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温かくて、幸せ
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近くに住んでいる、という長塚さんは、週に何度も俺のバイト先へやって来た。
空さんへ声をかける前から、ここで買い物をしていました、と言われてもさっぱり思い出せなかった。「空さん、いつも一生懸命でしたから」と言われた時は、一人でてんやわんやしている姿を何度も見られていたんだ……と頭を抱えたくなった。
「どうして、俺のことをわかったんですか……? 顔も体格もずいぶん変わって、眼鏡だってかけていて、苗字も違うのに……」
度がキツイ、分厚いレンズのせいで目は小さく見えるはずだし、声だって全然違う。それなのに、「ちっとも変わっていないから、すぐにわかりましたよ」と長塚さんは言う。
「まさか……! 全然、あの頃の面影なんかないのに……」
「え……。そうですね、ずいぶん大人になっていたからビックリしましたけど」
でも、あの頃と変わらず空さんは可愛いですね、とさらっと言われた時には、ビックリし過ぎて、何も返事が出来なかった。成長した姿を誰かから「可愛い」なんて言われたのは初めてだったからだ。
その日の夜、洗面台の鏡の前で眼鏡を外してみたけど、視力が悪すぎて、何もかもがぼやっとしていて、よくわからなかった。
リップサービスってやつなのに、本気にしてバカみたいだ……と眼鏡をかけ直したら、いつもの地味で陰気な自分の姿が映っているだけだった。
◆
長塚さんは、フラッとやって来ては値引きされた弁当かおにぎり、それからラーメン、時々ペットボトルのお茶と豆腐を買う。
今まではバイトの終わりが待ち遠しくて、レジにいる時は時計ばかり気にしていたけど、最近は「今日は長塚さん、来ないのかなあ」と出入り口の方をチラチラ見るのが癖になってしまった。
上手くいけば、店内へ入って来た長塚さんと目が合う。「あっ」と俺がソワソワすると、長塚さんはフッと笑う。
目が合うと露骨に嫌な顔をされたり、プイッと視線を反らされていた時から考えると信じられないような変化だった。
しかも、必ず俺のレジに並んでくれて「今日も送って行ってもいいですか」と聞いてくれる。絶対危ない目になんて合わないから断るべきだってわかってはいるけど、いつも「はい」って返事をしてしまう。
俺のバイトが終わると、公園の自販機で飲み物を買って貰ってからちょっとだけ話しをする。そして、その後は家の前まで送ってもらう。
「遅くなってしまいますから」という理由で、話せるのは十五分程度というのもあって、本当に俺を家まで送ってくれるためだけに時間を作ってくれているんだって、嬉しくて嬉しくていつも舞い上がってしまう。
大学にもバイト先にも話し相手がいない俺は、長塚さんとの時間にのめり込んだ。
大学ではバカにされたように笑われている事も、そもそも親しい友人がいない事も、「悲しませてしまう」という理由で両親にも言えなかった。
それなのに、芸能活動をしていた俺の過去を知っている長塚さんにだけは話してしまった。
「空さん……」
大変でしたね、とその日はいつもより五分だけ長く一緒にいて貰えた。
嫌な事を話すのは苦しいけれど、こんなふうに優しくしてもらえるのなら、もっと早く話せば良かった、とズルイ考えが頭を過って、「毎日全然楽しくない、すごく寂しいです……」と可哀想なフリまでしてしまった。
そうしたら「そんなこと言わないでください」と長塚さんは目に見えて慌てだし、「心配で堪らないから、もっと、空さんに会いに来てもいいですか?」とまで言ってくれた。
「はい……」
きっと、目にいっぱい涙を浮かべてコクリと頷くその時の俺の様子は、十年ぶりの名演技だったに違いない。
「今は長塚さんに会えるから毎日すごく幸せで、バイトのシフトもいっぱい入れちゃいました」というのが本心だけど、頑張って隠した。
子供の頃、冷たくしていた分を埋め合わせるかのように、長塚さんは親切にしてくれる。
目が合うと優しい目付きで見つめ返してくれるし、俺がボソボソと話す本当にとりとめのない話をずっと聞いてくれた。
元々、大人にちやほやされるのが大好きだった俺は、優しく構ってくれる唯一の大人である長塚さんにますます夢中になった。
◆
「……もっと一緒にいたいです」
初めてそう言えたのは、自販機で、大好きなミルクティーを買って貰った日だった。
初回は一番値段が安いキンキンに冷えた飲むライチゼリー、それ以降は長塚さんと同じ温かいお茶をずっと選び続けていた。
結局何を奢って貰うのが正解なのかはわからないまま「同じものを選べば、間違いじゃないよね……?」と好きでも嫌いでもないお茶を選ぶ俺にも、長塚さんは毎回「空さんは、どれがいいですか?」と聞いてくれる。
