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国から減らない理由
しおりを挟むその後3人と食事をして、5時間目の内政科の時間になった。
「それじゃあ教室に入ろうか。」
そして中に入ると、貴族科よりも人数が多かった。
「ここは人数が多いね。」
「そうだね。でも、さっき貴族科にいた人たちは少ないね。」
「何でだろう。」
「たぶん貴族科にいた貴族は自分たちの家の教えに従っているんじゃないの?」
「そうなんだ。じゃあ何で内政科は多いんだろう。」
「たぶん将来貴族になろうってがんばっているんじゃない?」
「貴族ってそんなに簡単にできるのかな?」
「実際に僕は公爵になっているしね。」
「でもそれってアイン君が元々貴族だったって言うのがあるんじゃないの?」
「それもあると思うけど、男爵くらいならがんばればいけるかも知れないからね。」
「まぁ納得したわ。それじゃあ授業後に集合しよ。」
「了解。」
そして内政科の授業が始まった。
「俺が内政科を教えるゼダンだ。今日は基本中の基本を教えるからな。」
「「「「「「「はい。」」」」」」」
「それじゃあまず、内政というのは基本的には貴族が必要なスキルだ。内政に手を抜くとそのうち領民から怨まれるようになる。」
「市民から怨まれてもいいんじゃないですか?」
「だめだ。市民でも力はある。それに市民のやる気がなかったら領地内もあまり繁栄しないからな。」
「分かりました。」
「それ以外にも内政にはどうやったら街に人が寄ってくるかや、どうやったらお金が良く回るかが必要だ。」
「なるほど。」
「それ以外にも教えていくから良く覚えていけよ。」
そして先生は内政に必要なことの基礎的なことだけを教えて行ってくれた。
「お、もう時間か。今日はここまでだ。それじゃあ解散だな。」
そして今日の授業はすべて終わった。
「アイン君。今日の授業は全部終わったね。」
「そうだね。」
「それにしてもあの先生結構ちゃんとしたこと教えてくれたね。」
「それなのに何でだめな貴族が減らないんだろう。」
そんな話を3人がしていた。
「だって今日の内政科に貴族がほとんどいなかったでしょ。」
「確かに何でだろうアイン君。」
「たぶん自分の家で内政の事を習っているから親がだめだと子にも移っちゃうんじゃないの?」
「なるほどね。それじゃあその貴族の子が自分でこの内政科を選ばない限りずっと良くならないって事?」
「そういうことだね。」
「これは一度お父様に頼んで皆に内政科に入ってもらう?」
「それはできないと思うよ。学校は強制じゃないし、もし貴族を強制的に入れたら真面目に勉強して学校に入れなかった人から文句が出てきちゃうから。」
「確かに。」
「だから貴族が問題を起こすまで待って、それから注意するしかないんだ。」
「じゃあできるだけ、いろんな貴族に目を光らせておくね。」
「よろしく。僕には子分のような貴族はいないから。」
「それじゃあ、今はとりあえず解散ね。」
「そうだね。」
「夕方になったらアイン君の部屋に行くね。」
「え?」
「だってアイン君のご飯っておいしいんだもん。」
「それ以前に僕の部屋って男子寮なんだけど。」
「そんなこと私たちには関係ないわ。」
「…分かったよ。」
「いろいろ用意して向かうね。」
「分かったよ。それじゃあまたね。」
そして3人は帰っていった。
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