レンズに映る君の姿

夕悠

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不参加

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7月
ふんふふ~ん♪
生徒も先生も来ない教室は静かで良かったな~
今週はずっとこうなんだと思うとめっちゃいいわ

ガラッ

「やっほ~ 皆元気にやってる~?」
「ぶっ部長!?」
「凪さん!?なんでいるんですか!?」
なんでって
「部活の時間なんだからいるでしょ。用事もないし休む理由ないし」
「そうじゃなくて...三年って今週修学旅行ですよね?」
「そうだよ」
三年生不在って連絡したよね?
「参加しないんですか」
「見ての通りだね。まぁ個人的なことだし言わなくてもいいかなって」
「じゃ、僕は校内回ってるからなんかあったら探しに来てね~」
なに撮ろうかな~
「凪さん」
「風太どうしたの?」
「一緒に回っていいですか?」
「いいよ。で何が聞きたいのかな」
「そうですね...なんで参加しなかったんですか?楽しそうに伊織先輩と話してたじゃないですか」
「そうだね。あれこれ計画を立てるのは楽しかったけど実際に参加するのはちょっと精神的に無理だったんだよね」
「伊織がいるとはいえ3泊4日他人と知らない場所にいるっていうのがね」
「そうですか」
「ただ欠席すること自体は前々から先生とは話してたし。ちょっと報告が遅れちゃったけどね」
「伊織先輩怒ってましたか」
「そりゃあね。でも伊織は他に楽しめる人がいっぱいいるから大丈夫でしょ」
「.....伊織先輩は多分....」
「どうしたの?」
「いえ、お土産期待して待ってましょうか」
「そうだね!」
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「ただいま~」
「おかえりなさいです」
「おかえり~ 沖縄どうだった?」
「海が青くて暑かったな。あと魚が旨かった」
沖縄だしねぇ
「楽しかった?」
「もちろん。お前も来ればよかったのにな」
「直前まで黙ってたのは悪いと思ってる」
「いいよ。何年幼馴染やってると思ってんだ、これくらい慣れたわ」
「わぁ、かっこいい」
「うるせぇ。風太、これやるよ」
「こんな箱で貰っていいんですか?」
「いいよ。後輩に配る用は他にあるからな」
「僕のは?僕のは?」
「あるから落ち着け。ほら」
「ありがと~」
「おう。てか仕事まだ終わんないのか?」
「ふっ 見縊るでない。そんなものとっくの昔に風太と一緒に終わらせたわ」
「じゃあさっさと帰るか。風太帰りに寄り道して平気か?」」
「大丈夫です。どこに行きますか?」
「駅前のマ○ク」
マッ○!
「ちょっと待って!あとこれだけ書いちゃうから!」
よし!
「出来た。鍵返してついでにこれ提出してくるから先玄関行ってって」
「りょうかーい 風太いくぞ」
「はい。凪さん鍵お願いしますね」
「はーい」
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