お隣さんがパンツを見せろと言うからプロ意識を持ってそれに応える

サトー

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★アルバイト

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 内腿を舐められている時に喜んでくれるだろうかと思い「豚野郎」と罵倒したら、すぐに「鈴井さん、それはちょっと違うな」と真顔で否定されてしまった。

「え……」

 変態なのになんで? と混乱したけど、お金を貰って雇われている以上は雇い主である生田さんの指示通りに動かないといけない。「すみませんでした」と謝ってから、悔しくて堪らなかったけど「も、もう一度やり直させてください」とお願いした。
 
「鈴井さん、そうやって嫌そうにされるとすごく嬉しいよ」
「うう……」
「こういう時はなんて言うの?」
「き、気持ち悪い……この変態野郎……」
「……鈴井さん、最高」
「ひゃあっ……!」
 
 ベッドに投げ出されている俺の足の間に生田さんは収まっている。内腿をちゅう、と強く吸われる。くすぐったいだけで全然気持ちよくなんかない。膝の裏や額に嫌な汗が滲む。
 暑いです、とこの部屋の主である生田さんにさっき訴えたのに「そうなんだ、興奮してる?」と何か勘違いされて気色の悪いことを言われただけで、エアコンはつけてもらえなかった。
 シーツに触れている背中が熱い。少しでも熱を逃がそうと身動ぎしていると、大きな手がゆっくりと股間の方に伸びてきたので、思わず身体が強張った。

「鈴井さん、他のところもペロペロしてって言ってごらん」
「そんな気持ち悪いこと言えません……言いたくない……」
 
 言ったら絶対にロクなことにならない。舐めたいのならパンツしか身に付けていない俺の身体を、勝手にどこでも気が済むまで舐めればいいのに、どうしてこうも嫌がるようなことばかり息を吐くように提案してくるんだろう。

「鈴井さん、まだあと四十五分もあるよ。この意味がわかる? ん?」

 怒鳴られたわけではないし、どちらかと言うと生田さんの口調は穏やかだった。でも、鋭い視線と言葉の端々から「俺は君の時間と身体をお金で買っているんだよ」という圧を感じる。テレビの前のデジタル時計を一応確認したら、まだ21時15分だった。今日は22時まで変態プレイに付き合う約束になっている。

 お金のためだ。世の中にはもっとキツくて危険な仕事だってあるんだから、言いたくないことを言わされるくらいどうってことない。
 よし、と思って口を開くと「ちゃんと俺の目を見て言って」と細かい注文をつけられる。仕方なく、生田さんの整っている顔をじっと見つめた。興奮して目を見開いているからか、直視出来ない程迫力があった。

「ほ、ほかの、ところも、ペロペロして、ください……」
「どこを……?」
「ど、どこって……。えっと、えっと……乳首?」
「鈴井さん、やっとおっぱいを吸わせてくれる気になった?」

 起き上がった生田さんに、いい子だね、と頭を撫でられて、「キモォ……」と全身に鳥肌がたった。生田さんは目敏くそれに気が付いて、俺の肌を嬉しそうに見つめている。
 時計を見たらまだ二分しか経っていなくて、絶望でため息が出そうになった。

 時給が二万円だから……一分あたり、約333円が発生していることになる。だから、こんなの全然どうってことない。いつもそう思おうとするけど、今日も羞恥で身体が震えていた。


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