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ひまわりの会に入会
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翌日、新たに気合いを入れて学校に行くと前方から人がこちらに向かって廊下をダッシュしてくるのが見えた
道を開けようと端に寄ったが、その人物は私の目の前で急停止をした
何事かとその人物の顔を見ると、それはどこかで見たことのあるものだった
その人物は、一言でいうとお金持ちのお嬢様のような雰囲気をまとっていた
「えっと・・・」
私は記憶を探りながら言葉を紡いだが、それは目の前の人物によって阻まれた
「綾小路桜!ちょっと来てもらうわよ!!」
そう宣言されてから私は腕をひかれながらどこかへと連れ去られていくのだった
そして数分後、私が連れてこられたのは誰もいない空き教室だった
「あのー、私に一体何の・・・」
「これどういうことよ!!」
またしても、私の言葉は相手に遮られたが私は彼女の手にあるスマホに表示されている画像を見て息を呑みながら手に持っていたカバンを床に落としてしまった
「どうしてこんなものが・・・」
「それはこちらのセリフよ!!」
その画像というのは私と煉君が手をつないで街中を歩いているものだった
しかし、ただ手をつないでいるだけだったらよかったのだがその画像からは二人はまるで付き合っているかのように見えるのだ
『私あの時こんな顔をしてたのっ!?』
心の中で一人身悶えていると、それを遮るように肩を乱暴に揺らされた
「ちょっと!聞いてるの!!」
そのおかげで私はやっと自分の世界から帰ってきた
「え、あ、はい」
「それで、これはどういうことなの!?あなた拓海様では飽き足らず、あの相崎煉にまで手を出しているの!?最低ね、このビッチ!!」
この彼女の言葉で相手が誰なのかをはっきりと思い出した
「あっ、あなた城ヶ崎紅葉さんでしたっけ?」
「・・・ま、まさかこの私を忘れていたというの!?」
「あっ」
思わずつぶやいてしまった私は出した言葉は元に戻らないと知りながらも手で口を押さえてしまった
その反応に彼女の顔はますます赤みを帯びていく
「やっぱり、あなたっていう人は男以外は興味がないビッチなのね!!」
「いえ、篠原君とはただの幼馴染で相崎君とはただの友達です。」
さっきから人のことをビッチビッチと言ってくるため私はすかさず彼女の言葉に対して訂正をした
「こんな画像がありながらまだ言い逃れするというの!?」
「はい、彼とは友達です!」
私は、わざわざ友達のところを強調しながら相手の目を見つめながら言った
すると、彼女もこちらを見たまま両者にらみ合いとなった
その結果負けたのは、彼女城ヶ崎紅葉さんのほうだった
「・・・・・と、とにかく!嘘でも本当でもこんなものが出回ると言うことはあなたは拓海様の害になります!だからあの時私はもう関わるなと言っておいたのです。」
彼女は、私の方を指さしながら警告してきた
その言葉に私は何も言えずに下を向いて沈黙を貫いた
「でも、もしまだ拓海様に関わるというなら一つ私から提案があります。」
しかし、そんな私の沈黙を破るかのように思いもしなかった言葉が彼女から発せられた
「・・・・・・・・提・・・案?」
「ええ、あなたが我がひまわりの会に入会するというものです。」
私は一瞬何を言われたのか理解できなかった
ヒマワリノカイ?ひまわりの会?それって確か拓海君のファンクラブだったんじゃ・・・・
「はぁ、はぁっ~~~!?」
そう理解したとき私は乙女らしからぬ朝一番の叫び声を上げていた
「うるっさいわね!耳元で叫ばないでくれる!?」
「ご、ごめんなさい・・・・」
私は耳をふさぎながらキレている目の前の人物の気迫に思わず謝罪した
「まあ、いいわ。早速だけど返事をもらえないかしら?」
「えっと、その前に一つ聞いてもいいですか?」
「ええ、どうぞ」
耳から手を放した彼女は私の言葉に対して優雅に返答して見せた
「どうして、私を嫌っているのに入会させようなんてことを?」
誰しもが疑問に感じたことを私は訊いてみた
「そんなの決まってるじゃない!手元に置いておいた方が監視しやすいからよ。どうせあなたのことだからまたどこかでトラブルを起こして拓海様に迷惑をかけるに決まってるわ!」
「はぁ」
この事にも何も言えずに適当に相槌を打ったが、何を思ったのか彼女は突然顔を真っ赤にして叫びだした
「べっ、別にあなたのことを心配してとかそんなんじゃないわよ!?あくまで、拓海様に害が出ないようにこっちで管理しておいた方が都合がいいってだけなんですからねっ!!」
最後には腕組みをして横を向きながらプイと顔を背けていた
それでも相変わらず彼女の顔や耳は赤く染まっていた
『こ、これはもしかして俗にいうツンデレというやつなのかっ!?は、破壊力がっ破壊力がっ~!!!』
