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第10話「夏休みの壁!俺たち、連絡先知らなかった件」
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期末テストも終わり、あとは夏休みを待つだけの学園。
開放的な空気に、どこか浮ついた生徒たち――
「新、新」
「ん?」
頼がめずらしく神妙な顔で俺の席に来た。
「……夏休み、どうする?」
「え、どうするって?」
「会うだろ。普通、友人なら“遊びに行こう”とか“予定合わせよう”とか、するものだろう」
「あー……そうかも」
「だが、俺たち――」
ここで頼が、なぜか口ごもる。
「どうやって“約束”すればいいんだ?」
「……」
一瞬、俺もフリーズする。
(……あれ?)
(そういえば俺と頼、連絡先――“知らない”じゃん!!!)
「いや、今どき連絡先知らないの、逆にすごくない!?」
「だろう? どうやって夏休みに会えばいいのか、考えていたんだが……」
「いやいや、今までは全部“放課後”とか“家”で会ってたもんな……」
「このままでは、“夏休みロス”になる」
なんだそのパワーワード。
周りのクラスメイトたちも、“頼が新に真面目な顔で話してる”という珍光景にざわつき出す。
―――
そのまま廊下に出て、二人でスマホを出す。
「えーっと、LINE、入れてる?」
「入れてるが、使ったことはない。父が“危険だ”と――」
「今時かよ!」
「登録方法を教えろ」
「はいはい、じゃあ俺のQRコード送るから、カメラで――」
「こうか?」
「そう、それでOK!」
ピロン、と同時に新しい友達登録の通知が来る。
「これで、いつでも連絡できるぞ」
「……お前、こんな簡単なことで、俺を救ったぞ」
「いや、普通だから!」
「“いつでも連絡してくれ”」
頼の声はどこか緊張していて、少しだけ照れている。
「――いや、ホントに何時でも?夜中でも?」
「……何時でも、だ」
思わず笑いそうになる。
(こういうの、思春期男子の“初めての恋”感あって……なんか、いいな)
―――
その日の放課後、泉に報告した。
「やっと連絡先交換したんだ」
「遅い。今まで、どうやって生きてたの?」
「いや、ほんとだよな……」
「夏休み、毎日LINEするの?」
「いや、そこまでは……って、いや、たぶん向こうはする気満々だな、これ」
「ふふ、がんばって」
―――
帰り道。
さっそく頼から「今から帰る」「今日は夕飯は何だ」とか、しょうもないLINEが連打で届いた。
(夏休み、退屈はしなさそうだな……)
なんだかちょっとだけ、胸が高鳴る。
開放的な空気に、どこか浮ついた生徒たち――
「新、新」
「ん?」
頼がめずらしく神妙な顔で俺の席に来た。
「……夏休み、どうする?」
「え、どうするって?」
「会うだろ。普通、友人なら“遊びに行こう”とか“予定合わせよう”とか、するものだろう」
「あー……そうかも」
「だが、俺たち――」
ここで頼が、なぜか口ごもる。
「どうやって“約束”すればいいんだ?」
「……」
一瞬、俺もフリーズする。
(……あれ?)
(そういえば俺と頼、連絡先――“知らない”じゃん!!!)
「いや、今どき連絡先知らないの、逆にすごくない!?」
「だろう? どうやって夏休みに会えばいいのか、考えていたんだが……」
「いやいや、今までは全部“放課後”とか“家”で会ってたもんな……」
「このままでは、“夏休みロス”になる」
なんだそのパワーワード。
周りのクラスメイトたちも、“頼が新に真面目な顔で話してる”という珍光景にざわつき出す。
―――
そのまま廊下に出て、二人でスマホを出す。
「えーっと、LINE、入れてる?」
「入れてるが、使ったことはない。父が“危険だ”と――」
「今時かよ!」
「登録方法を教えろ」
「はいはい、じゃあ俺のQRコード送るから、カメラで――」
「こうか?」
「そう、それでOK!」
ピロン、と同時に新しい友達登録の通知が来る。
「これで、いつでも連絡できるぞ」
「……お前、こんな簡単なことで、俺を救ったぞ」
「いや、普通だから!」
「“いつでも連絡してくれ”」
頼の声はどこか緊張していて、少しだけ照れている。
「――いや、ホントに何時でも?夜中でも?」
「……何時でも、だ」
思わず笑いそうになる。
(こういうの、思春期男子の“初めての恋”感あって……なんか、いいな)
―――
その日の放課後、泉に報告した。
「やっと連絡先交換したんだ」
「遅い。今まで、どうやって生きてたの?」
「いや、ほんとだよな……」
「夏休み、毎日LINEするの?」
「いや、そこまでは……って、いや、たぶん向こうはする気満々だな、これ」
「ふふ、がんばって」
―――
帰り道。
さっそく頼から「今から帰る」「今日は夕飯は何だ」とか、しょうもないLINEが連打で届いた。
(夏休み、退屈はしなさそうだな……)
なんだかちょっとだけ、胸が高鳴る。
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