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危ない扉開けそう
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一人の少女が朝目覚めると彼女は、枕元に置いておいた携帯のライトが点滅していることに気づいた
そして、彼女は寝ぼけ眼でその光を消すべく携帯を起動させてメールの内容を見ると・・・・
そこには衝撃的な物があった――――
それを見た瞬間彼女の眠気が一気に覚め、思わず絶叫した
「なっ、なんなのよこれはっ~!?」
それからの彼女の行動は早かった
急いで朝の準備をして目的の人物に会うために学校に向かう
学校に着くと、まず彼女は探し人が既に来ているのかどうか靴箱を見て調べた
「もう来ているようね・・・・」
そう呟くと靴箱の主の教室へとダッシュした
道行く誰しもが朝から何事かと言う視線を向けた後、彼女の鬼気迫る表情を目撃した瞬間すぐさま道を開けた
それはまさしくモーゼの如く人という波が彼女を中心として当然のように開かれていく
しかし彼女はそれをさも当たり前といった風に走り続けた
すると、彼女の前方に目的の人物が視界に入ってきた
「見つけた・・・!」
そのまま彼女はその人物までラストスパートと言うように速度を上げた
相手も他の人同様何事かとこちらを振り返り道を譲ろうとしていたが、その前に彼女はその人の前に来ると急停止した
相手は驚いた顔をしながらも何かを言いかけていたが、そんなのはお構い無しに一方的に話した
「えっと・・・」
「綾小路桜!ちょっと来てもらうわよ!!」
そして、彼女は相手の手首をつかんで空き教室に入っていった
丁度ここはひまわりの会が入手している教室の為事前に会員に指示を出して開けてもらっていたのだ
教室に入って相手から手を離し、向き直ると戸惑った表情でこちらを見ていた
その為、苛ついていた彼女は思わず相手にメンチを切ってしまった
わずかな沈黙が耐えきれなかったのか、相手が先に口を開くも彼女も皆まで言わせないと言うように言葉をかぶせた
「あのー、私に一体何の・・・」
「これどういうことよ!!」
彼女が某時代劇の紋所を掲げるようにスマホを彼女に突きつけると、相手は目を見開き驚愕の表情を浮かべ、なぜか持っていた鞄を床に落とした
「どうしてこんなものが・・・」
「それはこちらのセリフよ!!」
そして、彼女はイライラを目の前の敵にぶつけながらも相手の出方を伺う
だが、観察しているとみるみる顔を赤く染め上げ最終的にはまるでゆでダコのようになってしまい、視線はスマホに釘付けになりながらも魂をどこかに飛ばしているかのようだった
これでは埒があかないと思った彼女は相手の肩に手を伸ばし、揺さぶった
「ちょっと!聞いてるの!!」
そう言うと、相手は彼女の存在に今気がついたという感じで視線をこちらに向けてきた
「え、あ、はい」
「それで、これはどういうことなの!?あなた拓海様では飽き足らず、あの相崎煉にまで手を出しているの!?最低ね、このビッチ!!」
彼女はイライラのピークが近づいてきた為か、興奮のあまりスマホを待っていた手を腰に当てて相手にもう片方の手で人差し指をつきつけながら罵った
しかし、罵られたにもかかわらず相手は怯えや怒りを示すことはなく、軽く上の空でその様は何かを思い出す仕草のようだった
「あっ、あなた城ヶ崎紅葉さんでしたっけ?」
「・・・ま、まさかこの私を忘れていたというの!?」
「あっ」
やっとこちらに意識が戻ってきたと思えば、相手は彼女の地雷を踏む発言をしてしまった
その言葉で彼女はさらに顔を興奮の色で染め上げる
そんな彼女とは反対に相手はしまったと言うように口に手を当てて顔を青くさせた
「やっぱり、あなたっていう人は男以外は興味がないビッチなのね!!」
「いえ、篠原君とはただの幼馴染で相崎君とはただの友達です。」
これまた相手の発言は彼女の怒りゲージをあげるのに一役かってしまった
