寮生達の知られざる生態、刮目せよ

pachi8

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寮生大会が始まったが、しょっぱなから置いてけぼり編

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金曜午後7時、1階の食堂に寮生全員集合である。席は自由に座れる。幹部達は前にずらっと並んでいる。住民説明会の業者よろしくこちらを向いて座っているのである。
Tはもう夜食を食っている。マイペースなやつなのである。
「スルメいる?」と言ってきてくれたが、スルメは苦手なので断りつつも
「この序盤から食ってんのお前だけだぞ」と一応諫めたが
我関せずでスルメをTは食い続けた。
「始まるみたいだぞ」とTに声を掛けると
幹部の中で一番弁の立ちそうなロン毛で丸眼鏡の丸さんが話し始めた
話し始めると丸さんの話の盛り上がりポイントで確かにいちいち
「いいぞー!!」「おっしょい!!」「おっしょいだー!!」
とDさんが言う通りおっしょい、おっしょい言っていたが
同じくらい「ナンセーンス!!」という合いの手も出ていた。
「おっしょい」と「ナンセンス」が入り乱れながら3時間が過ぎ休憩になった。
あまり話を真面目に聞いていなかったTと俺だが話の内容がかなり破天荒なことに気づいた。
休憩時部屋に戻った俺とTは先の話の内容を確認した
「おいTあれ聞いてた?」とTに言うと
Tは同じ感想だったようで
「熊さんの事だろ?!あれには驚いたよ」
熊さんはロン毛にめがね(幹部は大体がロン毛にめがねである)で大柄な男だ。汚くひげを伸ばしており、町を歩いていたら誰も学生とは思わない風貌をしている。
それが風貌だけじゃなかったので我々は驚いたのだ。
「熊さん退学してて大学生じゃないとはね。でも寮に住んでんのか・・・不思議なもんだな」これはTも俺も同じ感想だった。
「それでその後な熊さんマイク持って何を言うのかと思ったら急にな」とTに言うと
Tは熊さんのまねをし始め
「・・・そうだろっ、おいっ!!」
と叫んだ
「でもあれ何がそうだろなの?俺そのあたり割と話聞いてたんだけど急に言ったんだよな熊さん、そうだろっ!!って」とTに言うとTも
「そうなんだよ俺もちんぷんかんぷんで呆気にとられてたらアイツ等『おっしょい!!』『いいぞ!!』『そうだそうだ!!』って大盛り上がりなっちゃってさこっちは混乱よ」
「そうだよな一番の盛り上がりを見せてたよな」
と話しているとDさんが部屋に入ってきて
「おう、大丈夫か?こんな感じで朝までやるからさぁ、まぁがんばれよ」
と声を掛けてきた
「まだ10時かぁ、朝って何時くらいまでやるんですか?」
と尋ねると
「8時くらいかなぁ」
と、とんでもないことを言ってきたので俺もTも笑うしかなかった。
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