この時の私の心は萌えというものに占領されて表に出さないようにするのがやっとであった
『何この可愛い生き物!』
最終的にはこれに行き着いた
これによって私の中の城ヶ崎紅葉という人物像は大きく覆っていた
それによって私はあまり深く考えずに返事をしてしまった
「それでは、今日から宜しくお願いしますね、城ヶ崎会長」
にっこりと微笑みながらいうと彼女は更に顔を赤らめながらブツブツと一人言を呟いた
その内容は意味不明だったが・・・
「やっ、やるわね、さすがビッチ・・・でも私には拓海様というお方が・・・・・」
さすがにちょっと危ない人の域になってきたので私はとっさに声をかけた
「あの、城ヶ崎会長?」
「はっ!!失礼しました。でも城ヶ崎会長はやめてくれる?」
「あっ、すみません・・・・ではなんと呼べば?」
私は、彼女のツンデレ具合に惚れてしまったので思わず一歩近づいて彼女の手を握りながら少し首を傾げて上目遣いで尋ねてみた
「はぅっ!・・・あっ、あなたには下の名前で呼ぶことを許可してあげます!!」
「ありがとうございます!では紅葉ちゃんで!」
私が彼女の名前を呼ぶと彼女は私の手をパッと離して口元を押さえて私に背中を向けた
「紅葉ちゃん大丈夫ですか?」
「だっ、だっ、大丈夫ですっ!それでは私はこれで失礼します!!」
私がつい声をかけるとビクッと肩を震わせた後、顔をこちらに向けないまま扉の方へダッシュしていった
だが、すぐにまたその扉が開きまだ手で口を覆っている彼女が私に向かって叫んだ
「集会は今日の放課後ですから、くれぐれも忘れないように!あとこちらから迎えを寄越すので教室にいてください!では、それだけなので!!」
そう言うと彼女は本当に去っていった
そして、丁度その時予鈴がなった
「あっ、遅刻する!」
私は可愛い生き物と遭遇したあまり昨日の夜の決意を忘れてカバンを拾った後、教室へと向かうのだった・・・・・・
_____________________________________________
ありがとうございました!
そして恒例の・・・・・
スライディング土下座
すみません!すみません!
大変長らくお待たせしました!!!
亀より遅い更新にもかかわらず見放さず読んでくださり、誠にありがとうございます!
拓海との話はどうなった?と感じてる方もいらっしゃるかもしれませんが、作者としては紅葉ちゃんの可愛いさを皆さまに宣伝したかったのです!
次回もまたいつ更新できるかわかりませんが、宜しくお願いします!
道を開けようと端に寄ったが、その人物は私の目の前で急停止をした
何事かとその人物の顔を見ると、それはどこかで見たことのあるものだった
その人物は、一言でいうとお金持ちのお嬢様のような雰囲気をまとっていた
「えっと・・・」
私は記憶を探りながら言葉を紡いだが、それは目の前の人物によって阻まれた
「綾小路桜!ちょっと来てもらうわよ!!」
そう宣言されてから私は腕をひかれながらどこかへと連れ去られていくのだった
そして数分後、私が連れてこられたのは誰もいない空き教室だった
「あのー、私に一体何の・・・」
「これどういうことよ!!」
またしても、私の言葉は相手に遮られたが私は彼女の手にあるスマホに表示されている画像を見て息を呑みながら手に持っていたカバンを床に落としてしまった
「どうしてこんなものが・・・」
「それはこちらのセリフよ!!」
その画像というのは私と煉君が手をつないで街中を歩いているものだった
しかし、ただ手をつないでいるだけだったらよかったのだがその画像からは二人はまるで付き合っているかのように見えるのだ
『私あの時こんな顔をしてたのっ!?』
心の中で一人身悶えていると、それを遮るように肩を乱暴に揺らされた
「ちょっと!聞いてるの!!」
そのおかげで私はやっと自分の世界から帰ってきた
「え、あ、はい」
「それで、これはどういうことなの!?あなた拓海様では飽き足らず、あの相崎煉にまで手を出しているの!?最低ね、このビッチ!!」
この彼女の言葉で相手が誰なのかをはっきりと思い出した
「あっ、あなた城ヶ崎紅葉さんでしたっけ?」
「・・・ま、まさかこの私を忘れていたというの!?」
「あっ」
思わずつぶやいてしまった私は出した言葉は元に戻らないと知りながらも手で口を押さえてしまった
その反応に彼女の顔はますます赤みを帯びていく
「やっぱり、あなたっていう人は男以外は興味がないビッチなのね!!」
「いえ、篠原君とはただの幼馴染で相崎君とはただの友達です。」
さっきから人のことをビッチビッチと言ってくるため私はすかさず彼女の言葉に対して訂正をした
「こんな画像がありながらまだ言い逃れするというの!?」
「はい、彼とは友達です!」
私は、わざわざ友達のところを強調しながら相手の目を見つめながら言った