そして、彼女は持っているスマホを指差しながら叫ぶ
「こんな画像がありながらまだ言い逃れするというの!?」
「はい、彼とは友達です!」
この時初めて相手が彼女に対して真剣な眼差しを向けてきた
それを彼女はにらみ返しながら、暫くその状態が続いたが話しを続ける為に彼女の方が折れた
決して相手の目線が怖いからではない、絶対違うと彼女は心の中で唱えながら話しを進める
「・・・・・と、とにかく!嘘でも本当でもこんなものが出回ると言うことはあなたは拓海様の害になります!だからあの時私はもう関わるなと言っておいたのです。」
決めポーズのようにまた腰に手をあて人差し指を相手に突きつけると、今度は悔しそうに下を向いてしまった
それを見て彼女の溜飲がわずかに下がった
その時、まるで天啓であるかのようにとても良いことを思い付いた彼女は思わず口の端をあげた
もし第三者がその顔を見れば悪いことを考えている顔と言ったかもしれないが、今それを見られる者はこの場にはいなかった
「でも、もしまだ拓海様に関わるというなら一つ私から提案があります。」
そう伝えると相手は下げていた顔を上げ、当然疑問符を頭上に浮かべながら彼女を見つめた
「・・・・・・・・提・・・案?」
「ええ、あなたが我がひまわりの会に入会するというものです。」
彼女は心の中で己の言葉に自画自賛した
『私ってなんて心が広いのかしら~こんなビッチにも救いの手を差しのべてあげるなんて♪』
だが、それを嘲笑うかのように彼女のテンションが一気に下がるようなことが起きた
「はぁ、はぁっ~~~!?」
相手がいきなり大音量で叫んだ為、近くにいた彼女の鼓膜が震えた
その大きさに彼女は当然耳を押さえた
「うるっさいわね!耳元で叫ばないでくれる!?」
「ご、ごめんなさい・・・・」
そして、クレームをさっきの叫び声と大差ない声量で相手に言った
しかし、すぐ相手が殊勝に謝罪をしてきたので怒りはすぐにおさまった
「まあ、いいわ。早速だけど返事をもらえないかしら?」
「えっと、その前に一つ聞いてもいいですか?」
「ええ、どうぞ」
相手が下手に出ているため彼女はいつもの冷静さを取り戻し、心の余裕を見せた
「どうして、私を嫌っているのに入会させようなんてことを?」
その問いかけがなされた彼女はテンションの高さと相手より有利に立っているという優越感から一転逆境に落とされた
『そういえばいくら監視する為とは言え、なぜ私はこのビッチを私達の神聖なひまわりの会に入会させようと思ったのかしら?
監視なら会員にしなくてもできるけれど・・・
だが、しかし!!
そもそもこのビッチに拓海様の為の時間を割くなんてごめんだわ!
だから手の内に置いておくことで一石二鳥、効率的で合理的なのよ!
だからこれで間違ってはいないわ!!
おほほほほほほ~♪』
とこの思考に費やした時間は5秒
たとえ一瞬動揺してしまったとしてももう入会への誘いを行ってしまった手前引っ込めることはできないと感じた彼女は前進あるのみと考えそのまま突っ走った
「そんなの決まってるじゃない!手元に置いておいた方が監視しやすいからよ。どうせあなたのことだからまたどこかでトラブルを起こして拓海様に迷惑をかけるに決まってるわ!」
「はぁ」
その覇気のない返事を聞きながらふと彼女は今までの相手の表情や行動を振り返った
『このビッチさっきから思ったより張り合いが無いわね・・・
まるでこっちがいじめてるみたいじゃない!
そりゃあ顔は私と違って可愛いし?
ん?
よく見たら睫毛長っ!
顔も小さい~!!
もしかして隠れ美女ってやつかしら?
いつも前髪が少し目にかかっていたから気づかなかったわ・・・
な、なんか女の私でもちょっとクラっと来そうだわっ
はっ!
私は今何を考えていたの!?
なんか危ない扉開けそうだったわ・・・!
話しが脱線したわね・・・コホン
そもそも誰か知らないけれど、この前も今回もこんな写真まわされてるのに何も感じてないって感じの顔してるのが悪いのよ!
