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第八章 最後の手紙
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爆発の衝撃で体育館の窓は揺れ、悲鳴が飛び交った。
けど――それきりだった。
次に訪れたのは、奇妙なほどの静寂。
人々は息を殺すように黙り込み、遠くに広がる光阜町の跡地を見つめていた。
町は、消えた。
だけど、ここには生きている人たちがいる。
俺たちは互いの顔を見合った。
「……やったんだよな」
ケンタが震える声で言った。
「死んだ人、いない……よな」
ユウタも確かめるように呟く。
「……うん」
俺は強くうなずいた。
「みんな、助かった」
涙がにじんだ。
怖さと安堵と、よくわからない感情がごちゃ混ぜになって、胸がいっぱいになった。
その夜。
俺たちは空き地に戻った。
そこには、例のパイプが変わらず突き出ていた。
町が消えたはずなのに、この場所だけはぽっかり残っていたのだ。
「……最後に、伝えよう」
俺は缶を取り出し、ノートの切れ端に文字を書いた。
『これで最後だ。
僕たちは町のみんなを避難させた。
犠牲者はゼロ。
だから――きっと未来は変わったはず。
君にも平和な明日が来るはず!』
ミナは震える手でチョコを、ケンタはガムを、ユウタはスナック菓子を入れた。
俺もポケットに残っていたラムネを詰め込んだ。
「……お菓子、いっぱい入れとこ」
「うん。俺たちの未来の友達に」
缶はずっしり重くなった。
俺たちはそれをパイプにそっと落とした。
コトン……と音がして、闇に吸い込まれていく。
「……届くかな」
ミナが呟いた。
「届くさ」ケンタが力強く言う。
「だって未来から届いたんだから、きっと繋がってる」
ユウタも笑ってうなずいた。
俺は空を見上げた。
――未来は、変わったんだろうか。
答えはわからない。
でも、やれることは全部やった。
その実感だけは、確かに胸に残っていた。
「じゃあ、俺たちも行こう」
「うん……」
俺たちは静かにその場を後にした。
背後でパイプがひっそりと立ち続けている。
まるで、未来への道しるべのように。
けど――それきりだった。
次に訪れたのは、奇妙なほどの静寂。
人々は息を殺すように黙り込み、遠くに広がる光阜町の跡地を見つめていた。
町は、消えた。
だけど、ここには生きている人たちがいる。
俺たちは互いの顔を見合った。
「……やったんだよな」
ケンタが震える声で言った。
「死んだ人、いない……よな」
ユウタも確かめるように呟く。
「……うん」
俺は強くうなずいた。
「みんな、助かった」
涙がにじんだ。
怖さと安堵と、よくわからない感情がごちゃ混ぜになって、胸がいっぱいになった。
その夜。
俺たちは空き地に戻った。
そこには、例のパイプが変わらず突き出ていた。
町が消えたはずなのに、この場所だけはぽっかり残っていたのだ。
「……最後に、伝えよう」
俺は缶を取り出し、ノートの切れ端に文字を書いた。
『これで最後だ。
僕たちは町のみんなを避難させた。
犠牲者はゼロ。
だから――きっと未来は変わったはず。
君にも平和な明日が来るはず!』
ミナは震える手でチョコを、ケンタはガムを、ユウタはスナック菓子を入れた。
俺もポケットに残っていたラムネを詰め込んだ。
「……お菓子、いっぱい入れとこ」
「うん。俺たちの未来の友達に」
缶はずっしり重くなった。
俺たちはそれをパイプにそっと落とした。
コトン……と音がして、闇に吸い込まれていく。
「……届くかな」
ミナが呟いた。
「届くさ」ケンタが力強く言う。
「だって未来から届いたんだから、きっと繋がってる」
ユウタも笑ってうなずいた。
俺は空を見上げた。
――未来は、変わったんだろうか。
答えはわからない。
でも、やれることは全部やった。
その実感だけは、確かに胸に残っていた。
「じゃあ、俺たちも行こう」
「うん……」
俺たちは静かにその場を後にした。
背後でパイプがひっそりと立ち続けている。
まるで、未来への道しるべのように。
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