すると、彼女もこちらを見たまま両者にらみ合いとなった
その結果負けたのは、彼女城ヶ崎紅葉さんのほうだった
「・・・・・と、とにかく!嘘でも本当でもこんなものが出回ると言うことはあなたは拓海様の害になります!だからあの時私はもう関わるなと言っておいたのです。」
彼女は、私の方を指さしながら警告してきた
その言葉に私は何も言えずに下を向いて沈黙を貫いた
「でも、もしまだ拓海様に関わるというなら一つ私から提案があります。」
しかし、そんな私の沈黙を破るかのように思いもしなかった言葉が彼女から発せられた
「・・・・・・・・提・・・案?」
「ええ、あなたが我がひまわりの会に入会するというものです。」
私は一瞬何を言われたのか理解できなかった
ヒマワリノカイ?ひまわりの会?それって確か拓海君のファンクラブだったんじゃ・・・・
「はぁ、はぁっ~~~!?」
そう理解したとき私は乙女らしからぬ朝一番の叫び声を上げていた
「うるっさいわね!耳元で叫ばないでくれる!?」
「ご、ごめんなさい・・・・」
私は耳をふさぎながらキレている目の前の人物の気迫に思わず謝罪した
「まあ、いいわ。早速だけど返事をもらえないかしら?」
「えっと、その前に一つ聞いてもいいですか?」
「ええ、どうぞ」
耳から手を放した彼女は私の言葉に対して優雅に返答して見せた
「どうして、私を嫌っているのに入会させようなんてことを?」
誰しもが疑問に感じたことを私は訊いてみた
「そんなの決まってるじゃない!手元に置いておいた方が監視しやすいからよ。どうせあなたのことだからまたどこかでトラブルを起こして拓海様に迷惑をかけるに決まってるわ!」
「はぁ」
この事にも何も言えずに適当に相槌を打ったが、何を思ったのか彼女は突然顔を真っ赤にして叫びだした
「べっ、別にあなたのことを心配してとかそんなんじゃないわよ!?あくまで、拓海様に害が出ないようにこっちで管理しておいた方が都合がいいってだけなんですからねっ!!」
最後には腕組みをして横を向きながらプイと顔を背けていた
それでも相変わらず彼女の顔や耳は赤く染まっていた
『こ、これはもしかして俗にいうツンデレというやつなのかっ!?は、破壊力がっ破壊力がっ~!!!』
この時の私の心は萌えというものに占領されて表に出さないようにするのがやっとであった
『何この可愛い生き物!』
最終的にはこれに行き着いた
これによって私の中の城ヶ崎紅葉という人物像は大きく覆っていた
それによって私はあまり深く考えずに返事をしてしまった
「それでは、今日から宜しくお願いしますね、城ヶ崎会長」
にっこりと微笑みながらいうと彼女は更に顔を赤らめながらブツブツと一人言を呟いた
その内容は意味不明だったが・・・
「やっ、やるわね、さすがビッチ・・・でも私には拓海様というお方が・・・・・」
さすがにちょっと危ない人の域になってきたので私はとっさに声をかけた
「あの、城ヶ崎会長?」
「はっ!!失礼しました。でも城ヶ崎会長はやめてくれる?」
「あっ、すみません・・・・ではなんと呼べば?」
私は、彼女のツンデレ具合に惚れてしまったので思わず一歩近づいて彼女の手を握りながら少し首を傾げて上目遣いで尋ねてみた
「はぅっ!・・・あっ、あなたには下の名前で呼ぶことを許可してあげます!!」
「ありがとうございます!では紅葉ちゃんで!」
私が彼女の名前を呼ぶと彼女は私の手をパッと離して口元を押さえて私に背中を向けた
「紅葉ちゃん大丈夫ですか?」
「だっ、だっ、大丈夫ですっ!それでは私はこれで失礼します!!」
私がつい声をかけるとビクッと肩を震わせた後、顔をこちらに向けないまま扉の方へダッシュしていった
だが、すぐにまたその扉が開きまだ手で口を覆っている彼女が私に向かって叫んだ
「集会は今日の放課後ですから、くれぐれも忘れないように!あとこちらから迎えを寄越すので教室にいてください!では、それだけなので!!」
そう言うと彼女は本当に去っていった
そして、丁度その時予鈴がなった
「あっ、遅刻する!」
私は可愛い生き物と遭遇したあまり昨日の夜の決意を忘れてカバンを拾った後、教室へと向かうのだった・・・・・・
_____________________________________________
ありがとうございました!
そして恒例の・・・・・
スライディング土下座
すみません!すみません!
大変長らくお待たせしました!!!
亀より遅い更新にもかかわらず見放さず読んでくださり、誠にありがとうございます!
拓海との話はどうなった?と感じてる方もいらっしゃるかもしれませんが、作者としては紅葉ちゃんの可愛いさを皆さまに宣伝したかったのです!
次回もまたいつ更新できるかわかりませんが、宜しくお願いします!
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