52 / 54
最後の戦い④
しおりを挟む
後ろには、シノノメを拐った黒装束の男と、黒い軍服に身を包んだ男達が三人立っていた。
「ロードから預かっている文書を、君たちのどちらかが持っているはずだ。それを渡したまえ」
それは、有無を言わさない口調であった。
「誰が渡すか・・・その人を解放しろ」
ユダは腰のベルトから拳銃を抜くと、直ぐナガノに向かって構える。二人の距離は数十メートル程で、ユダの射撃の腕なら確実に急所に当てられる自身があった。
それに反応して、黒い軍服の男達は一斉に手に持っている拳銃を構えて、銃口をユダに向ける。
「待て」
ナガノの鋭い声に反応して、男達は銃口をユダに向けたままピタリと静止する。
「私だって無闇に息子を傷つけたくない。ユダ、大人しく言うことを聞いてくれないか」
ナガノのその口調は優しく甘美な響きを持っていた、以前までのユダだったら何の疑問も持たずに従っていただろう。
不意に、ふらっとユダはナガノの方に向かって歩き出す。
「ユダさんっ」
まさかといった表情で、ヒイラギはユダの背中に呼び掛ける。
「大丈夫だ、僕が隙を作るから、一瞬であのシノノメの周りにいる男達を仕留めてくれるか」
ユダは顔を正面に向けたまま、小声で隣のヒイラギにだけ聞こえるように話す。
「えっ」
「頼む、瀕死じゃ駄目だ。確実に息の根を止めてくれ」
「・・・分かりました」
ヒイラギは一瞬悩んだ後に、覚悟を決めたように頷く。
ユダが銃を構えたまま、数歩歩いた所で、ナガノはおもむろに口を開く。
「ヒイラギくん」
唐突に名前を呼ばれて、いつでも魔法を発動出来るように集中していた少女の意識が逸れた。
「君の母親のカガリを殺害する様に命じたのは私だ」
男は何でもない事の様に、微笑んだまま話し始める。
「ウソ・・・嘘だ」
ヒイラギは驚いた表情で目を見開いて、ナガノを見つめる。
「2515年6月5日」
男が口にした日付、それはまさにヒイラギの生まれ育ったコミュニティが襲撃された日だった。
自分の幸せな生活を奪った相手が目の前にして、ヒイラギは途端に周囲の空気が薄くなった様な感覚に襲われて、目の前が真っ暗になった。
「魔女とノーマルの平和を実現しようと動き回っていた彼女が邪魔だったんだ」
「どうして、ノーマルにとっても平和を実現するのは良いことのはず」
少女は辛うじて口を開き、絞り出すような声で疑問を投げかける。
「私は、どうしても魔女を一人残らず殲滅しなければならない」
「そうでもしないと・・・息子の無念を晴らせないんだ」
ナガノのその声色には、初めて感情の揺らぎのようなものが感じられた。その言葉には、根深い魔女に対する憎悪が込められていた。
少しの静寂の後に、少女は口を開く。
「お母さんを・・・お父さんを・・・無関係なコミニティの人も」
「許さない、絶対に許さない」
ヒイラギは激情に駆られながらナガノを真正面から睨みつけると、ぶるぶると震える右手を前方に突き出す。
この温厚な少女が、これ程までに敵意を剥き出しにする事があるのかと、ユダは驚いた。
だが、一向に魔法は発動せず、次第にヒイラギの表情に焦りの色が浮かぶ。
「今ここでやらなくてどうする。私は何のために魔女になったんだ」
少女は怒りのあまり、無意識に、前方に突き出している右手に左手の爪を食い込ませていた。
爪を食い込ませたその右手からは、血が滲み出ていた。
「魔女は心の平静さを失うと、途端に魔力がコントロール出来なくなる」
ナガノは、愉快そうに少女の方に視線を向ける。
「どうして・・・こんな肝心な時に」
両親の仇を前にして何も出来ない自分に対しての悔しさからか、少女の目から静かに涙が伝って地面に落ちる。
「大丈夫だ」
ユダは、ヒイラギの泣いている顔を隠すように、優しく赤いブルゾンのフードを被せてやった。
「僕が代わりにあいつを殺る」
そして、腰の刀剣を抜くと、真っ直ぐとナガノに対して刃の切っ先を向けた。
「やれやれ、父親に対してその態度はがっかりだ。育て方を間違えたかな」