それにしても私が言うまで何も知らなかったみたいだしこの子女の友達いるのかしら?
いや、居るわけ無いわねそんな報告もあがっていないし・・・
ってそもそもなんで私がこんなやつのこと気にしてるのよ!!
別に入会の誘いも監視が目的であって保護する訳じゃないんだから、そこを勘違いしてもらっては困るわっ!!
ふんっ!』
彼女の脳内会議はわずか2秒新記録である
彼女は自身の考えにセルフツッコミをした勢いのまま相手に念押しをした
「べっ、別にあなたのことを心配してとかそんなんじゃないわよ!?あくまで、拓海様に害が出ないようにこっちで管理しておいた方が都合がいいってだけなんですからねっ!!」
思わず腕を組み、顔を相手から背けた彼女は己の状態に気づいていなかった
それは興奮からか、恥ずかしさからなのか顔や耳が赤く染まっていることを・・・
だから彼女は相手がどのような反応をしていたのかに全く気づかなかったのだ
「それでは、今日から宜しくお願いしますね、城ヶ崎会長」
いきなり至近距離に見つめられ思わずドキッとしてしまった彼女は動揺のあまり思ったことをそのまま口に出してしまっていた
「やっ、やるわね、さすがビッチ・・・でも私には拓海様というお方がいらっしゃるのだからこんな心が揺れるわけないわ!
ドキッとしたのはそうびっくりしただけよ!
いきなりあんな顔が視界にしかもドアップなら仕方ないわよねっ!
だから、扉なんか開けてないし見てもいないんだからっ!!」
まるで自分に言い聞かせるかのように早口で捲し立てた彼女は暫く意識をトリップさせてしまっていた
「あの、城ヶ崎会長?」
「はっ!!失礼しました。でも城ヶ崎会長はやめてくれる?」
「あっ、すみません・・・・ではなんと呼べば?」
他の皆はそんな長ったらしいかつ堅苦しい感じでは呼ばないので訂正をいれた彼女は次の瞬間相手の行動により一瞬で混乱に陥った
『なんか手握ってきたっ~!!
そして顔が近い!
しかも可愛い!
そんな顔しないでっ!!!』
思わぬ攻撃に先程閉じた扉がまた開きそうになった
「はぅっ!・・・あっ、あなたには下の名前で呼ぶことを許可してさしあげます!!」
「ありがとうございます!では紅葉ちゃんで!」
彼女は自分でも驚く言葉の爆弾を投下し、自爆した直後に止めを刺すかのように名を呼ばれると、興奮がMAXになった直後、体の不調を感じ取り、急いで手を鼻にやった
そう鼻血である
興奮の連続でついに彼女の鼻から出てきそうになったのである
「紅葉ちゃん大丈夫ですか?」
「だっ、だっ、大丈夫ですっ!それでは私はこれで失礼します!!」
敵だと思っているやつに名前呼びを許すだけでなく、呼ばれただけで興奮して鼻血を出したなんて恥を誰にも晒さないためにも一刻も早くこの場から立ち去りたかった彼女は相手が心配して近寄ってこようとするのを制止した
それから自分の鞄を持ち、部屋から出たが大事なことを伝え忘れていたので、すぐさま引き返し手で鼻を押さえながら言った
「集会は今日の放課後ですから、くれぐれも忘れないように!あとこちらから迎えを寄越すので教室にいてください!では、それだけなので!!」
それからはほんとうにその場から走り去り、急いで近くの女子トイレに駆け込んだ彼女は個室にて鼻血が止まるまでそこから動けなかった
「こんな鼻血を出した姿なんて誰にも見せられないわ・・・ましてや拓海様には特に見せられない・・・絶対に・・・」
その為、恋する乙女は最初の1限目をトイレですっぽかしてしまった
____________________________________________________
ここまで読んで頂きありがとうございます!!
今回も更新が大変遅れてしまい申し訳ありません!