これが飲みたいです、とまごまごとミルクティーを選んだ俺に「ああ」と長塚さんは何か納得したように頷いた。
「よく、取材の時に『給食の牛乳が大好きです』って空さんは言っていましたよね」
「あっ、そういえばそうでした……」
長塚さんが、そんなことまで覚えてくれていたのは嬉しい。だから、「忙しくて学校にはほとんど行けていなかったから、あれは嘘なんです」とは口が裂けても言えなかった。
大好きなものを正直に選んだとしても変に思われないんだってことに安心しながら、甘くて温かいミルクティーを飲んだ。
美味しいと幸せ、が交互にやって来て、なんだか、体の芯からじんわりポカポカと温まる。
「……長塚さん?」
美味しい、と声に出してはしゃいだわけでもないのに、長塚さんは自分の飲み物には口をつけないで、ただ俺のことを見ていた。
ヤバイ、給食の牛乳エピソードが捏造だってことがバレたのかもしれない……と焦りまくっていると、「あんまり嬉しそうで可愛かったので……すみません」と長塚さんは呟いた。
「へ……!?」
「……もう帰りましょう。送ります」
「えっ!?」
いやいやいや、ここで帰るって、そんなことありますか!? 俺、嬉しくって、すごくすごくドキドキしてるのに、酷くないですか!? 嫌だ、もっと一緒にいたいです! と思っていたけど、そんなことを正直に伝える勇気は無い。
でも、どうしても帰りたくなくて、それで頑張って、やっとの思いで「もっと一緒にいたいです」とだけ伝えた。
「えっ」
長塚さんは、すごく困った顔をした後、「家の人が心配してしまいますし、今日は寒いですから」と言った。
「あの、十分でも五分でもいいです。今ここで、少し遅くなるって、親にも電話をします。それでも、ダメですか……?」
全部言い終わってから、俺は気楽な大学生だけど、長塚さんは明日も仕事なのかもしれないということに気が付いた。
俺はきっと、迷惑をかけてしまっている。子供の頃みたいに、また、嫌われてしまうかもしれない……と一気に気分が落ち込んでいる時だった。
「……わかりました。ここは寒いですから、俺の家で良ければ」
「えっ!?」
「空さんが、今までの人生で足を踏み入れたことのないような、狭い家ですけどいいですか? あと、散らかっていますけど……」
「ほ、本当にいいんですか……?」
長塚さんの家に行けるなんて、すごいチャンスが転がり込んできた。嬉しさで半分パニックになりながら「お母さん!? ちょっと遅くなるから!」と電話をする俺を、長塚さんはじっと待っていてくれた。
空さんへ声をかける前から、ここで買い物をしていました、と言われてもさっぱり思い出せなかった。「空さん、いつも一生懸命でしたから」と言われた時は、一人でてんやわんやしている姿を何度も見られていたんだ……と頭を抱えたくなった。
「どうして、俺のことをわかったんですか……? 顔も体格もずいぶん変わって、眼鏡だってかけていて、苗字も違うのに……」
度がキツイ、分厚いレンズのせいで目は小さく見えるはずだし、声だって全然違う。それなのに、「ちっとも変わっていないから、すぐにわかりましたよ」と長塚さんは言う。
「まさか……! 全然、あの頃の面影なんかないのに……」
「え……。そうですね、ずいぶん大人になっていたからビックリしましたけど」
でも、あの頃と変わらず空さんは可愛いですね、とさらっと言われた時には、ビックリし過ぎて、何も返事が出来なかった。成長した姿を誰かから「可愛い」なんて言われたのは初めてだったからだ。
その日の夜、洗面台の鏡の前で眼鏡を外してみたけど、視力が悪すぎて、何もかもがぼやっとしていて、よくわからなかった。
リップサービスってやつなのに、本気にしてバカみたいだ……と眼鏡をかけ直したら、いつもの地味で陰気な自分の姿が映っているだけだった。
◆
長塚さんは、フラッとやって来ては値引きされた弁当かおにぎり、それからラーメン、時々ペットボトルのお茶と豆腐を買う。
今まではバイトの終わりが待ち遠しくて、レジにいる時は時計ばかり気にしていたけど、最近は「今日は長塚さん、来ないのかなあ」と出入り口の方をチラチラ見るのが癖になってしまった。
上手くいけば、店内へ入って来た長塚さんと目が合う。「あっ」と俺がソワソワすると、長塚さんはフッと笑う。
目が合うと露骨に嫌な顔をされたり、プイッと視線を反らされていた時から考えると信じられないような変化だった。
しかも、必ず俺のレジに並んでくれて「今日も送って行ってもいいですか」と聞いてくれる。絶対危ない目になんて合わないから断るべきだってわかってはいるけど、いつも「はい」って返事をしてしまう。
俺のバイトが終わると、公園の自販機で飲み物を買って貰ってからちょっとだけ話しをする。そして、その後は家の前まで送ってもらう。
