< 小話まとめ >悪役令嬢はやめて、侯爵子息になります

立風花

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三章

46話 酒席レポ おまけ / カミュ

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予定していた酒席レポートは三回でした。
別のところでいただいた感想に触発されて、書ききれなかったアレックス心情とカミュ様の反応のお話を小話におこしました。
すべての感想に感謝です。お楽しみいただけたら嬉しいです。


――――宴の席で おまけ

 さて、テラスの避難席にむかいましょうか。
 それにしても、ノエルとアレックスだけがおりません。心配です。
 戦いの後、女の子がノエルの縁者かと問い詰めるとアレックスが言い出したので、翻意を促したくて厳しい言葉を投げかけてしまいました。

「いつまで過去にとらわれるのです? 変わらないというのは本当ですか? ただ、意地になっておりませんか?」

 まっすぐな友は「好きだ」と譲りませんでした。でも、その後ノエルに問い詰めておりません。

「慕う気持ち、好きな気持ち、欲しい気持ち、触れたいと思う気持ち。どれが本当だと思う?」

 言ってから突然、人の肩を掴んで叩いたりして、思い出したように真っ赤になったのは何があったんでしょう?

「カミュだってこれだけ固いのに! あのバカは、何を食べてるんだ?! 本気で間違えそうになる!!」

 やはり女の子とノエルを重ねすぎているのでしょうかね。
 女の子との未来は望ましくない。ノエルには災難ですが、足を止めには良いのでしょう。

「誰かを思っている筈なのに、誰かが混ざってしまったら裏切りか? 偽りか?」

 宴の前もぼやいてましたが、結局は行き着くのがあの子なら、まっすぐ思っているように見えます。本人には違うのでしょうか。恋とはままなりません。
 さて、テラスでお茶を飲みながら、私もいつか恋に焦がれる甘美な気持ちを思う事に致しましょう。
 そう思って、テラスに出たのですが……さて、アレックスは「絡み酒」てすか。友の恋の行方が少し心配になります。
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