下手したら1年も更新しないことになるところでした(汗)
本当にお待ちしてくださる読者様には感謝感激です(涙)
では、またいつ更新できるか分かりませんが次回お会いしましょう(^o^)/~~
そして、彼女は寝ぼけ眼でその光を消すべく携帯を起動させてメールの内容を見ると・・・・
そこには衝撃的な物があった――――
それを見た瞬間彼女の眠気が一気に覚め、思わず絶叫した
「なっ、なんなのよこれはっ~!?」
それからの彼女の行動は早かった
急いで朝の準備をして目的の人物に会うために学校に向かう
学校に着くと、まず彼女は探し人が既に来ているのかどうか靴箱を見て調べた
「もう来ているようね・・・・」
そう呟くと靴箱の主の教室へとダッシュした
道行く誰しもが朝から何事かと言う視線を向けた後、彼女の鬼気迫る表情を目撃した瞬間すぐさま道を開けた
それはまさしくモーゼの如く人という波が彼女を中心として当然のように開かれていく
しかし彼女はそれをさも当たり前といった風に走り続けた
すると、彼女の前方に目的の人物が視界に入ってきた
「見つけた・・・!」
そのまま彼女はその人物までラストスパートと言うように速度を上げた
相手も他の人同様何事かとこちらを振り返り道を譲ろうとしていたが、その前に彼女はその人の前に来ると急停止した
相手は驚いた顔をしながらも何かを言いかけていたが、そんなのはお構い無しに一方的に話した
「えっと・・・」
「綾小路桜!ちょっと来てもらうわよ!!」
そして、彼女は相手の手首をつかんで空き教室に入っていった
丁度ここはひまわりの会が入手している教室の為事前に会員に指示を出して開けてもらっていたのだ
教室に入って相手から手を離し、向き直ると戸惑った表情でこちらを見ていた
その為、苛ついていた彼女は思わず相手にメンチを切ってしまった
わずかな沈黙が耐えきれなかったのか、相手が先に口を開くも彼女も皆まで言わせないと言うように言葉をかぶせた
「あのー、私に一体何の・・・」
「これどういうことよ!!」
彼女が某時代劇の紋所を掲げるようにスマホを彼女に突きつけると、相手は目を見開き驚愕の表情を浮かべ、なぜか持っていた鞄を床に落とした
「どうしてこんなものが・・・」
「それはこちらのセリフよ!!」
そして、彼女はイライラを目の前の敵にぶつけながらも相手の出方を伺う
だが、観察しているとみるみる顔を赤く染め上げ最終的にはまるでゆでダコのようになってしまい、視線はスマホに釘付けになりながらも魂をどこかに飛ばしているかのようだった
これでは埒があかないと思った彼女は相手の肩に手を伸ばし、揺さぶった
「ちょっと!聞いてるの!!」
そう言うと、相手は彼女の存在に今気がついたという感じで視線をこちらに向けてきた
「え、あ、はい」
「それで、これはどういうことなの!?あなた拓海様では飽き足らず、あの相崎煉にまで手を出しているの!?最低ね、このビッチ!!」
彼女はイライラのピークが近づいてきた為か、興奮のあまりスマホを待っていた手を腰に当てて相手にもう片方の手で人差し指をつきつけながら罵った
しかし、罵られたにもかかわらず相手は怯えや怒りを示すことはなく、軽く上の空でその様は何かを思い出す仕草のようだった
「あっ、あなた城ヶ崎紅葉さんでしたっけ?」
「・・・ま、まさかこの私を忘れていたというの!?」
「あっ」
やっとこちらに意識が戻ってきたと思えば、相手は彼女の地雷を踏む発言をしてしまった
その言葉で彼女はさらに顔を興奮の色で染め上げる
そんな彼女とは反対に相手はしまったと言うように口に手を当てて顔を青くさせた
「やっぱり、あなたっていう人は男以外は興味がないビッチなのね!!」
「いえ、篠原君とはただの幼馴染で相崎君とはただの友達です。」
これまた相手の発言は彼女の怒りゲージをあげるのに一役かってしまった
そして、彼女は持っているスマホを指差しながら叫ぶ