「遅くなってしまいますから」という理由で、話せるのは十五分程度というのもあって、本当に俺を家まで送ってくれるためだけに時間を作ってくれているんだって、嬉しくて嬉しくていつも舞い上がってしまう。
大学にもバイト先にも話し相手がいない俺は、長塚さんとの時間にのめり込んだ。
大学ではバカにされたように笑われている事も、そもそも親しい友人がいない事も、「悲しませてしまう」という理由で両親にも言えなかった。
それなのに、芸能活動をしていた俺の過去を知っている長塚さんにだけは話してしまった。
「空さん……」
大変でしたね、とその日はいつもより五分だけ長く一緒にいて貰えた。
嫌な事を話すのは苦しいけれど、こんなふうに優しくしてもらえるのなら、もっと早く話せば良かった、とズルイ考えが頭を過って、「毎日全然楽しくない、すごく寂しいです……」と可哀想なフリまでしてしまった。
そうしたら「そんなこと言わないでください」と長塚さんは目に見えて慌てだし、「心配で堪らないから、もっと、空さんに会いに来てもいいですか?」とまで言ってくれた。
「はい……」
きっと、目にいっぱい涙を浮かべてコクリと頷くその時の俺の様子は、十年ぶりの名演技だったに違いない。
「今は長塚さんに会えるから毎日すごく幸せで、バイトのシフトもいっぱい入れちゃいました」というのが本心だけど、頑張って隠した。
子供の頃、冷たくしていた分を埋め合わせるかのように、長塚さんは親切にしてくれる。
目が合うと優しい目付きで見つめ返してくれるし、俺がボソボソと話す本当にとりとめのない話をずっと聞いてくれた。
元々、大人にちやほやされるのが大好きだった俺は、優しく構ってくれる唯一の大人である長塚さんにますます夢中になった。
◆
「……もっと一緒にいたいです」
初めてそう言えたのは、自販機で、大好きなミルクティーを買って貰った日だった。
初回は一番値段が安いキンキンに冷えた飲むライチゼリー、それ以降は長塚さんと同じ温かいお茶をずっと選び続けていた。
結局何を奢って貰うのが正解なのかはわからないまま「同じものを選べば、間違いじゃないよね……?」と好きでも嫌いでもないお茶を選ぶ俺にも、長塚さんは毎回「空さんは、どれがいいですか?」と聞いてくれる。
これが飲みたいです、とまごまごとミルクティーを選んだ俺に「ああ」と長塚さんは何か納得したように頷いた。
「よく、取材の時に『給食の牛乳が大好きです』って空さんは言っていましたよね」
「あっ、そういえばそうでした……」
長塚さんが、そんなことまで覚えてくれていたのは嬉しい。だから、「忙しくて学校にはほとんど行けていなかったから、あれは嘘なんです」とは口が裂けても言えなかった。
大好きなものを正直に選んだとしても変に思われないんだってことに安心しながら、甘くて温かいミルクティーを飲んだ。
美味しいと幸せ、が交互にやって来て、なんだか、体の芯からじんわりポカポカと温まる。
「……長塚さん?」
美味しい、と声に出してはしゃいだわけでもないのに、長塚さんは自分の飲み物には口をつけないで、ただ俺のことを見ていた。
ヤバイ、給食の牛乳エピソードが捏造だってことがバレたのかもしれない……と焦りまくっていると、「あんまり嬉しそうで可愛かったので……すみません」と長塚さんは呟いた。
「へ……!?」
「……もう帰りましょう。送ります」
「えっ!?」
いやいやいや、ここで帰るって、そんなことありますか!? 俺、嬉しくって、すごくすごくドキドキしてるのに、酷くないですか!? 嫌だ、もっと一緒にいたいです! と思っていたけど、そんなことを正直に伝える勇気は無い。
でも、どうしても帰りたくなくて、それで頑張って、やっとの思いで「もっと一緒にいたいです」とだけ伝えた。
「えっ」
長塚さんは、すごく困った顔をした後、「家の人が心配してしまいますし、今日は寒いですから」と言った。
「あの、十分でも五分でもいいです。今ここで、少し遅くなるって、親にも電話をします。それでも、ダメですか……?」
全部言い終わってから、俺は気楽な大学生だけど、長塚さんは明日も仕事なのかもしれないということに気が付いた。
俺はきっと、迷惑をかけてしまっている。子供の頃みたいに、また、嫌われてしまうかもしれない……と一気に気分が落ち込んでいる時だった。
「……わかりました。ここは寒いですから、俺の家で良ければ」
「えっ!?」
「空さんが、今までの人生で足を踏み入れたことのないような、狭い家ですけどいいですか? あと、散らかっていますけど……」
「ほ、本当にいいんですか……?」
長塚さんの家に行けるなんて、すごいチャンスが転がり込んできた。嬉しさで半分パニックになりながら「お母さん!? ちょっと遅くなるから!」と電話をする俺を、長塚さんはじっと待っていてくれた。
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