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第9話「西園寺家お招き大作戦!ドキドキとご兄弟登場・後編」
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夜――。
パーティが落ち着いて、兄弟みんなで映画を観ている時。
ふと、奏さんが小声で呟く。
「……頼、本当に楽しそうだな」
「え、そうですか?」
俺が聞き返すと、奏さんは目を細めて微笑む。
「うん。頼って昔からちょっと無理して背伸びしてたんだ。家のこと、兄弟のこと、全部“西園寺だから”って気負ってて……。新くんみたいに“普通”にぶつかってきてくれる友達、正直ちょっと羨ましいなって思うよ」
「俺なんか、普通すぎて……」
「だからこそ、だよ。頼が素で笑ってるの、珍しいから」
横で蓮くんも言葉を挟む。
「兄ちゃん、普段は家族相手でも“王子様モード”だからね。新、兄ちゃんとケンカとかした?」
「めちゃくちゃ言い合ったことは何度か……」
「それ、家ではなかなか無理だもん。……ちょっと羨ましい」
「蓮」
「うっ、見てたの?」
頼がチラッとこちらを見て、ふっと微笑む。
「お前ら、何こそこそ話してる」
「べっつに~。ね、新くん!」
「……内緒だよ」
―――
夜、寝室。
今日は客間に一緒に寝ることになった。
広いベッドに並んで、しばらく天井を見ている。
「なあ、新」
「ん?」
「兄さんも蓮も、お前のこと結構気に入ったみたいだ」
「そりゃ、あんな豪華な家族イベント、俺も驚いたよ。楽しかった」
「……兄弟って、やっぱり特別だな。だけど、友達も、俺にとっては同じくらい大事だ」
頼が静かに言う。
「“庶民の友達”って、俺には今までなかったから」
「俺も、“御曹司の友達”なんて最初は無理だって思ってた。でも、こうやって家族ぐるみでバカやれるの、悪くないな」
「ふっ……お前は本当に、何も気取らないな」
しばらく沈黙。
隣に寝ている頼の存在が妙に近い。
「……なあ、新」
「ん?」
「お前のこと――たぶん、特別だと思ってる」
「――は?」
「“友達”以上、みたいな……。いや、変な意味じゃなくて……いや、変な意味もあるけど……」
「どっちだよ!」
二人で思わず笑い合う。
でも、心臓のドキドキはしばらく止まらなかった。
―――
翌朝。
朝食の席で、奏さんが優しく声をかけてくれる。
「新くん、またいつでも遊びにおいで。頼だけじゃなく、家族全員で待ってるから」
「はい、ぜひ!」
蓮くんが小声でささやく。
「兄ちゃんがこんな笑ってるの、久しぶり。新、ありがとな」
「……どういたしまして?」
―――
帰り際、頼が玄関でこっそりと俺にだけ耳打ちする。
「なあ、新――また“俺の家族”に会いに来てくれよ」
「……ああ、もちろん」
ドキドキが収まらないまま、俺は西園寺邸をあとにした。
(“特別”って、こういうことなのかもな……)
パーティが落ち着いて、兄弟みんなで映画を観ている時。
ふと、奏さんが小声で呟く。
「……頼、本当に楽しそうだな」
「え、そうですか?」
俺が聞き返すと、奏さんは目を細めて微笑む。
「うん。頼って昔からちょっと無理して背伸びしてたんだ。家のこと、兄弟のこと、全部“西園寺だから”って気負ってて……。新くんみたいに“普通”にぶつかってきてくれる友達、正直ちょっと羨ましいなって思うよ」
「俺なんか、普通すぎて……」
「だからこそ、だよ。頼が素で笑ってるの、珍しいから」
横で蓮くんも言葉を挟む。
「兄ちゃん、普段は家族相手でも“王子様モード”だからね。新、兄ちゃんとケンカとかした?」
「めちゃくちゃ言い合ったことは何度か……」
「それ、家ではなかなか無理だもん。……ちょっと羨ましい」
「蓮」
「うっ、見てたの?」
頼がチラッとこちらを見て、ふっと微笑む。
「お前ら、何こそこそ話してる」
「べっつに~。ね、新くん!」
「……内緒だよ」
―――
夜、寝室。
今日は客間に一緒に寝ることになった。
広いベッドに並んで、しばらく天井を見ている。
「なあ、新」
「ん?」
「兄さんも蓮も、お前のこと結構気に入ったみたいだ」
「そりゃ、あんな豪華な家族イベント、俺も驚いたよ。楽しかった」
「……兄弟って、やっぱり特別だな。だけど、友達も、俺にとっては同じくらい大事だ」
頼が静かに言う。
「“庶民の友達”って、俺には今までなかったから」
「俺も、“御曹司の友達”なんて最初は無理だって思ってた。でも、こうやって家族ぐるみでバカやれるの、悪くないな」
「ふっ……お前は本当に、何も気取らないな」
しばらく沈黙。
隣に寝ている頼の存在が妙に近い。
「……なあ、新」
「ん?」
「お前のこと――たぶん、特別だと思ってる」
「――は?」
「“友達”以上、みたいな……。いや、変な意味じゃなくて……いや、変な意味もあるけど……」
「どっちだよ!」
二人で思わず笑い合う。
でも、心臓のドキドキはしばらく止まらなかった。
―――
翌朝。
朝食の席で、奏さんが優しく声をかけてくれる。
「新くん、またいつでも遊びにおいで。頼だけじゃなく、家族全員で待ってるから」
「はい、ぜひ!」
蓮くんが小声でささやく。
「兄ちゃんがこんな笑ってるの、久しぶり。新、ありがとな」
「……どういたしまして?」
―――
帰り際、頼が玄関でこっそりと俺にだけ耳打ちする。
「なあ、新――また“俺の家族”に会いに来てくれよ」
「……ああ、もちろん」
ドキドキが収まらないまま、俺は西園寺邸をあとにした。
(“特別”って、こういうことなのかもな……)
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