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3人からの…
しおりを挟むそして、3人が何かを決意した顔をした。
「アイン君。大事な話があるの…」
「そうなのか…それで、どんな話?」
「今後のことなんだけどね。」
「今後のこと?それは今から決めていくんじゃないの?それとも、僕がいない間に、ある程度の予定は決まっていたのかな?それだったら、僕はそれに従うけど。」
アインはこんな状況になってもわかっていなかった。
「こ、これから何をするかはアイン君が決めて良いよ。
でも、私たちはベつのことを気にしているんだ。」
「何?」
「それはね…」
そして、3人は一斉にアインに対して、言葉をぶつけた。
「「「これから、一生お願いします!!」」」
こんなことを言って来たのだった。
「え?は?」
まったく、何を言われるのかわからない状態で、そのようなことを言われたアインは一瞬理解が出来なかった。
それでも、発した言葉というものはとめられる訳が無く、アインの脳までしっかりと届いていた。
「それって…どういうこと?
一生って事は何?このまま冒険の道で金を稼いでいくってこと?」
アインがそういうと、代表をして、ヘレンが1人前に出てきて、その答えを言った。
「その考えに関しては、半分そうで、半分違うのです!」
「……?」
「アイン君は本当に鈍感ですね!だから、私たちは告白をしているのですよ!貴方とこれから一生いて良いのか聞いているんですから!」
ヘレンは、勢いのまま、すべてのことを言った。
そして、そこまで言われれば、さすがのアインでも分かった。
「そう…か…」
「それで、返事はどうなんでしょうか…」
へレンがさっきまでの勢いはどこに言ったといいたくなるような、不安に駆られた声で、アインにそうたずねた。
「そうだね…まぁ、結婚に関しては、出来るかはわからない。
それに関しては、僕の家が貴族の家だからといえば分かるよね?」
この世界にも、もちろん政略結婚というものはある。
そして、大体の貴族の子供に関しては生まれて数年もすれば、婚約者というものが出来上がる。
つまり、決められた人と結婚をするのが、この世界の貴族の結婚だったのだ。
「これに関しては、僕の婚約者に聞かないといけない。」
「やはりアイン君にも、婚約者はいるのですか…」
「ああ、だから、もしも君たちとの結婚が出来たとしても、正室は上げられないので、それなりに、第何婦人とかになるだろう。
それでも良いというなら、僕のほうからも、掛け合ってみるよ。」
「それでも良いです!それでも、一生ついていきたいと思ったのですから。」
ヘレンは、アインがその質問をすると、すぐにそう答えた。
「そうか…そこまで言われてしまったら、ここで断る訳にも行かない。
ちゃんと聞いてみるよ。」
「お願いします。」
「それじゃあ、明日、僕のほうから婚約者に今回のことを手紙にして書いて、送ってもらうから時間かかっちゃうけど良い?」
「それくらい待ちますよ。私たちのほうが頼んでいる側なのですから。」
「そうだね。
それにしても、もしも許可が出来たときには、君たちにもそれなりの権力がつくんだから、今のうちに説明しておいたほうが良いか。」
そして、アインは貴族としての振る舞いを教えたが、もしも許可が出たら、王族としての振る舞いも教えなくてはいけないなと思って、明日へと思いを寄せるのだった。
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