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宣戦布告

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            そして2日がたった。

「とうとうこの日になったか…」

「そうですね。それでは宣戦布告をしますか?」

「うん。宣戦布告して。」

「分かりました。それでは宣戦布告をした後にすぐに攻めますか?他の国も準備はできているそうですし。」

「ちょっと待って。他の国が準備ができていると入っても、宣戦布告していきなりは動きづらいだろうから、今日は攻めなくて良いよ。」

「そうですか…それでは今日のところは攻め込まなくて、明日から攻め込むのですね。」

「そういうことだね。」

「それでは他の国にもそう伝えておきますね。」

「そうして、それに宣戦布告をしたら向こうの兵もこっち側の国にせめて来るだろうから、あの4国には僕の兵も少しは置いておいて。」

「分かりました。勇者についてはどうしましょうか?」

「勇者については、転移魔法で強制送還するか、今学校に通っているはずだからその国に多くの兵を送って捕まえるかしておいて。」

「分かりました。それではあの国には兵と魔術師を両方送っておきますね。」

「うん、よろしく。」

「もう、宣戦布告してもよろしいですか?」

「うん。他に確認することもないだろうし、宣戦布告して良いよ。」

「分かりました。」

そしてエリは連合国に報告後、あの国に宣戦布告をやりに行った。

~勇者召喚王国~

「お、王様~!」

「何だ騒がしい。」

「この国が宣戦布告されました~。」

「何だって?この王国にまだ逆らう国があったのか、そんなもの勇者で皆殺しにしてやる。」

「しかし、今回の相手はまずいのです?」

「勇者の力よりも強いものがあるわけないだろう…それで相手はどこだ?」

「この国です。」

そして宰相は今回の戦争相手のリストを王に見せた。

「何だ?この国の周りの4国ではないか。勇者が強くなる前に協力してわが国を倒そうとしているのか…勇者がいないときにもわが国に勝てなかった国が勇者を持っているわが国を4国後時で倒せる訳なかろう。」

王が今回の重要性をわかっていない中、宰相はさらに紙を取り出した。

「そしてこの紙がこの国の周り以外でこの国に宣戦布告をしてきた国のリストです。」

そのリストには強豪国からそこまで強くない国の合計25国が書かれていた。

「何だこの国の数は?こんなの我々を惑わせるための偽の書類だろう。」

「それがどうやら本当らしくて…」

宰相はそう言いながら最後の書類を取り出した。

「何だこの紙は?」

「中を見れば分かると思いますが、今回の戦争の発案者兼責任者です。」

「こ、この国は我が貿易国をどんどんと奪っていった国ではないか。」

「はい。あの国がついに攻め込んでくるのです。」

「そうか…でも大丈夫だろう。勇者は最強だからな。今すぐ勇者を帰還させろ。」

「そうか!?人数が多いので、多少勇者は死ぬでしょうが、勇者ならどうにかなりますね。」

「そうだ。勇者に敵う人間なんかいないのだ。ハッハッハッハ」

「そうですね。ハッハッハッハ」

こうして勇者の力こそこの世で最強と思っている国王と宰相はぜんぜん戦争準備をしなかったのだ。
        
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