「抜かせ、クソ親父」
ユダは先手を取るべく大きく踏み込むと、そのままナガノに向かって一直線に突き進む。
ナガノはその姿を見ておもむろに上着を脱ぐと、ゆっくりと腰の刀剣に手を掛けた。上着を脱いだその肉体は、黒い装置で覆われていた。
そして、ユダは間合いに入ると、躊躇なく刀剣を横に振りナガノに斬りかかる。
キンッ
その斬撃をナガノは最小限の動きで、鞘から抜きかけた刀剣の半身で受ける。
強化アーマーを着ているとは言え、年齢を感じさせない動きだった。
キンッ、キンッ、キンッ
その後も立て続けにユダはナガノに向かって斬りかかるが、その斬撃はいとも簡単にさばかれてしまう。
「簡単に勝てると思ったかね」
ナガノは涼し気な顔で笑みを浮かべている。
「舐めるなよ、小僧」
それは、腹の底から湧き出るような迫力のある声だった。
後ろに控えている黒い軍服の男達は、ナガノを誤射してしまう事を恐れて、銃を構えたまま動けずにいた。その隙を突いて、ユダは拳銃を抜くと、男達に早業で銃弾を浴びせる。
「ぐわっ」
銃弾は男達の急所を正確に射抜いて、次々と地面に倒れていく。
「これで邪魔者はいなくなった」
「流石だな、その腕は惜しい」
同時にナガノは、ここで初めて自分から攻めるべく刀剣を振るう。
その動きは一切無駄が無く、機械のように滑らかだった。
キンッ
ユダは、かろうじて上段から振り降ろす一太刀目は受けきったが、続くニ太刀目の突きは無惨に脇腹に食い込んだ。
そして、追い打ちをかけるようにナガノは、そのたった今斬りつけたばかりの脇腹に蹴りを入れる。
「ぐぉぉっ」
ユダは、あまりの激痛に苦悶の声を上げながら、吹っ飛び地面に叩きつけられる。
斬りつけられた腹を手で押さえると、みるみる内に真っ赤な血で染まる。
ユダが地面に横たわっていると、コツコツと足音が近付いてきた。
足音の主はナガノで、地べたにいるユダを冷めた目で見下ろしている。
「ロードから預かっている文書を、君たちのどちらかが持っているはずだ。それを渡したまえ」
それは、有無を言わさない口調であった。
「誰が渡すか・・・その人を解放しろ」
ユダは腰のベルトから拳銃を抜くと、直ぐナガノに向かって構える。二人の距離は数十メートル程で、ユダの射撃の腕なら確実に急所に当てられる自身があった。
それに反応して、黒い軍服の男達は一斉に手に持っている拳銃を構えて、銃口をユダに向ける。
「待て」
ナガノの鋭い声に反応して、男達は銃口をユダに向けたままピタリと静止する。
「私だって無闇に息子を傷つけたくない。ユダ、大人しく言うことを聞いてくれないか」
ナガノのその口調は優しく甘美な響きを持っていた、以前までのユダだったら何の疑問も持たずに従っていただろう。
不意に、ふらっとユダはナガノの方に向かって歩き出す。
「ユダさんっ」
まさかといった表情で、ヒイラギはユダの背中に呼び掛ける。
「大丈夫だ、僕が隙を作るから、一瞬であのシノノメの周りにいる男達を仕留めてくれるか」
ユダは顔を正面に向けたまま、小声で隣のヒイラギにだけ聞こえるように話す。
「えっ」
「頼む、瀕死じゃ駄目だ。確実に息の根を止めてくれ」
「・・・分かりました」
ヒイラギは一瞬悩んだ後に、覚悟を決めたように頷く。
ユダが銃を構えたまま、数歩歩いた所で、ナガノはおもむろに口を開く。
「ヒイラギくん」
唐突に名前を呼ばれて、いつでも魔法を発動出来るように集中していた少女の意識が逸れた。
「君の母親のカガリを殺害する様に命じたのは私だ」
男は何でもない事の様に、微笑んだまま話し始める。
「ウソ・・・嘘だ」
ヒイラギは驚いた表情で目を見開いて、ナガノを見つめる。
「2515年6月5日」
男が口にした日付、それはまさにヒイラギの生まれ育ったコミュニティが襲撃された日だった。
自分の幸せな生活を奪った相手が目の前にして、ヒイラギは途端に周囲の空気が薄くなった様な感覚に襲われて、目の前が真っ暗になった。
