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能見唯湖編
記者会見
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「お前、本気か? 本気で闘う気か?」
黒崎の問いに、唯湖は笑顔で頷いた。
「もちろんだよ」
「確認のため聞いておく。ムエタイルールをわかっているか?」
「いや、よくは知らないけど……」
聞いた瞬間、黒崎の表情が僅かに変化した。横にいる荒川や田原たちも、顔を見合わせている。
唯湖たちは今、ジムのスタッフルームにいた。本来、ここはスタッフが着替えたり休憩する時に使う場所である。しかし今は、唯湖を囲み作戦会議を行う場と化していた。
やがて、荒川がタブレットを持ってくる。
「じゃあ、まずはこれをみてみようか。こないだの試合だよ」
そう言うと、荒川は画面に触れた。
ふたりの選手が、リング上にて向き合っている光景が映し出される。どちらもアジア系だが、片方は日本人である。もう片方は、日本人とは違う顔立ちであり、肌の色が黒い。双方ともに身長はさほど高くないが、脂肪のほとんど付いていない鍛え抜かれた肉体である。
「片方は、タイ人だ。こいつの闘い方を、よく見ておけ」
黒崎の声の直後、試合が始まった。
タイ人が、左のミドルキックを打っていく。速く鋭い蹴りだ。日本人は右腕でガードするが、タイ人は構わずミドルキックを打ち続ける。
だが、日本人も打たれっぱなしではいられない。意を決して反撃を開始した。左右のロングフックを振るい、前進していく。ミドルキックの間合いを潰し、パンチで勝負するつもりなのだろう。
しかし、タイ人が両腕を伸ばした。日本人の首を両腕で抱え込み、腹に強烈な膝蹴りを叩き込む。凄まじい勢いで、膝蹴りを連打していく。日本人は何も出来ず、されるがままだった。
やがて、タイ人は何を思ったかパッと離れた。と同時に、肘打ち一閃──
日本人は、顔面に肘打ちをまともにもらい、ばたりと倒れた。レフェリーはすぐに駆け寄っていったが、顔を見た瞬間に試合続行不可能であることを知り、立ち上がると首を左右に振る。直後、タイ人の手を挙げた。
「見ての通り、これがムエタイだ。いいか、恐ろしいのは首相撲だよ。お前は、首相撲の練習をしていない。万が一あの展開になったら、なす術なく倒される」
黒崎の言葉にも、唯湖は恐れる素振りがない。
「だったら、あの展開に持ち込ませなければいいんでしょ?」
「無理だ。Dー1ともなれば、向こうもお前への対策を立ててくる。その場合、首相撲の展開に持ち込もうとしてくるはず。しかも、相手は曲がりなりにもプロだ。今までの相手とは違う。悪いが、お前に勝ち目はない」
答えた時、荒川が横から口を出す。
「おっさんよう、俺の時みたいな奇襲戦法はないのか?」
「奇襲、か。ないこともない。だがな、失敗したら終わりだ」
重々しい口調で言った黒崎に、今度は田原が口を開いた。
「でもさ、まともにやっても勝ち目ないんだろ? だったら、そいつに賭けるしかないじゃん」
そう言うと、田原は唯湖の方を向いた。
「唯湖ちゃん、頼んだよ。勝って、あの石川を思いっきり悔しがらせてやってよ。そして、おっちゃんが日本一のトレーナーだってことをみんなに教えてやるんだ」
すると、唯湖はニヤリと笑った。
「違うよ。おっちゃんは、世界一のトレーナーだから。あたしが、それを証明するよ」
直後、彼女は黒崎の方を向く。
「おっちゃん、その奇襲戦法って奴を教えてよ」
「かつて、マンソン・ギブソンという選手がいた。黒い稲妻と恐れられたキックボクサーだ。独特のスタイルで、多くの対戦相手をマットに沈めてきた。今からお前には、そのマンソンと同じ戦法で闘ってもらう」
「その戦法なら、勝てるんだね?」
「わからん。ただし、まともにやれば百パーセント勝ち目はない。だが、この戦法に徹すれば十パーセントの勝ち目が出てくる。そのくらいに考えておけ」
すると唯湖は、大きく頷いた。わかったわかった、とでも言わんばかりだ。
「大丈夫。その十パーセントってのを、試合の日に持って来ればいいだけだから」
自信に満ちた表情で語る彼女を見て、黒崎は溜息を吐く。
「お前、本当に変わったな。昔は、可愛いげがあったのだが……」
言われた途端、唯湖の表情が変わる。黒崎の肩にパンチをしたかと思うと、鋭い目で睨みつけた。
「ちょっと、何それ? 今は可愛くないってこと?」
凄まれた黒崎は、うろたえ目を逸らす。
「い、いや、そういうわけではない。今のお前には、違う魅力が……」
言った時、横でニヤニヤしている田原と荒川に気づいた。
「な、何がおかしいんだ?」
それから、一週間後──
都内にあるDー1の事務局にて、記者会見が開かれる。中止になってしまった第一試合、その代わりとなるカードの発表だ。
記者たちの注目を集めたのは、今回がプロデビュー戦となる能見唯湖である。モデルのようなすらりとした体型や美しい顔立ちもさることながら、左の前腕がないという事実が否応なしに彼らの関心を引いたのだ。
さらに、対戦相手の前川茜もまた異色であった。まだ二十歳の新鋭だが、パワーにものを言わせて突進し強烈なローキックを叩き込み、剛腕から繰り出されるフックで倒す……このスタイルで現在、三戦して三勝三KOという戦績の持ち主である。
しかも前川は、唯湖との試合が決まった直後、動画でこんなことを言っていたのだ。
(三十近いババアで、しかも片手のない女が対戦相手だってさ……あたしをナメてんの? 一ラウンドで終わっちゃうじゃん。こういうお涙ちょうだい企画、やめてくんないかなあ)
この発言により大炎上したが、本人は涼しい顔だ。これまでにも炎上狙いの動画を何本も投稿しており、今回の試合も自身の名前を売るチャンスとして捉えている。
今日の記者会見でも、ふてぶてしい態度で記者たちの前に現れた。記者からコメントを求められると、コーンロウの頭を振りながら、いかにも面倒くさそうな表情で答えた。
「あたしはさあ、お涙ちょうだいの感動ポルノとかって大嫌いなんだよね。悪いけど、そういうのに付き合う気ないから。一分以内に終わらせるよ。勝負にもなんないね。ま、こんな試合あたしがビッグになるための通過点だからさ。以上」
それに対し、コメントを求められた唯湖も負けていない。怯むことなく答える。
「私も、感動ポルノと呼ばれるものは好きではありません。あくまで、キックボクシングをやるためリングに上がります。もちろん、試合には勝つつもりです」
すると、前川の目がつりあがる。
「はあ? 勝つ? 本気で言ってんの? もしかして、パンチもらいすぎて頭イカレちゃってんのかなあ?」
「ご心配なく、まだイカレてはいませんから。先ほども言った通り、感動ポルノ的な演出は必要ありません。倒すつもりで、全力で来てください。もっとも、最後に立っているのは私ですが」
そう言って、唯湖は余裕の表情で会釈する。
前川の目つきが、さらに鋭さを増した。
「このババア、調子乗りやがって……キックボクシングなめんじゃないよ! あんた、二度とリングに上がれないようにしてやっから!」
喚きながら立ち上がるが、周りにいた者たちに制止され、半ば引きずられるようにして会場から連れ出される。本当は、それから写真撮影をする予定だったのだが……撮影は中止となった。
この記者会見は、大きな反響を呼ぶ。Dー1の第一試合は、いつしかメインの次に世間の注目を集めていた。
もっとも、マスコミの目はシビアである。唯湖の闘う姿勢は理解できるし立派でもあるが、それでも九対一で前川茜のKO勝ち。格闘技は、そんなに甘いものではない……それが、おおかたの予想であった。
黒崎の問いに、唯湖は笑顔で頷いた。
「もちろんだよ」
「確認のため聞いておく。ムエタイルールをわかっているか?」
「いや、よくは知らないけど……」
聞いた瞬間、黒崎の表情が僅かに変化した。横にいる荒川や田原たちも、顔を見合わせている。
唯湖たちは今、ジムのスタッフルームにいた。本来、ここはスタッフが着替えたり休憩する時に使う場所である。しかし今は、唯湖を囲み作戦会議を行う場と化していた。
やがて、荒川がタブレットを持ってくる。
「じゃあ、まずはこれをみてみようか。こないだの試合だよ」
そう言うと、荒川は画面に触れた。
ふたりの選手が、リング上にて向き合っている光景が映し出される。どちらもアジア系だが、片方は日本人である。もう片方は、日本人とは違う顔立ちであり、肌の色が黒い。双方ともに身長はさほど高くないが、脂肪のほとんど付いていない鍛え抜かれた肉体である。
「片方は、タイ人だ。こいつの闘い方を、よく見ておけ」
黒崎の声の直後、試合が始まった。
タイ人が、左のミドルキックを打っていく。速く鋭い蹴りだ。日本人は右腕でガードするが、タイ人は構わずミドルキックを打ち続ける。
だが、日本人も打たれっぱなしではいられない。意を決して反撃を開始した。左右のロングフックを振るい、前進していく。ミドルキックの間合いを潰し、パンチで勝負するつもりなのだろう。
しかし、タイ人が両腕を伸ばした。日本人の首を両腕で抱え込み、腹に強烈な膝蹴りを叩き込む。凄まじい勢いで、膝蹴りを連打していく。日本人は何も出来ず、されるがままだった。
やがて、タイ人は何を思ったかパッと離れた。と同時に、肘打ち一閃──
日本人は、顔面に肘打ちをまともにもらい、ばたりと倒れた。レフェリーはすぐに駆け寄っていったが、顔を見た瞬間に試合続行不可能であることを知り、立ち上がると首を左右に振る。直後、タイ人の手を挙げた。
「見ての通り、これがムエタイだ。いいか、恐ろしいのは首相撲だよ。お前は、首相撲の練習をしていない。万が一あの展開になったら、なす術なく倒される」
黒崎の言葉にも、唯湖は恐れる素振りがない。
「だったら、あの展開に持ち込ませなければいいんでしょ?」
「無理だ。Dー1ともなれば、向こうもお前への対策を立ててくる。その場合、首相撲の展開に持ち込もうとしてくるはず。しかも、相手は曲がりなりにもプロだ。今までの相手とは違う。悪いが、お前に勝ち目はない」
答えた時、荒川が横から口を出す。
「おっさんよう、俺の時みたいな奇襲戦法はないのか?」
「奇襲、か。ないこともない。だがな、失敗したら終わりだ」
重々しい口調で言った黒崎に、今度は田原が口を開いた。
「でもさ、まともにやっても勝ち目ないんだろ? だったら、そいつに賭けるしかないじゃん」
そう言うと、田原は唯湖の方を向いた。
「唯湖ちゃん、頼んだよ。勝って、あの石川を思いっきり悔しがらせてやってよ。そして、おっちゃんが日本一のトレーナーだってことをみんなに教えてやるんだ」
すると、唯湖はニヤリと笑った。
「違うよ。おっちゃんは、世界一のトレーナーだから。あたしが、それを証明するよ」
直後、彼女は黒崎の方を向く。
「おっちゃん、その奇襲戦法って奴を教えてよ」
「かつて、マンソン・ギブソンという選手がいた。黒い稲妻と恐れられたキックボクサーだ。独特のスタイルで、多くの対戦相手をマットに沈めてきた。今からお前には、そのマンソンと同じ戦法で闘ってもらう」
「その戦法なら、勝てるんだね?」