「こんな画像がありながらまだ言い逃れするというの!?」
「はい、彼とは友達です!」
この時初めて相手が彼女に対して真剣な眼差しを向けてきた
それを彼女はにらみ返しながら、暫くその状態が続いたが話しを続ける為に彼女の方が折れた
決して相手の目線が怖いからではない、絶対違うと彼女は心の中で唱えながら話しを進める
「・・・・・と、とにかく!嘘でも本当でもこんなものが出回ると言うことはあなたは拓海様の害になります!だからあの時私はもう関わるなと言っておいたのです。」
決めポーズのようにまた腰に手をあて人差し指を相手に突きつけると、今度は悔しそうに下を向いてしまった
それを見て彼女の溜飲がわずかに下がった
その時、まるで天啓であるかのようにとても良いことを思い付いた彼女は思わず口の端をあげた
もし第三者がその顔を見れば悪いことを考えている顔と言ったかもしれないが、今それを見られる者はこの場にはいなかった
「でも、もしまだ拓海様に関わるというなら一つ私から提案があります。」
そう伝えると相手は下げていた顔を上げ、当然疑問符を頭上に浮かべながら彼女を見つめた
「・・・・・・・・提・・・案?」
「ええ、あなたが我がひまわりの会に入会するというものです。」
彼女は心の中で己の言葉に自画自賛した
『私ってなんて心が広いのかしら~こんなビッチにも救いの手を差しのべてあげるなんて♪』
だが、それを嘲笑うかのように彼女のテンションが一気に下がるようなことが起きた
「はぁ、はぁっ~~~!?」
相手がいきなり大音量で叫んだ為、近くにいた彼女の鼓膜が震えた
その大きさに彼女は当然耳を押さえた
「うるっさいわね!耳元で叫ばないでくれる!?」
「ご、ごめんなさい・・・・」
そして、クレームをさっきの叫び声と大差ない声量で相手に言った
しかし、すぐ相手が殊勝に謝罪をしてきたので怒りはすぐにおさまった
「まあ、いいわ。早速だけど返事をもらえないかしら?」
「えっと、その前に一つ聞いてもいいですか?」
「ええ、どうぞ」
相手が下手に出ているため彼女はいつもの冷静さを取り戻し、心の余裕を見せた
「どうして、私を嫌っているのに入会させようなんてことを?」
その問いかけがなされた彼女はテンションの高さと相手より有利に立っているという優越感から一転逆境に落とされた
『そういえばいくら監視する為とは言え、なぜ私はこのビッチを私達の神聖なひまわりの会に入会させようと思ったのかしら?
監視なら会員にしなくてもできるけれど・・・
だが、しかし!!
そもそもこのビッチに拓海様の為の時間を割くなんてごめんだわ!
だから手の内に置いておくことで一石二鳥、効率的で合理的なのよ!
だからこれで間違ってはいないわ!!
おほほほほほほ~♪』
とこの思考に費やした時間は5秒
たとえ一瞬動揺してしまったとしてももう入会への誘いを行ってしまった手前引っ込めることはできないと感じた彼女は前進あるのみと考えそのまま突っ走った
「そんなの決まってるじゃない!手元に置いておいた方が監視しやすいからよ。どうせあなたのことだからまたどこかでトラブルを起こして拓海様に迷惑をかけるに決まってるわ!」
「はぁ」
その覇気のない返事を聞きながらふと彼女は今までの相手の表情や行動を振り返った
『このビッチさっきから思ったより張り合いが無いわね・・・
まるでこっちがいじめてるみたいじゃない!
そりゃあ顔は私と違って可愛いし?
ん?
よく見たら睫毛長っ!
顔も小さい~!!
もしかして隠れ美女ってやつかしら?
いつも前髪が少し目にかかっていたから気づかなかったわ・・・
な、なんか女の私でもちょっとクラっと来そうだわっ
はっ!
私は今何を考えていたの!?
なんか危ない扉開けそうだったわ・・・!
話しが脱線したわね・・・コホン
そもそも誰か知らないけれど、この前も今回もこんな写真まわされてるのに何も感じてないって感じの顔してるのが悪いのよ!
