転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト

文字の大きさ
391 / 554

待ち合わせ

しおりを挟む

            そして、アインは3人の前に立った。

「とても久しぶり!」

アインがそういったのにはわけがあった。

アインは一応、高校のほうに進学はしているが、まったく授業には出ていなかった。

そのため、高校になってからはアインは一回も学校に来ていなかったのだった。

しかし、3人に関しては違う。

アインとは違って、まだ学生のみだということで仕事などは基本的に入ってこない。

もしも、仕事が入ってきたとしても、それは1日くらいで終わる、簡単な仕事だろう。

アインも3人も16歳にはなっている。

仕事のない彼女らが、進学するのは至極当然だろう。

よって、アインとは卒業式も一緒に出来ず、入学式なども、一緒には出来ていなかったのだった。

そんな彼が久しぶりというのは何も間違ってはいないだろう。

「アイン君……?」

「ああ、久しぶりに休暇が出来たし、それに今回は大事な話があるから、その相談でね。」

今思えば、この発言は最低とも取れるだろう。

婚約者の下に、暇がなければ行かないというのはひどいし、しかも帰ってきた将来のだんなからの相談というのは新たに婚約者を作っても良いかというものだったからだ。

しかし、今の3人はそんなこと知らないし、それに今はアインが帰ってきたという事実のほうが大事だったのだ。

「アイン君…本物なの…?」

「ああ、本物だよ。それに、僕の偽者になって何の得があるのさ。」

結構得はある。

しかし、アインの周りのものに対して、変装なんか使ってもすぐにばれてしまうので、その分リスクが大きすぎる。

「本当に申し訳ない。
学校に今まで来てなかったのもそうだけど、正式にやめることにもしたんだ。
さすがに、貴族のときのような時間の余裕は無くなってしまった。
いや、正確には王族としての仕事に関しては暇が結構あるんだろうが、他の仕事を入れてしまったので、結局時間が無いんだ。」

「そうなんだ。やっぱり正式に学校を辞めちゃったんだね。」

「うん。まぁ、今までも結局殆ど来ていなかったしね。」

「そうだね。それで、アイン君は何で久しぶりに帰ってきたの。」

「ああ、それは…この場ではいえないから、移動しない?」

婚約者が増えるなんて発言を、学校の前の校門で出来る訳も無いので、アインは移動がしたかった。

「そうなんだ…良いけど、場所はどうするの?後、お父様にも報告をしたいのだけど。」

王族や公爵令嬢である3人がいつもの時間に帰らなければ、国を挙げて捜索しなくてはいけなくなってしまうので、報告はしておかなくちゃいけなかった。

「分かった。それじゃあ、場所のほうは僕のほうで用意をしておくから、3人は家族のほうに連絡を入れておいて、その後は、僕が家まで迎えに行くよ。
さすがに夜の街を歩かせる訳にも行かないからね。」

夜の街を3人が歩いていたら、おそらくだがつかまるだろう。

そして、彼女たちを捕まえた店は王のほうから処分されてしまうだろう。

そんな犠牲を生まないためにも、アインが直接迎えに行くのが良かったのだった。

「それじゃあ、また後で。」

「「「う、うん。」」」

こうして、彼女たちは一回帰って行ったのだった。


        
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜

舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」  突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、 手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、 だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎  神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“  瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・  転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?  だが、死亡する原因には不可解な点が…  数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、 神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?  様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、 目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“  そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪ *神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw) *投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい *この作品は“小説家になろう“にも掲載しています

インターネットで異世界無双!?

kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。  その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。  これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

処理中です...