「わからん。ただし、まともにやれば百パーセント勝ち目はない。だが、この戦法に徹すれば十パーセントの勝ち目が出てくる。そのくらいに考えておけ」
すると唯湖は、大きく頷いた。わかったわかった、とでも言わんばかりだ。
「大丈夫。その十パーセントってのを、試合の日に持って来ればいいだけだから」
自信に満ちた表情で語る彼女を見て、黒崎は溜息を吐く。
「お前、本当に変わったな。昔は、可愛いげがあったのだが……」
言われた途端、唯湖の表情が変わる。黒崎の肩にパンチをしたかと思うと、鋭い目で睨みつけた。
「ちょっと、何それ? 今は可愛くないってこと?」
凄まれた黒崎は、うろたえ目を逸らす。
「い、いや、そういうわけではない。今のお前には、違う魅力が……」
言った時、横でニヤニヤしている田原と荒川に気づいた。
「な、何がおかしいんだ?」
それから、一週間後──
都内にあるDー1の事務局にて、記者会見が開かれる。中止になってしまった第一試合、その代わりとなるカードの発表だ。
記者たちの注目を集めたのは、今回がプロデビュー戦となる能見唯湖である。モデルのようなすらりとした体型や美しい顔立ちもさることながら、左の前腕がないという事実が否応なしに彼らの関心を引いたのだ。
さらに、対戦相手の前川茜もまた異色であった。まだ二十歳の新鋭だが、パワーにものを言わせて突進し強烈なローキックを叩き込み、剛腕から繰り出されるフックで倒す……このスタイルで現在、三戦して三勝三KOという戦績の持ち主である。
しかも前川は、唯湖との試合が決まった直後、動画でこんなことを言っていたのだ。
(三十近いババアで、しかも片手のない女が対戦相手だってさ……あたしをナメてんの? 一ラウンドで終わっちゃうじゃん。こういうお涙ちょうだい企画、やめてくんないかなあ)
この発言により大炎上したが、本人は涼しい顔だ。これまでにも炎上狙いの動画を何本も投稿しており、今回の試合も自身の名前を売るチャンスとして捉えている。
今日の記者会見でも、ふてぶてしい態度で記者たちの前に現れた。記者からコメントを求められると、コーンロウの頭を振りながら、いかにも面倒くさそうな表情で答えた。
「あたしはさあ、お涙ちょうだいの感動ポルノとかって大嫌いなんだよね。悪いけど、そういうのに付き合う気ないから。一分以内に終わらせるよ。勝負にもなんないね。ま、こんな試合あたしがビッグになるための通過点だからさ。以上」
それに対し、コメントを求められた唯湖も負けていない。怯むことなく答える。
「私も、感動ポルノと呼ばれるものは好きではありません。あくまで、キックボクシングをやるためリングに上がります。もちろん、試合には勝つつもりです」
すると、前川の目がつりあがる。
「はあ? 勝つ? 本気で言ってんの? もしかして、パンチもらいすぎて頭イカレちゃってんのかなあ?」
「ご心配なく、まだイカレてはいませんから。先ほども言った通り、感動ポルノ的な演出は必要ありません。倒すつもりで、全力で来てください。もっとも、最後に立っているのは私ですが」
そう言って、唯湖は余裕の表情で会釈する。
前川の目つきが、さらに鋭さを増した。
「このババア、調子乗りやがって……キックボクシングなめんじゃないよ! あんた、二度とリングに上がれないようにしてやっから!」
喚きながら立ち上がるが、周りにいた者たちに制止され、半ば引きずられるようにして会場から連れ出される。本当は、それから写真撮影をする予定だったのだが……撮影は中止となった。
この記者会見は、大きな反響を呼ぶ。Dー1の第一試合は、いつしかメインの次に世間の注目を集めていた。
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