果彼女は落ち着きを取り戻し、次いで口を開こうとした
しかし、彼女の口から拒絶の言葉を聞きたくないがため、それを阻止しようと俺はすぐに言葉を被せた
「あ―――――」
「ゴメン、いきなりこんなこと言ったら誰だって困るよな。でも桜を困らせるつもりは無くて、あんなこと言ったのには理由があって・・・」
そう言うと桜は一瞬固まったように見えたがすぐその顔には笑顔が浮かんだ
その笑顔は自分の中にあるモヤモヤを増幅するものだった
『理由があると言った途端に笑顔になるのは安心したからなんだろうな・・・』
桜の笑顔が偽物であるとは全く疑いもしなかった俺は段々と心が沈んでいくのがわかった
そして、笑顔のまま彼女は俺に止めをさした
「ゴ、ゴメンね、変に取り乱しちゃって・・・・・まさか選り取り見取りな拓海君がただの幼馴染みってだけの私にそんなこと言うわけないし・・・なんか理由が無いとあり得ないよね!!」
それには流石に抗議しようと思わず拳を握り、『そんなことない!!俺は誰よりも桜のことが大切なんだ!!』と伝えようとしたが、かき消すかのように彼女が遮った
「そ、そんなことっ・・・・!!」
「いいの!!言わなくても分かってるからっ・・・!!」
いつもは怒鳴ったりしない彼女の勢いに少しの間俺は固まってしまった
そんな俺の様子に気付いた彼女は、すぐに元の笑顔を浮かべようとしたがそれはとても苦々しいものだった
「あ、いや、その・・・なんかゴメン・・・それで何であんなことを?」
この場の空気を変えるように彼女は話を本題に戻した
その時の俺は固まっていたため、反論できなかったかといってわざわざまた話を蒸し返そうかという気にもなれず、結果それについては沈黙を通すしか出来なかった
その事に悔しい想いを抱いたが、もうすぐ昼休みが終わると感じたためとりあえず言うことは言おうと決意し、彼女の疑問に答えた
ただしその時、気まずさから彼女を真っ直ぐ見ることは出来なかった
「いや、こっちこそゴメン・・・それでさっき言ったことなんだけど―――――」
それを聞いた彼女は明らか驚きの表情を浮かべていた――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ここまでありがとうございました!!
今回は豪華?2本立てでした
\(^o^)/
最初に思い浮かんだのは、勿論桜のことだった
今回は、あの時のような失態を犯さないように慎重に対処しなければならない
もう二度とあんな見る者全ての心が苦しくなるような笑顔を彼女が浮かべなくてもいいように―――
だから、考えた結果桜を近くで守ろうとするならばただの幼馴染みという立場ではイマイチ弱かった
そこで俺が辿り着いた答えは、自分でも言い出すのに迷いが生じるものだった
『こんなことを考えるなんて俺は最低だな・・・これを言ったら桜はどう思うだろうか・・・?俺を拒絶する?それとも理由を言わなくても笑顔で俺の想いを受け取ってくれるだろうか?そう思うと返事を聞くのが怖い・・・だが、迷ってる暇は無い、これが今の俺が桜を守れる唯一の方法―――だから言わなければ!例え今から言う言葉で桜が俺じゃなくあいつを思い浮かべても―――――――』
それから気合いを入れるためによしと1つ頷き桜を真っ直ぐに見てから運命の台詞を放った
「俺の彼女になってよ」
俺のこの言葉を彼女は理解出来ていないのかぽかんとこちらを見ていたが次第に理解したのか段々と表情が崩れていき終いには悲鳴を上げていた
「へ?・・・・・はあぁぁぁぁぁぁ!?」
その次に遠い目をして何事か1人でブツブツと呟いている
耳を傾けると「これは夢・・・・」と聞こえてきた
それを聞いたときは一瞬息が止まった
『桜は俺の告白を夢の一言で片付けようとしてるのか・・・まぁそうだよな、ある日突然ただの幼馴染みと思っていた奴からこんなこと言われたら夢だと思いたくもなるよな』
そんなことを思いながらも桜から返事を聞くまでは分からないと淡い期待を抱き、緊張と共に桜の注意をこちらに向けるべく手を彼女の腕へと伸ばした
「さ、桜大丈夫か?」
こちらに意識を向けさせるが、こちらが返事を聞く前に声の出しかたを忘れたかのように彼女は口の開閉を繰り返した
その様子はまるで俺を傷付けないようにどうしようかと考えるあまり頭の中で思考が混乱しているというものだった
それを見た俺はさりげなく彼女の腕から手を外し、それと同時に桜をこのまま見ていたら何を言い出すか分からないため咄嗟に顔を下に向けた
『やっぱり桜は俺を選ぶことはないんだな・・・』
心の中でそんなことを思うと自然と顔が歪んでしまった
幸いそれは彼女に見られることはなかったがすぐに次の表情を取り繕った
その表情を張り付けたまま顔を上げ、彼女を真剣な瞳で見つめた
結果彼女は落ち着きを取り戻し、次いで口を開こうとした
しかし、彼女の口から拒絶の言葉を聞きたくないがため、それを阻止しようと俺はすぐに言葉を被せた
「あ―――――」
「ゴメン、いきなりこんなこと言ったら誰だって困るよな。でも桜を困らせるつもりは無くて、あんなこと言ったのには理由があって・・・」
そう言うと桜は一瞬固まったように見えたがすぐその顔には笑顔が浮かんだ
その笑顔は自分の中にあるモヤモヤを増幅するものだった
『理由があると言った途端に笑顔になるのは安心したからなんだろうな・・・』
桜の笑顔が偽物であるとは全く疑いもしなかった俺は段々と心が沈んでいくのがわかった
そして、笑顔のまま彼女は俺に止めをさした
「ゴ、ゴメンね、変に取り乱しちゃって・・・・・まさか選り取り見取りな拓海君がただの幼馴染みってだけの私にそんなこと言うわけないし・・・なんか理由が無いとあり得ないよね!!」
それには流石に抗議しようと思わず拳を握り、『そんなことない!!俺は誰よりも桜のことが大切なんだ!!』と伝えようとしたが、かき消すかのように彼女が遮った
「そ、そんなことっ・・・・!!」
「いいの!!言わなくても分かってるからっ・・・!!」
いつもは怒鳴ったりしない彼女の勢いに少しの間俺は固まってしまった
そんな俺の様子に気付いた彼女は、すぐに元の笑顔を浮かべようとしたがそれはとても苦々しいものだった
「あ、いや、その・・・なんかゴメン・・・それで何であんなことを?」
この場の空気を変えるように彼女は話を本題に戻した
その時の俺は固まっていたため、反論できなかったかといってわざわざまた話を蒸し返そうかという気にもなれず、結果それについては沈黙を通すしか出来なかった
その事に悔しい想いを抱いたが、もうすぐ昼休みが終わると感じたためとりあえず言うことは言おうと決意し、彼女の疑問に答えた
ただしその時、気まずさから彼女を真っ直ぐ見ることは出来なかった
「いや、こっちこそゴメン・・・それでさっき言ったことなんだけど―――――」
それを聞いた彼女は明らか驚きの表情を浮かべていた――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ここまでありがとうございました!!
今回は豪華?2本立てでした
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