それにしても私が言うまで何も知らなかったみたいだしこの子女の友達いるのかしら?
いや、居るわけ無いわねそんな報告もあがっていないし・・・
ってそもそもなんで私がこんなやつのこと気にしてるのよ!!
別に入会の誘いも監視が目的であって保護する訳じゃないんだから、そこを勘違いしてもらっては困るわっ!!
ふんっ!』
彼女の脳内会議はわずか2秒新記録である
彼女は自身の考えにセルフツッコミをした勢いのまま相手に念押しをした
「べっ、別にあなたのことを心配してとかそんなんじゃないわよ!?あくまで、拓海様に害が出ないようにこっちで管理しておいた方が都合がいいってだけなんですからねっ!!」
思わず腕を組み、顔を相手から背けた彼女は己の状態に気づいていなかった
それは興奮からか、恥ずかしさからなのか顔や耳が赤く染まっていることを・・・
だから彼女は相手がどのような反応をしていたのかに全く気づかなかったのだ
「それでは、今日から宜しくお願いしますね、城ヶ崎会長」
いきなり至近距離に見つめられ思わずドキッとしてしまった彼女は動揺のあまり思ったことをそのまま口に出してしまっていた
「やっ、やるわね、さすがビッチ・・・でも私には拓海様というお方がいらっしゃるのだからこんな心が揺れるわけないわ!
ドキッとしたのはそうびっくりしただけよ!
いきなりあんな顔が視界にしかもドアップなら仕方ないわよねっ!
だから、扉なんか開けてないし見てもいないんだからっ!!」
まるで自分に言い聞かせるかのように早口で捲し立てた彼女は暫く意識をトリップさせてしまっていた
「あの、城ヶ崎会長?」
「はっ!!失礼しました。でも城ヶ崎会長はやめてくれる?」
「あっ、すみません・・・・ではなんと呼べば?」
他の皆はそんな長ったらしいかつ堅苦しい感じでは呼ばないので訂正をいれた彼女は次の瞬間相手の行動により一瞬で混乱に陥った
『なんか手握ってきたっ~!!
そして顔が近い!
しかも可愛い!
そんな顔しないでっ!!!』
思わぬ攻撃に先程閉じた扉がまた開きそうになった
「はぅっ!・・・あっ、あなたには下の名前で呼ぶことを許可してさしあげます!!」
「ありがとうございます!では紅葉ちゃんで!」
彼女は自分でも驚く言葉の爆弾を投下し、自爆した直後に止めを刺すかのように名を呼ばれると、興奮がMAXになった直後、体の不調を感じ取り、急いで手を鼻にやった
そう鼻血である
興奮の連続でついに彼女の鼻から出てきそうになったのである
「紅葉ちゃん大丈夫ですか?」
「だっ、だっ、大丈夫ですっ!それでは私はこれで失礼します!!」
敵だと思っているやつに名前呼びを許すだけでなく、呼ばれただけで興奮して鼻血を出したなんて恥を誰にも晒さないためにも一刻も早くこの場から立ち去りたかった彼女は相手が心配して近寄ってこようとするのを制止した
それから自分の鞄を持ち、部屋から出たが大事なことを伝え忘れていたので、すぐさま引き返し手で鼻を押さえながら言った
「集会は今日の放課後ですから、くれぐれも忘れないように!あとこちらから迎えを寄越すので教室にいてください!では、それだけなので!!」
それからはほんとうにその場から走り去り、急いで近くの女子トイレに駆け込んだ彼女は個室にて鼻血が止まるまでそこから動けなかった
「こんな鼻血を出した姿なんて誰にも見せられないわ・・・ましてや拓海様には特に見せられない・・・絶対に・・・」
その為、恋する乙女は最初の1限目をトイレですっぽかしてしまった
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ここまで読んで頂きありがとうございます!!
今回も更新が大変遅れてしまい申し訳ありません!
下手したら1年も更新しないことになるところでした(汗)
本当にお待ちしてくださる読者様には感謝感激です(涙)
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