灰色のエッセイ

板倉恭司

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おかしなDMの話

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 私は、ツイッターをやっております。とはいっても、普段は何も呟きません。ひたすら、作品の宣伝をしているだけのものです。したがって、フォローしてくださるのは小説関連のアカウントがほとんどです。
 ところが三ヶ月ほど前でしょうか、わけのわからないアカウントにフォローされました。どうもアーティスト系のようでして、絵の画像をいろいろ載せておりました。て、フォロー返ししたのですが……その後、わけわからんことになりました。

 そのアカウントを、仮にAさんとでもしましょうか。そのAさんから、突然DMが来たのです。こんな内容でした。

「愛しい人よ、あなたは今何をしているの?」

 確か、こんな文面だったと記憶しています。私は呆気に取られました。見も知らん人……というか、性別すらわからん人から突然、愛しい人よなどと呼ばれても困ります。
 仕方ないので、こう返しました。

「今は、自分の人生と戦っております」

 仕事中だったので、間違いではありません。しばらくすると、またしてもメッセージが来ました。

「あなたはとてもユニークな人。もっともっと語りあいたい。でも、ここは危険。誰かに覗かれてしまう。LINEのIDを教えて」

 こんな内容です。私は、この時点でヤバいものを感じました。そもそも、最初から日本語の文が変なのですよね。
 で、こう返しました。

「私はLINEをやっていません」

 すると、しばらくしてメッセージが来ました。

「それは悲しい。LINEを始めたら、またメッセージして欲しい」

 確か、こんな内容でした。もっとも、はっきりとは覚えていません。というのも、それから数日後にAさんのアカウントが消えてしまったからです。私は、変な奴だったと思いながらも、時が経つにつれAさんのことを忘れてしまいました。



 そして先日、ツイッターを見ていたら……AさんからのDMに似た内容のメッセージがきた、という呟きがあったのです。
 何じゃこりゃと思い調べてみると、どうやら国際ロマンス詐欺の手口と酷似しているようです。一応、説明しますと……国際ロマンス詐欺とほ各種交流サイトなどで知り合った海外の相手を言葉巧みに騙して、恋人や結婚相手になったかのように振る舞い、金銭を送金させる特殊詐欺の一種です。
 Aさんは、私にロマンス詐欺を仕掛けて来ていたのです。私は、ちょっと残念でしたね。もっと色々なやり取りをして、それをスクショしておけば、何らかのネタになったのに……と。やはり、怪しいメッセージが来たらスクショしておかねばならないですね。





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