泣いている君が好き

Nora

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タダじゃないよ

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「アーオっ」


「んー.........」


「アーーーオ!」 


「待ってー......」


目の前にいるのは大学生のアオ。少し前から付き合っている。


...そう、付き合っているのだ。恋人の部屋にきて、大学の課題やりだすとかありえない。別に怒ってはないけど、アオが俺より数式に夢中ってのは納得いかない。


とはいえ、俺は大人なので課題が終わるまでは待ってあげよう。まぁタダじゃないけど。


「あーーー、おわったぁ」


「おつかれ」


伸びをしたアオが振り向く。


「ごめん。ほんとは終わらせてからくるつもりだったんだけど、終わんなくって」


「いーよ、アオ今月忙しいもんね。それに、色々プラン考えてられたから」


「プラン?」


「そう。俺がタダで待ってあげてたとでも?」


「え...」


カーペットの上に膝をおって座っていたアオをベッドに引き上げ、頭を押さえつけて唇を合わせる。


「な、にっ......ンンッ...」


口が開いた瞬間に舌を捩じ込み、アオの口の中を犯していく。アオの口の端から飲み込めなかった唾液が零れ落ちていく。アオの舌を誘いだし、前歯で甘噛みしてやると、アオの身体が跳ねた。


ほんっと、感じやすいんだよなぁ


腰に手を這わせるとビクビクと身体が震える。面白いくらいの反応に気をよくして、そのまま腰を撫で回しながら、口の中を貪り続ける。


「...ッアオ.......」


「...ふっ.........はっ......あ...」


アオの甘ったるい声が頭に響く。これは結構クるものがある。ちらりと下に視線をやると、アオのズボンが膨らんでいるのがわかった。


イジワルしたくなっちゃった


正座するように合わされたアオの膝を右膝で無理矢理押し開く。そうして無防備に晒されたアオの股間を膝でグリッと刺激する。


大きく身体を跳ねたアオは腰を引こうともがくが、それを許さずに腰を押さえつける。


俺から逃げれるわけないでしょ


「ンッ......んんっ......」


絡めていた舌が痙攣した。さっすがアオ。とどめとばかりに舌を噛みながら、強く股間を抉った。


「んンッーーーーーー!!」


「キスでイっちゃったね、アオ」


糸を引きながら舌を離す。アオの腰はガクガクと震えていた。


だらしなく開いた口からは唾液が零れ、真っ赤になった目元は涙で濡れている。


「ぐちゃぐちゃな顔して...かーわいっ」


「かわいいっていぅ...なぁあっ...!?」


「なにびっくりしてんの。このまま服着てるの気持ち悪いでしょ?アオ、汚しちゃったんだし」


俺の言葉に真っ赤になるアオ。肌が白いから首まで真っ赤になっているのがわかる。いやー、かわいい。


さっさとズボンは脱がし、あえてパンツはそのままにする。同じ男だから、射精した下着など気持ち悪くて脱ぎたがっているのはわかっているのだが。代わりに、ペロッとめくって中を覗きこむ。


アオの出した白濁がアオ自身と布地とに糸を引いている。うわぁ...これは...... 


「こっちもぐちゃぐちゃ。えっろ......」


「やめっ...見ん、なっ...!」


「はいはい、じゃあ脱ごうねー」


ベッドに押し倒し、足から布を抜き去る。うん...下だけ脱いでるのってエロいよな。


「アオ、足開いて」


俺の言葉にビクッと身体を震わせ、伺うような視線を寄越してくる。


「なに言っ......」


「ちゃんと足開いて、俺によく見せて?」


「そんなの.....」


「出来ないなら今日はこれでおしまいだよ」


きっと睨み付けるアオの目にさらに欲情する。そんな涙目で睨まれてもねぇ。


ほら、早くやりなよ。アオが快楽に弱いことを俺は知ってるんだから。こんなところで放っておかれるなんて耐えられないでしょ?


「アオ?」


俺の声に促されるように、アオが少しだけ足を動かした。ほんの少ししか動かしていないのに、身体は震えている。本当は顔を覆っている両手を避けたいところだけど、今だけ、少しの間だけ許してあげよう。


「それだけ?もっとよく見えるように、ね」


アオが鼻を啜る音が響く。あー、泣いちゃった。意地悪しすぎたかな?


......なーんて、思うわけない。だってその涙は痛みでも苦しみでもない。恥ずかしいんだよね。恥ずかしくて悔しくて......気持ちいいんだもんね?


「......ふっ、よくできました」


俺に見せつけるように足を大きく開き、フルフルと震えるそれを晒しているアオ。人差し指でツーッと根元から先端に向けて筋をなぞる。


「ひぅうっ!.........ンうぅ....ッ..」 


「こっちも丸見えだね」


後ろの穴に指をあてがい、クルクルとなで回す。もどかしそうにアオの腰が揺れた。


自分で足開いて、腰も揺らして...


「ヤラシ...」


「っもうや......いれてっ......イジワルしないでッ...」


「.........ッ」


もうちょっと遊んでやろうと思ってたんだけどなぁ。そんな可愛いおねだりされちゃあ、ね。


「アオ...自分で言ったんだからね。手加減しないから最後までがんばってね?」 


あぁ、もう...ほんと可愛い





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