「魔女とノーマルの平和を実現しようと動き回っていた彼女が邪魔だったんだ」
「どうして、ノーマルにとっても平和を実現するのは良いことのはず」
少女は辛うじて口を開き、絞り出すような声で疑問を投げかける。
「私は、どうしても魔女を一人残らず殲滅しなければならない」
「そうでもしないと・・・息子の無念を晴らせないんだ」
ナガノのその声色には、初めて感情の揺らぎのようなものが感じられた。その言葉には、根深い魔女に対する憎悪が込められていた。
少しの静寂の後に、少女は口を開く。
「お母さんを・・・お父さんを・・・無関係なコミニティの人も」
「許さない、絶対に許さない」
ヒイラギは激情に駆られながらナガノを真正面から睨みつけると、ぶるぶると震える右手を前方に突き出す。
この温厚な少女が、これ程までに敵意を剥き出しにする事があるのかと、ユダは驚いた。
だが、一向に魔法は発動せず、次第にヒイラギの表情に焦りの色が浮かぶ。
「今ここでやらなくてどうする。私は何のために魔女になったんだ」
少女は怒りのあまり、無意識に、前方に突き出している右手に左手の爪を食い込ませていた。
爪を食い込ませたその右手からは、血が滲み出ていた。
「魔女は心の平静さを失うと、途端に魔力がコントロール出来なくなる」
ナガノは、愉快そうに少女の方に視線を向ける。
「どうして・・・こんな肝心な時に」
両親の仇を前にして何も出来ない自分に対しての悔しさからか、少女の目から静かに涙が伝って地面に落ちる。
「大丈夫だ」
ユダは、ヒイラギの泣いている顔を隠すように、優しく赤いブルゾンのフードを被せてやった。
「僕が代わりにあいつを殺る」
そして、腰の刀剣を抜くと、真っ直ぐとナガノに対して刃の切っ先を向けた。
「やれやれ、父親に対してその態度はがっかりだ。育て方を間違えたかな」
「抜かせ、クソ親父」
ユダは先手を取るべく大きく踏み込むと、そのままナガノに向かって一直線に突き進む。
ナガノはその姿を見ておもむろに上着を脱ぐと、ゆっくりと腰の刀剣に手を掛けた。上着を脱いだその肉体は、黒い装置で覆われていた。
そして、ユダは間合いに入ると、躊躇なく刀剣を横に振りナガノに斬りかかる。
キンッ
その斬撃をナガノは最小限の動きで、鞘から抜きかけた刀剣の半身で受ける。
強化アーマーを着ているとは言え、年齢を感じさせない動きだった。
キンッ、キンッ、キンッ
その後も立て続けにユダはナガノに向かって斬りかかるが、その斬撃はいとも簡単にさばかれてしまう。
「簡単に勝てると思ったかね」
ナガノは涼し気な顔で笑みを浮かべている。
「舐めるなよ、小僧」
それは、腹の底から湧き出るような迫力のある声だった。
後ろに控えている黒い軍服の男達は、ナガノを誤射してしまう事を恐れて、銃を構えたまま動けずにいた。その隙を突いて、ユダは拳銃を抜くと、男達に早業で銃弾を浴びせる。
「ぐわっ」
銃弾は男達の急所を正確に射抜いて、次々と地面に倒れていく。
「これで邪魔者はいなくなった」
「流石だな、その腕は惜しい」
同時にナガノは、ここで初めて自分から攻めるべく刀剣を振るう。
その動きは一切無駄が無く、機械のように滑らかだった。
キンッ
ユダは、かろうじて上段から振り降ろす一太刀目は受けきったが、続くニ太刀目の突きは無惨に脇腹に食い込んだ。
そして、追い打ちをかけるようにナガノは、そのたった今斬りつけたばかりの脇腹に蹴りを入れる。
「ぐぉぉっ」
ユダは、あまりの激痛に苦悶の声を上げながら、吹っ飛び地面に叩きつけられる。
斬りつけられた腹を手で押さえると、みるみる内に真っ赤な血で染まる。
ユダが地面に横たわっていると、コツコツと足音が近付いてきた。
足音の主はナガノで、地べたにいるユダを冷めた目で見下ろしている。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』
宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる